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ついに本格的に戦いを挑んできたジョーカー。期待通りの最強幹部 ぶりを発揮してくれ、5人の怒涛の攻撃を軽々とあしらって もてあそぶ様はその貫録を十分に見せてくれていました。 全必殺技同時攻撃を防がれた後のハッピーの、瞳のハイライトが 一瞬で消える表情の変わりよう(笑)は、作画陣もノリノリで みゆきたちの心が折れる様子を描ききりたい!という気合を入れて いるのが伝わって来ていましたね(笑)。その後の、例のピースの 絶望顔なんかもその最たるものでしたが。 今回みゆきたちはその物語内容上、ほとんど笑顔を見せることは なく、その一方でジョーカーは終始哄笑していたというのも 「スマイル」という作品名に対する面白い皮肉であり、いい意味 での裏切り方になっていました。 そしてそれだからこそ、ラストの静かな5人の決意の「スマイル」 が効果的でもあったわけですね。 ということで、ジョーカーの奪った最後のバッドエナジーは プリキュアたち自身のもの、という、これもなかなか皮肉な やり方ですね。 もっとも、みゆきたちが絶望に追い込まれるのは、何か悪夢や 心理的な攻撃によるものかと(「プリキュア5」の23話の時の ような)思っていましたが、とくにそういうことでもなく、 単にジョーカーの強さに圧倒されたからというだけでしたね。 これまでにも一応それなりの強敵と戦ってきて、劣勢に 追い込まれることも結構あったみゆきたちが、ただ「相手が強い」 というだけで絶望するのだろうか、という疑問は湧かなくも ありません。まあそれだけ桁違い・次元違いの強さであったと いうことと、キャンディが捕まっているということ、そして ピエーロはそのジョーカー以上だと言うジョーカーの煽りなどが 総合的に作用してみゆきたちに絶望を与えたということなの でしょうかね。 しかし今回のメインはやはり後半Bパートの、みゆきたちが個々の 内面と向き合い、戦う決意を決める一連の流れですね。彼女たちの 迷いと不安、そして恐怖が、既に覚悟を決めたポップとの対比で 描きだされていました。そのポップもまた、号泣しながら決意を 固めているというのも彼に深く感情移入できるいい場面でしたね。 もし敗北したら「自分たちの世界に帰れなくなる」ことが代償と して言及されていましたが、これはもちろん対象年齢を考えての マイルドな表現のし直しであり、事実上はみゆきたちは「死」を 想起している場面であったと考えていいのでしょう。 自分の幸せをもたらしてくれたすべてのものたちの象徴としての キャンディを助けに向かおうとするみゆき、 今この瞬間にやりたいことに素直に向き合ったあかね、 仲間との関係性が自分の自己を形成していることに気付いた やよい、 大切なものとはそのすべての総体であって分割はできないと 悟ったなお、 そして、プリキュアとしてではなく一個人としての守るべき戦いに 身を投じたれいか、と、個々人の答えはそれぞれ少しずつ 重なる部分もあり、また異なる部分もありますが、五人それぞれの 考えが異なるからこそ、「五つの光が導く未来」というラストの セリフが、本当に彼女たち自身のものとなって迸り出たという ことにもなるのかもしれません。 そして重なり合った五人の手に、かつて「まだ絆はそんな堅ない けど」といったあかねの言葉を伏線として、ここで真に彼女たちの 絆は完成した、という場面でもあったのでしょう。 総じて、世界のため、平和のため、という大仰な、いわば 「伝説の戦士の使命」としてではなく、中学2年生の 少女たちとしての、その精一杯の力で手を延ばしたいもの、という 視点で、みゆきたちの戦う理由が描かれたことになるということが できるのでしょう。そのためにこそプリキュアの力を彼女たちは ふるうのであり、いわばスマイルにおける「プリキュア」とは 目的ではなく手段である、という位置づけがなされたと解する ことができるでしょうか。 「地球のためみんなのため それもいいけど 忘れちゃいけない ことあるんじゃないの」という初代のEDテーマを思い出しも しますが、プリキュアという戦士のスタンスがどのようなもの なのかは、初代からある意味一貫しているともいえるのかも しれませんね。 [No.2143] 2012/07/08(Sun) 10:18:36 |