06014

虚無なる「匣の中の匣」

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Staatswissenschaft des Geistes / はらぴょん
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No.369 - 2008/06/29(Sun) 11:59:25
ロケットBBSからのお知らせ / はらぴょん
From: system@rocketbbs.com
Subject: [Rocket BBS] 殺人予告等の犯行予告情報の通報について (2008/06/24)
Date: Tue, 24 Jun 2008 02:39:35 +0900 (JST)
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★☆★ お知らせと登録情報のご案内 (2008/06/24) ★☆★
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【目次】
・このメールについて
・殺人予告等の犯行予告情報の通報について
・あなたの登録情報
・お問い合わせについて

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■このメールについて
──────────────────────────────────

このメールは当掲示板サービスをご利用の方全員に一括送信されてい
ます。このメールは登録情報の確認を兼ねて月一回程度、不定期で送信
されています。

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■殺人予告等の犯行予告情報の通報について
──────────────────────────────────

 インターネット上の犯行予告情報について、総務省および警察庁から
の要請がありましたので、下記の通りお知らせいたします。

 本年6月8日、東京秋葉原におきまして無差別殺人事件が発生いたしま
したが、本事件につきましては被疑者が犯行予告をインターネット上の
掲示板に書き込んでおりました。このほかにも、インターネット上には
殺人予告、爆破予告等の犯行予告が掲載されていることがあり、これら
の事件を未然に防ぐためには、警察による把握が必要不可欠です。

 つきましては、犯罪予告の書き込みを見つけた際には、下記要領にて
警察に通報していただきますよう、お願いいたします。

1. 通報の対象
殺人、爆破、傷害等の犯罪を敢行する予告

2. 通報先
「110番」


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■あなたの登録情報
──────────────────────────────────

・掲示板のアドレス:
http://www5.rocketbbs.com/151/yurufra2.html

・メール送信日:
2008/06/24

・最終投稿日:
1 日前

┌ ※ご注意 ──────────────────────────┐
│無料掲示板は 180 日以上未投稿で掲示板が削除になります。 │
│掲示板を継続してご利用いただくには、180 日以内に投稿を行ってく│
│ださい。有料掲示板は 180 日以上未投稿でも削除にはなりません。 │
└───────────────────────────────┘

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■お問い合わせについて
──────────────────────────────────

お問い合わせや登録情報の変更は下記の『サポートセンター』にアクセ
スし、サポート掲示板へどうぞ。
このメールに返信されても送信者には届きませんのでご了承下さい。

http://www.rocketbbs.com/support/

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ロケットBBS : http://www.rocketbbs.com/
No.368 - 2008/06/24(Tue) 06:10:31
洞窟とテラス / はらぴょん
中沢新一は、『狩猟と編み籠』のなかで「洞窟的」と「テラス的」という概念を作り出している。
一般活用できそうなので、ちょっと紹介しておきたい。
最近とりあげた『終末期の密教』は、どうしたって「洞窟的」。一家団欒の席で、声に出して読めない本は、「洞窟的」。
中沢新一は、今の人間の脳は、新石器時代から変わっていないと考えていて、ゆえに考えることや思うことも、新石器時代とさして変わっていないと考えるわけ。
で、新石器時代の男たちは、秘密の結社をつくって、洞窟にこもるわけ。そこで、宗教とか、芸術が発生するわけ。
洞窟では、コミュニケーションよりも、「自分を見つめる孤独な毎日」(戸川純「レーダーマン」)なわけ。
一方、日当たりのいいテラスでの、一家団欒の席という場もあって、ここでは女、子供、男、要するに家族全員がいて、コミュニケーションしているわけね。
これが、新石器時代に出来た基本。
で、時間の経過があり、映画が出来、テレビができる。
で、この映画は、暗闇で自分を見つめる洞窟での瞑想を引きずっているし、テレビはテレビで、現実を正しく伝え、コミュニケートすることを目的とする、いわばテラスでの明るい対話をひきずっているわけ。
意匠は変わっても、こころの本質は変わってないわけね。
洞窟とテラス。双方には役割があって、相補的に助け合ってあるべきなんだけど、現代においては洞窟的なものが暴走したりする、つまりテロとか、カルトとかだよね、があって、洞窟とテラスの調和を実現するための智恵が必要とされてするというのが、この本の、一番大きな枠組みなわけね。
No.367 - 2008/06/22(Sun) 20:30:12
後期高齢者医療制度に異議あり / はらぴょん
 後期高齢者を、ご長寿と言い直そうと、それが後期高齢者いじめの医療制度であることに変わりない。
http://www.mhlw.go.jp/shingi/2006/10/dl/s1005-4c.pdf 

