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機動戦士ガンダム00 #09『拭えぬ過去』 - 九条神樹

グラ……じゃなく、ミスター・ブシドーの名が自らの名乗りでは
なかったということが一番のサプライズだった回(笑)。
キャラ的には自分で名乗ってるとしたほうが、グラ……じゃない
ブシドー的なような気もするのですが。

さておき、Aパートは個人の感情をあらわにしたガンダム同士の
戦いを、Bパートは知略をめぐらせた艦隊戦を対照的に描いて
メリハリのついたエピソードでした。
2対1をものともしないサーシェスとアルケーの圧倒的な強さを
見せつけることで、ダブルオー側は不甲斐なく思われ、主役メカと
してどうなんだろうと感じさせたところで(笑)、Bパートの
見せ場を用意して、ちゃんと面目を保たせるあたりも計算されて
いますね(笑)。まあ面子を保ったのはダブルオーだけで、
セラヴィはせっかくの隠し腕を披露したにもかかわらず
通じないとか、ちょっとかわいそうな扱いでしたが(笑)。
まあ、サーシェスが「人を超えた」とかつてリボンズたちが言って
いたのはまさに文字通りの意味で、半分作り物に強化されていた
わけですから、刹那たちが圧倒されたのも仕方ないのかも
しれません。ただでさえ優秀なパイロットなのですしね。
かように冒頭でダブルオーを劣勢に立たせたことは、
オーライザー登場で勢いを巻き返すことへの前準備という
意味合いも、もちろんあるのでしょうし。

ドラマ的には、サブタイトルどおり、各キャラクターの過去との
対峙を個々に描いたお話ということになるのでしょう。特に、
スメラギさんとマネキンは、ミスをした作戦の時からではなく
それ以前からの知人であったことが示され、彼女個人をめぐる
物語が今後深く展開していきそうに予感させますね。
またそんな中で唯一、過去にとらわれず未来のために戦うといった
ロックオン2の言動も気になるところです。本当にそのあたりを
割り切った生き方なのか、それともまだ刹那たちに本心を
明かしていないだけなのでしょうか。そしてそもそも、人は本当に
未来のためだけに戦うことが出来るものなのでしょうか。

……で、アレルヤだけは今回の物語の中でほとんど存在する意味を
持ちませんでしたが(笑)、まあこれまでに十分メインを張ったから
いいですよね(笑)。過去の話ももうアレルヤは片付いちゃって
ますし。


[No.490] 2008/11/30(Sun) 18:08:30

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