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all ドキドキ!プリキュア 感想ツリー 第4クール - 九条神樹 - 2013/11/17(Sun) 09:03:26 [No.2601]
☆★第49話『あなたに届け!マイスイートハート!』★... - 九条神樹 - 2014/01/26(Sun) 10:23:38 [No.2637]
レジーナちゃんのプリキュア衣装は? - そうりゅう あすか - 2014/01/26(Sun) 12:00:17 [No.2638]
レジーナの場合 - 九条神樹 - 2014/02/01(Sat) 18:36:04 [No.2644]
☆★第48話『ドキドキ全開!プリキュアVSキングジコ... - 九条神樹 - 2014/01/19(Sun) 10:24:17 [No.2632]
二人の父親 - 暗之云 - 2014/01/19(Sun) 20:24:40 [No.2634]
エクスプロージョン、ナウ! - 九条神樹 - 2014/01/25(Sat) 19:14:52 [No.2636]
巨大ランスにべアッガイIII(さん)を改造する人たち... - そうりゅう あすか - 2014/01/19(Sun) 13:03:27 [No.2633]
きゅーそくせんこー - 九条神樹 - 2014/01/25(Sat) 18:57:05 [No.2635]
☆★第47話『キュアハートの決意!まもりたい約束!』... - 九条神樹 - 2014/01/12(Sun) 10:04:35 [No.2629]
いろんな愛の形の説き方 - そうりゅう あすか - 2014/01/12(Sun) 12:11:49 [No.2630]
イーラの描き方 - 九条神樹 - 2014/01/18(Sat) 16:16:34 [No.2631]
☆★第46話『エースとレジーナ!誕生の真実!』★☆ - 九条神樹 - 2014/01/05(Sun) 10:14:02 [No.2625]
オチ的に「どうしてこうなった感」が・・・。 - そうりゅう あすか - 2014/01/05(Sun) 11:49:29 [No.2626]
マナの在り様 - 九条神樹 - 2014/01/11(Sat) 16:33:16 [No.2628]
☆★第45話『宿命の対決!エースVSレジーナ!』★☆ - 九条神樹 - 2013/12/22(Sun) 10:01:04 [No.2618]
そろそろ、敵の正体が明かされそう・・・。 - そうりゅう あすか - 2013/12/22(Sun) 12:27:00 [No.2619]
構成 - 九条神樹 - 2014/01/04(Sat) 16:09:23 [No.2624]
★☆第44話『ジコチューの罠!マナのいないクリスマス... - 九条神樹 - 2013/12/15(Sun) 10:00:07 [No.2615]
マナちゃんて、「一番」に目がくらむ娘だっけ? - そうりゅう あすか - 2013/12/15(Sun) 11:59:29 [No.2616]
マナの志向 - 九条神樹 - 2013/12/21(Sat) 20:29:13 [No.2617]
☆★第43話『たいせつな人へ!亜久里の授業参観!』★... - 九条神樹 - 2013/12/08(Sun) 09:40:54 [No.2610]
やっぱり、東映動画は、大監督の古巣だから、気を使っ... - そうりゅう あすか - 2013/12/08(Sun) 11:12:08 [No.2611]
実も蓋もない言い方をすると - 九条神樹 - 2013/12/14(Sat) 19:12:50 [No.2614]
☆★第42話『みんなで祝おう!はじめての誕生日!』★... - 九条神樹 - 2013/12/01(Sun) 09:29:14 [No.2607]
ようやく、亜久里ちゃんの正体に迫る伏線が出てきたよ... - そうりゅう あすか - 2013/12/01(Sun) 10:53:42 [No.2608]
亜久里と王女とレジーナと - 九条神樹 - 2013/12/07(Sat) 20:16:15 [No.2609]
☆★第41話『ありすの夢!花がつないだともだち』★☆ - 九条神樹 - 2013/11/24(Sun) 09:46:06 [No.2606]
☆★第40話『とどけたい思い!まこぴー新曲発表!』★... - 九条神樹 - 2013/11/17(Sun) 09:50:04 [No.2602]


☆★第49話『あなたに届け!マイスイートハート!』★☆ (No.2601 への返信) - 九条神樹

最終回を迎えました。
やはり前回でラストにしても良かったのではないか、という気は
しなくもありません(笑)。あるいは今回をまるまる後日談に
使うとかね。バトル的な意味でもメッセージ的な部分においても、
前回が盛り上がりすぎただけに、ちょっと今回は慌ただしく
流された感じでのエンディングとなってしまった気もします。

