|  | 老犬ムックさん、はじめまして。 ふるさと銀河線の廃止は残念です。 国鉄からJRに移行された当時、北海道には廃止対象となっていた特定地方交通線は4路線あり、現在のふるさと銀河線である当時の地北線もその一つでした。(他には天北線、標津線、名寄線がありました) たしか、他の3路線に比べて比較的収益が見込めるなどの理由もあって廃止後は第3セクターの鉄道として路線を存続させたと記憶しています。 国鉄再建法により全国で多くのローカル線が廃線になりましたが、特に北海道は全鉄道路線の約半数が赤字ということで廃止されました。 事業として運営する以上、赤字では運営を続けることは困難ですが、公共の輸送機関である鉄道はそれだけが理由で簡単に廃止するべきではないと思います。 廃止後はバス転換ということですが、はたして、バスという乗り物は交通弱者である子供やお年寄りに優しい乗り物でしょうか? 夏場ならまだしも、冬の十勝平野で、吹雪に吹かれながらバスを待てますか?たとえ道路が整備されて走りやすいとはいえ、交通の状況によってはいつバスがくるのかわかりません。 その点、定時運行、高速輸送がウリなのが鉄道なのです。 バスの輸送計画はどうでしょう。聞くところによれば北見側、池田側からそれぞれ別の会社で運行されるようですが、両方向に直通のバスは無いようですね。 それぞれの会社にまたいで乗る場合、それぞれの会社に初乗り運賃を支払わなければならなくなります。 今まで一本で行けたところに今度から乗り換えを強いられ、それぞれに初乗り運賃を支払うために割高になってしまうなんてばかばかしいですよね。しかも利用者のほとんどはマイカーを持たないお年寄りか通学の子供たちというのは想像にかたくないです。 それ以前に、バス転換されることで運賃自体が割高になります。 さらに悪いことに、サービス低下のために利用客離れがさらに進みバスそのものの運行本数減少という悪循環の末にバス路線まで廃止されるという事まで予想されます。 事実、国鉄時代に廃止、バス転換された路線ではすでにバスまで廃止されたところまであります。 鉄道路線の廃止は地域発展の最後の灯火を奪うものです。 国や道は、鉄道に対して補助金は出しませんが、バスに対しては補助金を出します。 どうしてなのかと首を傾げたくなるような話です。
数々のドラマとたくさんの思い出を乗せて走りつづけてきた鉄路が、また一つ、消える・・・さびしい限りです。 |
No.13769 - 2006/03/22(Wed) 18:52:24 |