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劇場版艦隊これくしょん(ネタバレ) (No.3207 への返信) - 九条神樹

観てきました。
個人的には、正直、TVアニメ版はあまり高評価を抱いていない作品
でしたが、この劇場版に関しては一定の評価ができる出来に
なっているのではないかと思います。

全体的にアクション場面は非常に見ごたえがあり、水上という
二次元面での動きの制約を感じさせない工夫した構図と
カット割りなど、演出面で迫力と緊迫感を出すことに成功していた
作品になっていました。特に夜戦が多く、自分の位置を知られる
代わりに相手を照らし出す探照灯の使い方によって、ギリギリの
肉薄した戦闘の緊張感が良く描けていたと思います。

個別では、意外にカッコよかった天龍に驚きが(笑)。基本的に
天龍って、弄られ役のコミカルなポジションに収まることが多いの
ですけれど、天龍ソード(仮)を使っての立ち回りなど、戦闘自体は
ちゃんとした戦闘艦としての見せ場を貰っていました。
まあそのあと日常パートではやっぱり弄られるのですが(笑)。

バトルシーンは堪能できるものでしたが、次の問題は
ドラマパート。
結局TV版があまり好感触を得られていないのは、つまるところ
3話の如月の轟沈に、その多くの原因がある気がします。
見る側に衝撃を与えようとした、あるいは史実の通りの展開を
なぞることによって、その歴史を変えようとする吹雪の動因を
作った、などという企図はわかるのですが、やはりその描き方は
視聴者の納得するものとは程遠かったとは言えるのでは
ないでしょうか。そこから起因して、「この作品は高い評価を
与えるべきではない」と言った風潮というか雰囲気が生み出されて
しまった、という状況に至ったという部分は否定できない気が
します。

で、今回の劇場版はその如月を思い切ってメインキャラに据え、
「還って来た」如月と睦月との触れ合いをドラマパートの主軸に
して展開されて行きます。
それはそれで、二人のお互いを思いやる心情が丁寧に描かれた
なかなか胸に迫るドラマになっていますし、また深海棲艦に
なりかかりながらも半闇落ち状態で睦月の危機を救いに
現れるダーク如月のカッコよさで盛り上がったりするので(笑)、
悪くはありません。

睦月・如月はゲーム版で改二になるとカーディガンを着る
グラフィックに変わり、今回のキャラデザもその改二の衣装に
準じているのですが、深海化していく自分の姿におびえ、それを
隠すために如月がカーディガンを深く着こむ、などという場面は
上手くゲームの設定をアニメに使っているなと感心するところ
だったりもしました。

如月に関してはラストシーンも含め、いわば「TV版の忘れものを
取り戻した」、と言っていい、満足できる処理の仕方に
なっていたという感想ですね。

ですが、この作品の主役って誰だっけ?と言う感想を抱いて
しまうのもまた事実で(笑)。
本来主役は吹雪であり、実際吹雪がクライマックスでは
艦娘と深海棲艦とのかかわりに関する重大な問題を解決するための
キーパーソンとなっているのは確かです。
ですが逆に言うと吹雪の存在感はそこくらいで、全体のドラマ
それ自体は、前述の睦月と如月に割かれているウェイトが多い印象
ですね。行ってみれば、主役が睦月、ヒロインが如月、そして
吹雪は、ギミック解除のためのルート固定艦、というか(笑)。

もちろん、TV版から通して見れば、吹雪が多くの艦の希望の象徴で
ある、というのはそれほど無理なく受け入れられます。実際個別の
各エピソードにおいて、吹雪は多くの艦娘たちを結び付けて
きましたからね。
吹雪の過去の記憶が曖昧であるという事実も、TV版ラストあたりの
描写と結びつけて色々と考察は出来そうですし。
ですが映画単体で見ると、吹雪をメインとした部分と睦月・如月を
メインとした部分があまり有機的に結合していないように見えも
してしまいます。

まあ、如月の救済と言ったテーマも含め、基本的にTV版の延長
あるいは完結編として、TV版を見てきた視聴者向けの作品という
ことはできるでしょう。TV版を見ていない人がいきなり見ても
良くわからないかも(笑)。

まあ皮肉な言い方をすれば、結局、「だから如月沈めなきゃ
よかったのに」ということにはなるのですが(笑)。
如月の帰還と再会、という劇場版のメインストーリーは、やはり
TVで如月の死が上手く描けなかったことをスタッフ側も認めたと
いう見方もできてしまうわけで、それがなければ素直に吹雪を
完全な主役に置いた物語ができたのではないか、という想像もして
しまいますね(笑)。


メイン三人娘のうち、吹雪と睦月はそれぞれ役割を貰って
いましたが、夕立はドラマ部分において残念ながらほぼ蚊帳の外。
その代わりバトルパートにおいて、改二らしい狂犬ぶりの片鱗を
見せていましたので、ここで見せ場を貰えたかなという感じ
でした。
TV版では無駄に(笑)目立っていた大井・北上が、ほとんど出番が
なかったのも意外な点ではありましたね。

艦娘と深海棲艦との関係について、かなり詳細な明言が為された、
というのも、長くプレイしているユーザーにとっては
見逃せない点かも。もちろんある程度ゲームをやっていれば
ほぼ予想がつくものではあるのですが、それを映像という形で
明示し、一つの公式の答えを出した、というのは結構大きな
決断であると思います。
基本的に艦これは各プレイヤーの想像力を大事にし、あまりその
想像を縛るような「公式の設定」を出さない作品でした。ですので
100人いれば100通りの「設定」があるのが艦これの面白みでも
あるのですが、「アニメの世界という一つの可能性として」
ではあっても、明確な設定を出してきた、というのはなかなか
踏み込んできたな、という印象でしたね。


[No.3393] 2016/11/27(Sun) 19:28:47

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