開始十秒でプロトジコチューに飲み込まれるベールは、やはり
小物ポジションで落ちついたか、という妙な納得感も(笑)。
ベールはシリーズを通じて大物的な雰囲気と小物の位置を
行ったり来たりしていた、ある意味では座りの良くないキャラ
でしたが、最終的にはラストシーンのネズミめいた姿が
その本性ということになるのでしょうね(笑)。
さらに言えば、プロトジコチューが、キングジコチューと比べて
正直それほど怖く見えなかったのも、憑依した依り代が
王様かベールかという器の差だった、ということもあるかも
しれません(笑)。

マナに説得されている時の、横入りしたり座席を独り占めしたり
しているプロトジコチューのイメージシーンは、前回の
巨大ランスに続く挑戦的なギャグシーンといえるでしょう(笑)。
ジコチューという行為は本来道化じみた矮小なもの、小物じみた
行為なのである、という表現であるかもしれませんね。
ラストに浄化され、「らーぶらーぶらーぶ」を言わされる
プロトジコチューには、セーラームーン無印でクンツァイトが
消える時の「意地でもリフレッシュなどとは叫ばんぞ!」を
思い出したりも(笑)。

もっとも、自己中な心があって悩んだり苦しんだりするからこそ
人は成長するのだ、という回答を出すならば、プロトを浄化せずに
プロトとさえ和解する、という展開を見せても良かったかも
しれません。自己中な心の全否定ではないという方向ならば
ジコチューにはジコチューとしての存在意義もあるわけですしね。

まあ、三幹部が人間にもならずジコチューとしてそのまま
生き延びた、というラストが、自己中な心の存在を肯定するという
象徴でもあるのでしょう。
そういう意味では、三幹部はジコチューのままであり続けなければ
いけない、ということになり、ラストのイーラの六花へ向ける
まなざしが切ない意味を持つことにもなります。

ジコチューな心、という意味では、マナのプシュケーが抽出され
黒化された時にはちょっと期待しました(笑)。マナ自身の
ジコチューという、この作品における最大のといってもいい
問いかけをどう処理するのかと思ったからですが、結局特に
何もなく自己回復してしまったのはちょっと肩透かしかも(笑)。
もちろん、他のみんなの呼びかけがあったからだ、という
ことにはなりますし、それは本作で求められていた「みんなに
支えられるマナ」の現れでもあるわけですけどね。
それでも、自己の内部の弱さや暗黒面と、あるいは重要な何かを
欠落させた存在としての自分とはっきり対峙して乗り越える
マナの姿を見せてほしかった気はします。
おそらくシリーズを通じてマナという人物描写において
一番欠けており、一番欲しかったのはそこの部分だったのでは
ないかな、とも思うんですよね。

後日談パートはありすの最初で最後の制服姿など色々とネタが
盛り込まれ、こちらの方が本編と言う感じでした(笑)。
王女との離別と自立、そして歌う意味を本当に見つけた真琴の
姿は、本作が彼女の物語として語られてもいたのだということを
改めて教えてくれるものでもありますね。
また、王様が引退した、というのは事実上、今回の事件の責任を
取って廃位されたということなのかもしれません(笑)。

王政から共和制への移行、というのも、プリキュアのような
ファンタジックな作品においては比較的珍しいオチの付け方かも
しれません。それは人間界とトランプ共和国が繋がったという
現象とも合わせ、夢の世界が現実に浸食あるいは同化されつつ
あることを示し、作品として、夢見る時間はこれで終わり、という
比喩を示したものであったりするかも(笑)。
もっとも、すべてが終わってもまだプリキュアは存在し、
人々のために活躍し続ける(し続けなければならない)、と
いうのはある意味、「夢は終わらない」ことを示したネバーエンド
でもありますね。

さて、トータルで本作を見てみると、前作スマイルが一話完結性を
重視し、エンターテインメント性・キャラクター性にウェイトを
置いてストーリー性はある程度犠牲にしたのに対し、ドキドキは
明確に大河ストーリー性に振れた構成であった、という対比が
興味深いところでした。もっとも、そのストーリー性が必ずしも
全面的に成功したかどうかは考慮の余地があるとはいえます。
実際、ジョーの処遇や、中盤から終盤にかけての王女関連の、
ちょっと整理されきっていたとは言い難い話作りなどは
もったいない部分もありましたしね。
また愛と自己中のテーマ的な部分においても、これまで何度か
書いたように、せっかくある程度深いところまで踏み込んだの
だから、もう一歩が欲しかったと思うところもありますね。
とはいえ、それは逆にいえば、愛についてかなり深いところまで
踏み込んできた大胆さと意欲は評価されるところだという
ことにもなるでしょうか。


では、一年間お付き合いありがとうございました。
よろしければハピネスチャージにもお付きあい頂ければ幸いです。


[No.2637] 2014/01/26(Sun) 10:23:38

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