|
ネタバレというほどでないネタバレ
シンエヴァは、あれだ、「カーテンコール」なんだ、と勝手に納得。芝居はもう終わっている、ハッピーエンドであろうと、バッドエンドであろうと。でもってさっきまで熱演していた役者たちが、みな勢揃いして観客にごあいさつと。
カーテンコールにストーリーはない、整合性もない。芝居で使った小道具で遊ぶことはあるかもしれないが、さっきまでの敵同士が手をつないで舞台に並ぶ。カーテンコールを見て観客が感動して拍手を送るのは、それまでの芝居の余韻のおかげである。
元のTVシリーズから観てきて、Qの破綻ぶりに萎えて、それでも自分なりに作り上げた幻想としてのエヴァに満足している人は、妄執の産物としてのエヴァの物語に対するカーテンコールとして、シンエヴァを観て、それで納得して「ああ終わったな」と感じたんじゃなかろうか...って、おおよそ私自身のことなんですけどね。
ゲンドウのユイに対する気持ちを「取り戻す」でなく、実は「見送りたかった」と超絶オトナのシンジ君が喝破するけど、その意味では妄執を背負ったマニア=ゲンドウ、ユイ=レイまたはアスカ(さすがにマリではない)、と対応づければ、「納得できないという事実に納得する」ことでレイやアスカを中心としたエヴァの物語を見送った、と言えるんじゃなかろうか。
書き殴りにつき、補足・修正があればまた夜にでも書きます
|
No.78 2021/04/07(Wed) 18:01:15
|