 後期高齢者医療保険の要点は、以下の通りである。
(1)75歳の誕生日を迎えた者全員と、これまで老人保険に加入している65歳以上の障害を持っている人は、強制的に後期高齢者医療保険のなかに組み込む。
(2)後期高齢者医療保険に組み込まれることによって、扶養家族から外され、保険料負担の義務が発生する。
(3)後期高齢者医療保険とは、医療費の10%を、加入者である後期高齢者が負担するというのが主旨である。そして、医療費が増大すると、保険料が値上げされるようになっている。この仕組みは、後期高齢者の受診抑制と、「後期高齢者の心身の特性に相応しい診療報酬体系」を大義名分とした医療内容の劣悪化と医療差別に結びつくようになっている。保険料は2年ごとに見直しがされるようになっており、2年後の値上げが予想される。
(4)後期高齢者医療保険では、都道府県の広域連合が保険者となる。広域連合では一般財源を持たないため、独自の保険料減免措置をとることが出来ない。

 さすがは、小泉(当時首相)である。小泉(当時首相)のオリジナルの政策は、単に郵政民営化だけなので、郵政民営化の理屈も含めて、他の政策も竹中平蔵が入れ知恵している可能性があるが、どの政策にも共通点があって、いのちの軽視、社会的弱者への優しさというものが、完全に欠落しているという点にある。
 『高齢者の医療の確保に関する法律』などの「医療改革法」を強行採決させたことの狙いは、入院医療費や終末期医療費が増加などを抱える後期高齢者という社会的弱者を切り捨てることにある。後期高齢者は、保険料の負担は増えるが、「後期高齢者の心身の特性に相応しい診療報酬体系」という別枠の差別された医療サービスしか受けられなくなるのだから。
 この政策は、姥捨て山より酷く(姥捨て山ではお金は取られない)、世界的にも例のない非道なものだと考える。
No.366 - 2008/04/17(Thu) 15:07:52
民族の壁という免疫機構を脱構築せよ / はらぴょん
初出:mixi 2008年03月20日00:37
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=749818306&owner_id=491648

要するに、自民族/他民族の境界線が、問題なのだ。
境界線を1歩でも外に出る。すると、自民族中心主義者たちにとっては、恐るべきカオスになる。
虐殺はそこから始まる。
自民族ではないから、それは異人であり、外部の人である。
そして、恐るべき暴力が発現する。
問題は、異なるものを異なるままに、許容するということがないことなのだ。
無理やり、同一化を迫り、拒否すれば生命すら奪う。
これは、歴史の初めから、あらゆる民族において見られる病理である。
この残虐性を、野獣のようだと形容するとしたら、まったくの間違いだ。
野生の生き物は、攻撃性を発動する際でも、ブレーキが効く様になっている。
際限のないジェノサイドに至るのは、本能の壊れた人間に特有の病理である。

