| 2007年頃投稿していたものです。 その後ヒガンバナに付いていろいろなことが判りました。
道の辺のいちしの原の白妙の いちしろくしも我れ恋ひめやも(奈良時代の『歌経標式』の歌) この和歌には「いちしの原」が「白妙のようだ」と歌われている。「白妙の」を含む歌は、『万葉集』に46首、『古今和歌集』に3首、『新古今和歌集』に5首ある。これらの歌で「白妙の」の用法は「白妙でできた…」と「白妙のような…」の2通りである。「白妙の」は全て白い色をイメージする語句を修飾している。この歌はいちしの花が白い花だったことを示している。 真っ赤なヒガンバナはいちしの花にふさわしい花ではなかった。だから、「いちし=ヒガンバナ説」は成り立たない。「ヒガンバナの史前渡来説」はその根拠を失った。 |
No.464 - 2022/11/19(Sat) 19:01:19
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