機動戦士ガンダム00 #21『革新の扉』 - 九条神樹 - 2009/03/01(Sun) 18:11:25 [No.636] |
└ 「たったそれだけの事で、 - 暗之云 - 2009/03/02(Mon) 23:09:06 [No.640] |
└ 情念と大義 - 九条神樹 - 2009/03/06(Fri) 18:57:52 [No.647] |
└ これ何て神楽ちゃん? - 祥 - 2009/03/01(Sun) 22:58:35 [No.639] |
└ 紅龍は - 九条神樹 - 2009/03/06(Fri) 18:34:26 [No.646] |
└ それぞれの「変革」・・・。 - そうりゅう あすか - 2009/03/01(Sun) 22:46:06 [No.638] |
└ ネーナは - 九条神樹 - 2009/03/06(Fri) 18:08:20 [No.645] |
└ 留美… - 篠原勇希 - 2009/03/01(Sun) 19:03:18 [No.637] |
└ この為に - 九条神樹 - 2009/03/06(Fri) 17:37:41 [No.644] |
いよいよ残すところもあと一ヶ月となり、大詰めを迎えた00。 風呂敷をたたみにかかっていますが、そのたたみ方は結局 とりあえずキャラ殺しとけって感じのもので(笑)、あまり 創意工夫を感じる物語作りとはいえない気もします。 さらに次回予告を聞くとまた盛大なキャラ整理祭りが開催され そうですけども(笑)。 これまで秘めに秘めていた留美の内面がやっと描写されましたが、 ネーナの言うとおり、あまり他者に感銘を与えるほどのものでは ありませんでした。作中キャラに「何そのベタベタな理由」などと わざわざ言わせるあたりは、そういった留美の人間の小ささと 言うのは、ある程度狙ってそう仕向けたのでしょうけどもね。 イオリアの理想が(是非は別として)高い次元なものであるのに 対して、留美、ネーナ、ルイス、さらにはようやくその名で呼べる グラハム(笑)などの今回クローズアップされた各人の戦いが 矮小な次元でとどまっていると言うのは、ひとつの対比にも なっているでしょうか。 まあそういった肩透かしもひとつの技法であることは事実 ですけども、一期から通じた留美の描き方は果たして妥当で あったのかというのはちょっと疑問が残るところではあるかも しれません。 ネーナとルイスの因縁の対決はちょっとあっさりしたもの でしたが、あくまでルイスを後戻りさせなくし、「壊して」しまう ための道具的な位置づけに過ぎなかったのでしょうね。作中でも ネーナは自らが道具扱いされていることを認識し、それに対して 憤っていましたが、メタ的な意味でもまた道具でしかなかった (それも、己自身が道具としていたハロに裏切られて)というのは まあ皮肉というか、少しだけ哀れを催すところではあります。 ついに復讐をなしとげたルイスでしたが、激昂しながら散った ネーナよりもむしろ、仇を討ちながらも絶叫するしかないルイスの ほうが悲惨なのでしょうね。アンドレイはそんな彼女の姿を見て、 復讐に凝り固まっていた自分自身の写し身があのルイスの哀れな 姿なのだと悟ることはできるでしょうか。 刹那を狙ったライルの銃口は、一期でのニールの銃口と対比される ものでもあるでしょう。刹那は一期では語ることでニールの銃を 降ろさせましたが、今回は言葉をかわさないまま、結局ライルは 撃たなかった、というあたりに一種のテーマ性を見出すことも できるかもしれません。ただ、それがライルの中で本当に感情が 整理しきれたのかどうかというのはまだちょっと不確定なところが あるかもしれませんね。もしかしたら最後の最後に刹那を撃つのは ライルだったりして。 で、最終的にはマリナの歌が世界を救いそうですけども(笑) 果たしてマリナは本当にそこまで深く広く事態を認識し世界を 案じていたのだろうか、と言うのはちょっと首をかしげるところ かも(笑)。もっとも、本人の意図にかかわらずその行動が美化・ 理想化され、結果的に世界を動かしてしまう、と言うのなら、 結局「理解を謳いながら誤解が世界を救う」という非常に皮肉な お話になって、自分好みではありますが(笑)。 [No.636] 2009/03/01(Sun) 18:11:25 |