この認識は、最近のチベットへの武力弾圧の問題についてもいえることだ。
しかしながら、ここに大きな矛盾がある。
中国によるチベット弾圧に反対する勢力には、政治的なタカ派が含まれていて、恐怖に焚きつけて、国境という免疫機構の強化に向かおうとしている。
チベットの次は台湾だ(然り、然り)。台湾の次は日本だ(本気でそんなことを言っているのか?)
その背景にあるのは、相も変わらず赤化への恐怖である。
しかし、赤いコミュニストも、黒いファシストも、ベクトルの方向性が違うだけで、国境という免疫機構を強化し、ほとんど鎧のようにして、他者を排除しようとする思考であることに変わりない。
こんなものは、赤かろうと黒かろうと、ダメだ。ぜんぜん、話にならないと思う。
恐るべきことに、今回中国が地上から抹殺しようとしているチベットの文化には、こうした自民族/他民族、コスモス/カオス、内/外の二項対立を解体する思考が含まれているのであり、そうした人類の未来を切り開くかも知れない思考を根絶やしにしようとしているという事実である。
さらにいえば、『毛沢東語録』の思考の根底の根底、マルクスの思考のうちには、国境という免疫機構を強化しようとする自称コミュニストとは決定的に異なる自民族/他民族、コスモス/カオス、内/外の二項対立を解体する思考の萌芽が含まれているのだが、それは地上に跋扈する新旧の左翼にはめったに見出せない思考なのだ。そこに到達するためには、スターリン主義批判だけでなく、他の党派を殲滅=殺戮することに正義を遂行するエクスタシーをかんじる回路を切断する必要がある。その回路を切断することがなければ、思考体系の外に出ることができず、殺人という絶対悪さえもが正義と認識されるのだ。
しかしながら、このありえないユートピアを地上に具現化してしまおうという奇蹟的な憲法があって、それは日本国憲法第9条と呼ばれている。
No.365 - 2008/04/17(Thu) 15:06:04
中国当局によるチベット武力弾圧に抗議する方法 / はらぴょん
■チベット武力弾圧に関する報道
http://www.phayul.com/news/Index.aspx

■以下のサイトから、PDFファイルをダウンロードし、FAXにて意思表明すべし。

http://www.geocities.jp/t_s_n_j/

FAXの送付先は、以下の通り。
(2段目にメールフォームも書き込みました)
・首相官邸
http://www.kantei.go.jp/jp/forms/goiken.html
・自民党本部
http://meyasu.jimin.or.jp/cgi-bin/jimin/meyasu-entry.cgi
・民主党本部
https://www.dpj.or.jp/header/form/contact.html
・外務省アジア大洋州局中国課
http://www.mofa.go.jp/mofaj/comment/index.html
・中国大使館
・インド大使館

