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No.2468に関するツリー

   宇宙戦艦ヤマト2199 感想ツリー 第2クール - 九条神樹 - 2013/07/07(Sun) 16:51:46 [No.2468]
☆★最終話『青い星の記憶』★☆ - 九条神樹 - 2013/09/29(Sun) 18:28:39 [No.2581]
「アイツ(古代)が一番どん底」 - 暗之云 - 2013/10/01(Tue) 21:08:11 [No.2583]
リメイク - 九条神樹 - 2013/10/05(Sat) 17:09:05 [No.2585]
守さんが居なかった場合、誰がリバースのOSになったん... - そうりゅう あすか - 2013/09/30(Mon) 00:18:21 [No.2582]
やはり - 九条神樹 - 2013/10/05(Sat) 16:45:35 [No.2584]
☆★第25話『終わりなき戦い』☆★ - 九条神樹 - 2013/09/22(Sun) 18:12:37 [No.2573]
劇場公開に間に合わなかったあれやこれや - 暗之云 - 2013/09/25(Wed) 01:05:46 [No.2576]
結構いろいろと - 九条神樹 - 2013/09/28(Sat) 17:08:19 [No.2578]
☆★第24話『遥かなる約束の地』★☆ - 九条神樹 - 2013/09/15(Sun) 18:14:20 [No.2565]
お腹をさすって「さようなら、守」ってオイオイ!? - 暗之云 - 2013/09/15(Sun) 22:18:16 [No.2567]
下賤な話ですが - 九条神樹 - 2013/09/21(Sat) 16:51:47 [No.2570]
元カノVS現地妻の修羅場は・・・。 - そうりゅう あすか - 2013/09/15(Sun) 19:10:35 [No.2566]
水着 - 九条神樹 - 2013/09/21(Sat) 16:39:09 [No.2569]
☆★第23話『たった一人の戦争』★☆ - 九条神樹 - 2013/09/08(Sun) 18:06:36 [No.2554]
主人公とヒロインの面目躍如。 - そうりゅう あすか - 2013/09/08(Sun) 23:17:18 [No.2557]
主人公 - 九条神樹 - 2013/09/14(Sat) 17:45:04 [No.2561]
♪ひーかーるーかーぜーのなっかー - 暗之云 - 2013/09/08(Sun) 21:21:07 [No.2556]
デスラーの描写 - 九条神樹 - 2013/09/14(Sat) 17:26:41 [No.2560]
☆★第22話『向かうべき星』★☆ - 九条神樹 - 2013/09/01(Sun) 18:09:35 [No.2542]
前回の疑問・「薮はこの先どうなるんだ?」 - 暗之云 - 2013/09/01(Sun) 20:02:02 [No.2544]
二重投稿しちゃった - 九条神樹 - 2013/09/07(Sat) 17:25:36 [No.2551]
残念ながら - 九条神樹 - 2013/09/07(Sat) 17:25:20 [No.2550]
皇女様と戦う女の子2人の女子会 - そうりゅう あすか - 2013/09/01(Sun) 19:58:30 [No.2543]
女子会 - 九条神樹 - 2013/09/07(Sat) 17:10:53 [No.2549]
☆★第21話『第十七収容所惑星』★☆ - 九条神樹 - 2013/08/25(Sun) 18:29:19 [No.2531]
来週まで観て、 - 暗之云 - 2013/08/29(Thu) 21:44:47 [No.2534]
劇場版 - 九条神樹 - 2013/08/31(Sat) 15:54:47 [No.2536]
☆★第20話『七色の陽のもとに』★☆ - 九条神樹 - 2013/08/18(Sun) 18:09:33 [No.2523]
終始ひたすらドンパチ続きで濃密な30分 - 暗之云 - 2013/08/19(Mon) 22:25:53 [No.2526]
ヤマトの座標 - 九条神樹 - 2013/08/24(Sat) 16:28:39 [No.2529]
☆★第18話『昏き光を超えて』・第19話『彼らは来た』... - 九条神樹 - 2013/08/04(Sun) 18:37:31 [No.2506]
「意外と元帥閣下もお甘いようで…」 - 暗之云 - 2013/08/08(Thu) 00:53:51 [No.2508]
ゲールのキャラクター - 九条神樹 - 2013/08/17(Sat) 16:34:59 [No.2516]
☆★第17話『記憶の森から』★☆ - 九条神樹 - 2013/07/28(Sun) 18:27:31 [No.2494]
昔読んだコミックに・・・。 - そうりゅう あすか - 2013/07/30(Tue) 20:47:20 [No.2497]
新見さん - 九条神樹 - 2013/08/03(Sat) 16:51:15 [No.2501]
森雪の最大の謎 - 暗之云 - 2013/07/29(Mon) 00:21:53 [No.2496]
汚れっちまった悲しみに - 九条神樹 - 2013/08/03(Sat) 16:40:33 [No.2500]
いつか本気で笑おうや - 暗之云 - 2013/08/04(Sun) 01:26:51 [No.2502]
☆★第16話『未来への選択』★☆ - 九条神樹 - 2013/07/21(Sun) 18:07:52 [No.2486]
オープニングが変わった。 - 暗之云 - 2013/07/23(Tue) 23:31:13 [No.2487]
真田さんも - 九条神樹 - 2013/07/27(Sat) 16:18:50 [No.2491]
★☆第15話『帰還限界点』★☆ - 九条神樹 - 2013/07/14(Sun) 18:38:07 [No.2478]
オープニングが変わる - 暗之云 - 2013/07/17(Wed) 20:00:33 [No.2480]
OVA版でも - 九条神樹 - 2013/07/20(Sat) 17:20:53 [No.2483]
★☆第14話『魔女はささやく』★☆ - 九条神樹 - 2013/07/07(Sun) 18:06:36 [No.2469]
エヴァ以降にありがちな - 暗之云 - 2013/07/08(Mon) 19:34:01 [No.2471]
無駄に不明瞭 - 九条神樹 - 2013/07/13(Sat) 17:32:09 [No.2475]



