[ 掲示板に戻る ]

記事No.306に関するスレッドです


2017.10.01  ヨーロッパ研究皮膚科学会のご報告No.306
 9月26日27日28日と休診を頂いて、参加いたしましたヨーロッパ研究皮膚科学会での、患者さまにすぐに役立つ情報をお伝えいたします。日本からも多くの医大皮膚科から教授先生始め、医局の先生方が参加されていましたが、開業医の先生は(私以外は)いらっしゃらず、いつもの事とはいえ、やや寂しく感じました。
おかげ様で発表は、盛況で、欧米皮膚科医・美容外科医・化粧品技術者の方々から多くのご質問をいただきました。

今回の多くのシンポジウム・ポスタ―発表を拝聴して、当院に強く関連しているニキビ・スキンケア・美容皮膚科(シミ・シワ・アンチエイジング)・皮膚炎・敏感肌に関してご報告しますと、(我田引水のようで恐縮ですが)日ごろ患者さまにお伝えしているように、紫外線の継続的な増加と、それに伴う(健康な皮膚の一番の敵である)活性酸素の増加が、皮膚科学にとって、悩みの種となっております。今回の学会でも、それに伴う肌へのダメージへの予防・及びダメージをどう治療していくか、の多くの報告がなされていました。

(本当に我田引水で恐縮ですが、実際の多くの発表・シンポジウムで裏付けられているのでお伝えしますが)私池野が20年前から最近まで言い続けておりますリン酸ビタミンCをはじめ、ビタミンEやエパデール、の炎症抑制効果や紫外線ダメージ回復効果が報告されました。またその他、いろいろなさまざまな抗酸化物質による肌炎症・トラブルの予防、及び治療が数多く報告されていました。また、5年前から研究に基づき、ニキビの種類によって、リン酸ビタミンC亜鉛添加乳液を処方していますが、亜鉛の皮膚への炎症抑制・肌健康促進効果も報告されておりました。

また、ニキビのメカニズムでは、これまた20年前から私が言っております皮脂の酸化抑制の重要性が、いくつもの大学から報告され、特にニキビのシンポジウムでは、その中心講演者のChristos Zouboulis博士(2015年の私の論文の共同研究者)が皮脂の詳細な成分と炎症との関連を講演され、ちょっと専門的ですがニキビの炎症が起こったり進展すると、PPARγというものの働きが悪くなり、これを正常に戻すと、ニキビの炎症が改善する、という最新の知見を発表されましたが、何と、リン酸ビタミンC(VCローションやVC乳液の成分)を毎日使うと、PPARγの働きが正常になるのです。だからニキビが最終的には完治するのです。
今回私たちの発表したポスター講演は、面皰皮脂の成分分析でしたが、講演終了後Christos Zouboulis博士から、ニキビに関して皮脂を取り上げているのは、我々とDrIKENOのグループだけだなあ、と仰って頂きました。有難いお言葉です。

また、イタリアの(ヨーロッパのニキビ治療研究の中心)のPicardo教授の発表では、ニキビの炎症が進むと、過酸化脂質とビタミンEが少なくなると報告されましたが、これも我々が研究で主張している事で、過酸化脂質がニキビの原因なので、皮脂から過酸化脂質に変換されるのを防ぐのが、リン酸ビタミンCであり、最近は、ビタミンEも(ニキビにも皮膚炎にも)治療に使っております。

このように、最新研究が、どんどんリン酸ビタミンCのニキビや美肌への効果、池野クリニックのいろいろな治療効果、を証明してくれているので、私池野は、ますます自信を強め(ただし、過信する事なく)日々の診療に専念させていただきます。

どうぞよろしくお願い申し上げます。

池野皮膚科形成外科クリニック   池野 宏