■関連サイト
http://tsnj2001.blogspot.com/
http://dalailama.com/news.216.htm
http://www.youtube.com/watch?v=D5xrSB3hJR0
No.364 - 2008/03/18(Tue) 19:27:03
死なないための精神改造 / はらぴょん
 世の中に蔓延る貧困、格差、雇用不安、自殺増大……といった諸問題を抜本的に解決するためには、無論社会の改革が必要なのは言うまでもないことだが、それを改革には時間がかかるし、急激な革命を行おうとすればテロリズムの問題が伴い、ろくな結果にはならない。
 急激な革命を志向する者は、もともとは正義を目指してその思考を始めた人間が多いとは思う。しかし、どんな正義でも、目的は手段を浄化するだの、正義の理念を逸脱するものは排除・粛清すればいいと考えた瞬間に、権力という罠に絡め取られる。これは、今日のエコロジーについてもいえることだ。地球温暖化問題に呼応して、エコロジーを叫ぶ。よろしい。その主張自体は正しい。しかし、その思想にテロリズムを回避するための戦略や仕掛けがセットされていなければ、即座にエコファッシズムに転化するということを知っておかねばならない。
 依然として、急激な革命を好む人間は、目的が手段を浄化するとでも思っているのか、mixiのなかで素性を隠して、今度は文学系のコミュニティ(「ドストエフスキー」など)ではなく、宗教系のコミュニティ(「チベット密教」など)で、別の団体名を掲げて、オルグを続けているようだが、目下の問題はそうではない。即効性のある自殺をしないための精神構造づくりである。
 精神改造とはいっても、なにも感動しないし、自分で考えることもしないロボット人格をつくることではない。そういうロボット人格をつくることに対しては、私は常に反対してゆきたいし、そういうロボット人格を要請する社会には、それが右であれ、左であれ、抵抗を示してゆきたいと考える。そうではなく、つねにいろんなことに感動しながら、また自分で遅々としてであれ、考えるということを大切にしながら、かつ社会的に簡単に潰されない人格をつくるすべを知っておかねばならない。
 今日の社会、この一見平和な日本は、実は恒常的な静かな戦時下にある。それはアメリカの主導する世界戦略を現実としてバックで支えているということもあるが、国内を見渡せば、ネットカフェ難民に始まり、正規雇用を減少させ、いつでも使い捨てできる非正規雇用を増大させていこうという方向性があり、結果として自殺者という静かな戦争での戦死者が膨大に積み重ねられてゆくという現象がある。つまり、人間性を犠牲にする社会の方向性がどんどん進行してしまっているということだ。
 繰り返すが、今日考えて見たいのは、抜本的な社会変革ではなく(それについては、おいおい考えてゆくことになるだろう)、即効性のある簡単に権力に潰されない精神育成である。
 まず、ストレスをためない方法だ。ストレスが蓄積し、自信が喪失し、人格が潰される。この悪循環を断ち切る方法である。趣味など自分の好きななこと、没入できることをつくり、ストレスを明日に引きずらないようにするというのも有効だろう。しかし、単なる愉しみとしての趣味に加えて、知的武装するということも、この世の中をサバイバルするためには必要ではないかと思う。くじけそうなとき、へこたれそうなとき、自分を内側から励まし、目前の社会の執行人に対して、時には反論できるような言葉の組織化。
 自分の場合、思春期のころ、カミュの『反抗の論理』を読み耽り、そのロジックを頭のなかに叩き込んだ。いつもポケットに『反抗の論理』を忍ばせ、眠るときも枕の下に『反抗の論理』を隠し持っていた。『反抗の論理』は、カミュの創作ノートなのだが(正式名称は「カミュの手帖」)、その文章の断片の集積は初めから公開を想定して書かれており、その証拠にカミュはタイプライターで打ち直しをしていた。それは箴言集としても読める内容だったのである。
 論理とは言っても、それは論理学の論理ではなく、生命の論理であり、生きるという観点から人生や社会、そして世界をどのように捉えることができるかという問題を扱っていた。
 この『反抗の論理』は、私の内側で骨肉化した言葉であり、簡単に外部からの力に押しつぶされないように論理武装をさせるものであった。
No.363 - 2008/03/04(Tue) 01:05:02
サルトルとゲルニカ / はらぴょん
 昨日、放送された「美の巨人たち パブロ・ピカソ『ゲルニカ』」では、『ゲルニカ』が発表された当時、コルビジェは不快感をあらわし、サルトルは「彼は方法論をまちがえたのだ」と、これまた無理解であったと言っていた。
 パブロ・ピカソの『ゲルニカ』は、スペイン内乱中のフランコ将軍を支援するために、ナチスがみせしめして行った空爆を契機に描かれた作品であり、歴史上初の対民間人への無差別大量虐殺に対する怒りを、モニュメントとして普遍化して表現したものだと、私は捉えている。
 では、なぜサルトルは、『ゲルニカ』に対して無理解だったのか。番組の伝え方では、当時の知識人が無理解だったのは、ゲルニカの空爆の後、大規模な大量死の時代に突入することを、ピカソのように見通すことができなかったためであるという。
 第二次世界大戦中、カミュは『闘争(コンバ)』誌で、対独地下運動の最先端の論陣を張っていた。一方、サルトルは、兵役についたが、ドイツに捕虜として捕まったが、その捕虜収容所のなかで、ドイツ兵にハイデッガーの『存在と時間』を持って来させたり(ハイデッガーはナチス党員なので、このことでナチスに信用されたのではないかと思われる)、『蝿』の台本を書き、仲間うちで演劇をやって愉しんだ。そのあと、偽の身体障害証明書で釈放され、ボーヴォワールらと再会、どんちゃん騒ぎをしたという。