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宇宙戦艦ヤマト2199 感想ツリー 第2クール (親記事) - 九条神樹

いよいよ後半です。

[No.2468] 2013/07/07(Sun) 16:51:46
★☆第14話『魔女はささやく』★☆ (No.2468への返信 / 1階層) - 九条神樹

後半のスタートはまたなんとも印象的なエピソードに
なりました(笑)。もっとも、ひおあきら先生のコミック版に
これに近い話があったということですが、自分はひお版は未見
なので残念ながらそのあたりはよく分かりません。
同じ出渕監督ということでラーゼフォンを思い出すような演出でも
あり、さらに言えばエヴァや、もっとさかのぼって実相寺監督の
演出なんかまでいろいろ想起させるような画面作りでも
ありましたね(笑)。それがヤマトに期待されているものか、
また作品の雰囲気にマッチしているものかどうかはともかく、
作り手が楽しんで丁寧に絵作りをしているというのは伝わって
きました(笑)。

精神干渉によるヤマトへの攻撃、というなかなか面白い方法を
取ってきた今回のエピソードですが、対象のノスタルジーを喚起
させて動揺を誘う、というのは、旧作ではあの相原のリレー衛星の
エピソードがそれに相当しますかね。旧作ではそれをハード的に
行い、2199ではソフト的に行った、ということになるでしょうか。

前回に引き続いてようやく古代が主役らしい活躍を見せてくれた
お話でもありました。また、これまであまり描写されてこなかった
古代の過去についてもはっきり描かれ、彼のバックボーンが明確に
なったという意味でも重要な回でしたね。
古代が変に穏やかなのは、凄惨な過去を自分で封印してしまって
感情が激昂するのを無意識的に避けているからではないか、と
いうような感想も抱きました。ただ、幻想の中の過去の古代は
大人しく泣き虫だったように描かれており(これは旧作と同じ
ですね)、あまり突っ走ったりしないのは別にトラウマのせいとか
いうことでもなく、もともとそういう性格だったからというだけの
ことなのかもしれませんが(笑)。
いわば、少年時代はおとなしかったという共通ルートから分岐し、
ガミラス進攻のために熱血型に性格が変わったのが旧作、そのまま
育ったのが2199、みたいな?(笑)

