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少々遅ればせながら見てきました。帰りにマリみても買ってきたの ですが、まずはこっちの感想から(笑)。 まず真っ先に頭に浮かんだのは「これなんてLRS?」でした(笑)。 LRSなんて単語を使ったは何年ぶりかって感じですけども、 そのくらい今回のメインヒロインは完全に綾波でしたね。 せっかく登場したアスカ・マリも、いろいろと出番をもらっては いたのですけど、綾波のヒロイン力(ぢから)には到底 及ばなかった感じでした(笑)。もっとも、全体のラストに どうなるかはまだわかりませんけども。 それに応じて、綾波の描写がやや変更されていましたね。 旧版の綾波はあくまで感情を表に出さず、また通常の人付き合いを せず、価値観が違うというだけのキャラクターでしたが、今回の 場合、ちょっと幼児化が入ったような描かれ方をしている気が します。ポカポカとかね(笑)。 綾波をやや幼児化して描く、というのは、それこそLRS系の二次 創作に多かった描写で、そういうのを読むたびに、綾波は別に 幼児でも白痴でもねえよ!と思っていたものでしたが、公式で そっち方面に描写が振られてしまった以上、もう何も言えなく なりました(笑)。 描写が明らかに変わったのはシンちゃんもですね。というより 今回以降はもう「シンちゃん」ではなく「シンジくん」と 言わなければならないかもしれません(笑)。 ゼルエル戦で自らの意思により戦いに赴くのは旧版と同じ流れ でしたが、活動限界後に初号機の暴走という形ではなくあくまで シンジ自身の強烈な意思で立ち上がり戦いゼルエルを打倒して 綾波を救うという、なんかハリウッド映画のヒーローさながらの 獅子奮迅(笑)。彼が、「誰かを助ける」という強靱な決意を もって自ら行動を為し、絶対に揺るがない心の強さでそれを 成し遂げた、というのは、まさに碇シンジというキャラクター そのものの、さらにはエヴァという物語自体の根幹にかかわる ほどの大変革と言っていいのでしょうね。しかも彼の助けた キャラクターが綾波であるということは、旧版において常に シンジの方が守られ、助けられていた綾波(およびユイ)との 関係性の大いなる転換をも意味するところになるでしょう。 アスカも、かなり意図的にシンジに接近したり、ミサトさんとの 会話でカタルシスを得たりなどと出番は多いのですけどね。 しかし旧版におけるトウジの役目がアスカに移行したことで、 トウジとケンスケは完全に登場する意味を失ってしまった気が します(笑)。まあトウジは幸せに妹と暮らせるし、 いいんちょとも仲いいみたいだから、それだけでも十分 報われてるということになるのかな。 加地さんのゼルエル戦での役目もマリに奪われてしまって いますが、総じて女性性が前面に強調され、男性キャラが奥に 追いやられてしまった感はありますね。 そんな中、ラストに満を持して光臨するカヲルくんの存在感は 流石ですが(笑)。 旧版は意図的にキャラクター相互の距離を遠ざけて、嫌悪感のある 空気を作り出すことを企図していたことが如実に見えます けれども、新版は破滅的な関係に至らないリミッターが掛って いるような感じで、そういった部分を含め、全体的に、 わかりやすいエンターテインメント性を追求してきたのかなと いう印象を持つ作品になっていた気はします。 「わかりやすさ」を「あざとさ」と言い換えてもいいのかも しれませんが(笑)。もちろん旧版もある意味であざとい作品で、 スタッフの「こういうのが見たいんだろ?だからあえてその反対を 行く!」みたいな、突っ張った反抗期を感じたものですが(笑)、 今回は逆に「こういうのが見たいんだろ?だからあえてその通りに する!」みたいな部分を感じますね(笑)。 抽象的精神的心理学的(もどき)な要素をちりばめ、そういった 浮ついた空論自体に制作側自らが溺れてしまっていた旧版と、 より地に足をつけた具体性のある(それは厭らしい言い方をすると ありきたりな、とも言えなくもない)物語を語っている新版との 違い、と言い換えられるのかもしれません。 でもそういった新版は、お話としては確かに面白くても、 「全体で概観したときのエヴァという作品」、あるいは 「現象としてのエヴァ」自体は破壊しているのかもなあ、などと 皮肉に考えたりも。だからこその「破」でもあるでしょうかね。 [No.808] 2009/07/01(Wed) 18:56:01 |