 サルトルの政治的センスは、ちょっとピントがずれている可能性はある。その後、ソ連の擁護者になってゆく過程を追っていくと、社会主義の理想に眼を眩まされて、収容所の問題を軽視しているように見える。
 だから、『ゲルニカ』の意味を理解しなかったという説明は、まんざら間違いではないと思う。しかし、サルトルが理解しなかった、というか理解したくなかったのは、まずキュビズムという方法論に対してであることを見落とすと、とんでもない間違いになる。仮に、サルトルがゲルニカの空爆以降、世界は第二次世界大戦の大量死の時代に向かっていると理解していたとしても、やはりキュビズムの手法に不快感を表わしただろうと思う。これは政治的センスの問題だけでなく、実存主義という原理と、キュビズムの方法論が合わないということに由来している。
 サルトルが理解できるのは、セザンヌのような絵画までである。特に、最晩年のセザンヌが、「肉」、というか存在の質感の追求に向かったことは、サルトル的実存主義の方向性と一致している。これに対して、あらゆる方向から見た世界を画面上に再構成しようとするキュビズムは、断片の集積であり、実存主義の方向性と一致しない。
 とはいえ、私自身はセザンヌも好きだが、ピカソはもっと好きだ。『ゲルニカ』を見ていると、全体主義への怒りがこみ上げてきて、こころが沸騰し始める。これに関しては、分からず屋のサルトルなど放っておけばいいと思う。
No.361 - 2008/01/13(Sun) 16:47:38
反権威的、反常識的サルトル / はらぴょん
 ちくま学芸文庫版の『存在と無』(全3巻)が完結した。文庫版になったので、ポータブルに持ち歩けるようになった。
 サルトルの哲学は、あらゆる権威をぶち壊しであり、既成道徳に疑問符を投げつけ、一切の価値観を破壊する哲学であり、自分の生き方くらい自分で決めろ、その代わり自分の行動は最後まで責任を持て、という自由の哲学であるから、これをポケットにしのばせて歩くのは、爆弾を抱えて歩行するに等しい。
 第二巻で、他者のまなざしによって石化し、「対他存在」という疎外態になってしまった人間存在について、ねちねちと粘液的な文体で分析したサルトルは、最終巻で人間の自由を説き、自由の裏にある責任について語る。そして「実存的精神分析」を提唱し、フロイトの無意識を撃破すると同時に、人間は即自にして対自、すなわち神をめざして決死の投企をするが、即自にして対自などというものはありようがなく、空しい受難で終わると説く。
 問題は、今日におけるサルトルの哲学の位置づけである。前述したように、サルトルはフロイトの精神分析なんてものは認めない。当然、精神分析に影響を受けたシュルレアリスムなんてものも認めない。即自にして対自を目指しての命がけの飛躍とか、魔術的綜合なんてものも認めない。さらには、実存主義の後に登場した構造主義とも対立する。
 ここで話題を変える。ニュートンの万有引力の理論の後に、アインシュタインの相対性理論が出てくる。さらには、統一場理論なんてものも出てくる。しかし、最先端の理論が出てきたとしても、リンゴと大地の間の関係だけを考える限りでは、ニュートンで必要十分である。ニュートンでは不十分になるのは、光は重力で曲がるか、といったレベルのことを考え始めたときである。
 別の事例を考えてみる。普通、平行線はどこまで延長しても交わらない。ユークリッドの世界ではそうだ。ところが、この前提条件をとっはらって、さらに広い視野で考えようとすると、非ユークリッド幾何学が必要になる。かといって、ユークリッド幾何学が無意味になったのかといえばウソで、これは、平行線はどこまで延長しても交わらないという条件下では有効なままだ。
 サルトルにしてもそうだ。サルトルは、行動しなければ、なんの価値もない。存在しないも同様だと考える。意識は、常になにものかについての意識である、ということは、なにものかに志向性を向けていない眠った意識なんてものは、まったくナンセンスである。こういう考え方ならば、例えば、選挙のとき、投票するとか、なんらかのアクションを起こすのが当然だということになる。なにもしないで、後で愚痴るのは、まったくナンセンスということになる。世の中のほとんどの行動様式は、サルトルの哲学だけで十分指針になる。それに同調するにせよ、反対するにせよだ。
 だが、物事を突き詰めて考えたあげく、この世界の事物に実体があると思い込んでいたのが、すべての錯誤の始まりだったと気づく。むしろ、関係論的に、すべては縁によって生成されるとみるべきではないかと考えはじめる。そうすると、サルトルの哲学では満足できなくなる。
 とはいえ、サルトルの哲学が無意味になったというわけでは、まったくない。対人、対物、対国家……人がなにかとぶつかるときには、かなり効力を有する哲学である。なにより、読むものを元気づける哲学であるという点が嬉しい。それは、権威や常識にとらわれず、零から根底的に考えようとする志向を持っているからである。実をいうと、このような破壊的な哲学は、めったにない。 
No.360 - 2008/01/13(Sun) 16:45:58
MANDALA [PSYCHEDELIC VERSION] / はらぴょん
I
It does not need the words
Close your eyes
Look to the center of the consciousness

There is the pipe in the center of the body
Energy of the life spreads in a pipe
The life energy rises like a snake slowly
It passes cakra and rises to the point of the head

Imagine it
You are Maitreya-bodhisattva
Please get rid of all deep attachment
You will pour into all living things with tears of the love

MANDARA
MANDARA
The lotus flower turns
Sweet honey pours into the ground

I will tell the truth to you
An agonized person is happy
The reason is because only an improving person is agonized
You do not have to worry
There is Maitreya-bodhisattva watching you
The Maitreya-bodhisattva is your true name

II
We cannot express the truth by the words
Meditate
You are supported in the love of people in the world and live

Unknown energy is unexploited in you
The power expresses oneself and is satisfied with what is recognized
The power finds joy in saving people before long

Imagine it
You are Maitreya-bodhisattva
Please get rid of all deep attachment
You will pour into all living things with tears of the love

MANDARA
MANDARA
The lotus flower turns
Sweet honey pours into the ground

I will tell the truth to you
The world is on the verge now
The material civilization let the world divide
It brought an economic difference and war
It destroyed environment
However, the hope is still left
You wake to oneself who is true and save the world
By MANDARA, the world becomes one again

マンダラ(意訳)
I
言葉はいらない
瞳を閉じて
意識の中心を見つめて

からだの中心に脈管がある
生命のエネルギーが、脈管を流れる
蛇のようにゆるゆると生命のエネルギーは上昇する
チャクラを通過し、頭頂に昇りつめる

想像してごらん
あなたは弥勒菩薩だと
どうかすべての執着を断ち切って
すべての生きとし生けるものへ慈しみの涙を降り注ぐがいい

マンダラ
マンダラ
蓮華の華が回転し
甘露が大地にしたたる

真実を告げよう
苦悩する人は幸せであると
なぜなら向上しようとする人だけが苦悩するのだから
心配することはない
あなたを見守る弥勒菩薩がいる
弥勒菩薩はあなたのほんとうの名前だ

II
私たちは言葉によって真実を表現できない
瞑想しなさい
あなたはこの世のなかで人々の愛に支えられ、生きていると

未知なるエネルギーがあなたのなかで眠っている
その力は自身を表現し、理解されることで満足する
その力はやがて人々を救うことに喜びを見出す

未知なるエネルギーはあなたのなかで眠っている
想像してごらん
あなたは弥勒菩薩なのだと
どうかすべての執着を断ち切り
すべての生きとし生けるものに慈しみの涙を……

マンダラ
マンダラ
蓮華の華が回転し
甘露が大地に注がれる

真実を告げよう
この世界は現在、危機に瀕している
物質文明は世界をバラバラにして
経済的格差と争いをもたらし
さらには環境をぶち壊した
しかしながら、希望はまだ残っている
あなたが真実の自分に目覚め、世界を救う
マンダラによって、再び世界をひとつに結びつける
No.357 - 2008/01/01(Tue) 10:10:38
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