そして古代と並んで、雪の素姓も本格的にメスが入り始めました。
ユリーシャとのなんらかの関わりがはっきりある、と、もう判断
できるところまで来ているのでしょうが、百合亜の存在も
意味深げなところですね。「波動エンジンがある船、姉さまが
来たんだ」、という百合亜のセリフからは、ユリーシャの意識が
百合亜の中にあるように受け取れますが。
ユリーシャの肉体は雪、意識は百合亜、というような形に
なっていたり? なんだかドキドキプリキュアの王女様みたいな
状態ですが(笑)。


[No.2469] 2013/07/07(Sun) 18:06:36
エヴァ以降にありがちな (No.2469への返信 / 2階層) - 暗之云

シナリオというか演出をあえてヤマトでやってみました、みたいな?

> ラーゼフォンを思い出すような演出でも
> あり、さらに言えばエヴァや、もっとさかのぼって実相寺監督の
> 演出なんかまでいろいろ想起させるような画面作り


映画館のスクリーンの扱いあたりはちょっと押井守が入ってましたね(苦笑)。

そういう試み自体は悪くはないし、ようやく古代という人物の内面がわかったという感じではありますが、古代個人だけに終始してしまったのがどうにも。それ含めてエヴァ的なんですが。例えば家族が生きている島と対比して古代はどうであるとか、守をめぐっての沖田艦長(出番…)に対する感情はどうであるとか、登場人物同士の相関に落とし込めなかったもんですかね。

いやまぁ最後に森雪との距離が縮まってましたが、すげぇ無理矢理オチとして付け足した感じで…。

その森雪の過去話も描写されましたが、正直言ってこれ必要なのか?という気分。まったく無用とまでは言いませんが、雪か百合亜か、どちらがより重要なのか無駄に不明瞭な感じ。


[No.2471] 2013/07/08(Mon) 19:34:01
無駄に不明瞭 (No.2471への返信 / 3階層) - 九条神樹

それも含めてエヴァ(略)

「謎」を提示し、それを縦軸として物語を引っ張って行くのは
一つの手法ですが、旧作ではそれを全く使用しなかったことを
考えると、2199と旧作とのもっとも大きい製作姿勢上の差異は
そこに求められるのかもしれません。作品を作る哲学の捉え方
自体が異なるといいますか。なにせ旧作では、物語上のもっとも
大きなサプライズの一つであろうガミラス本星とイスカンダルとの
関係性さえ、視聴者には序盤でものすごくあっさりバラして
いますしね(笑)。

「謎」で引っ張らずともドラマは作れるということを旧作は
示したとも言えるのでしょう。もちろん時代性などの要件の
違いはありますし、謎の有無で作品の優劣が語られるわけでも
なく、単に手法上の違いに過ぎませんけどね。
また2199ではリメイクということもあり、旧作とは異なるという
部分を積極的にアピールしていかなければならず、そのためには
メインヒロインである雪の正体について爆弾を仕掛ける、と
いうのはかなり効果的であるのも事実なのでしょう。


[No.2475] 2013/07/13(Sat) 17:32:09
★☆第15話『帰還限界点』★☆ (No.2468への返信 / 1階層) - 九条神樹

ヤマト・ガミラス双方に生じた内部のきしみを描いたエピソード。
どちらも一枚岩ではなく、それぞれに思惑があり企みがある、と
いう意味では物語の幅が膨らんでいる形ですね。特に、デスラーの
暗殺(今のところは(笑))というイベントは衝撃的で、旧作の
カリスマ性にあふれ、国民から絶対的な支持を受けていた
デスラー像とは異なった立ち位置のデスラーを描いたものとして
印象的です。もっとも、旧作のようなゆるぎない絶対者としての
デスラーであるからこそ最終的な宿敵としての存在感が際立つの
ではないか、という感じ方もあるかもしれず、そのあたりは
難しいところかもしれませんね。

ヤマト内部でも、航海への不安とストレスが高まりつつあり、
新見達一派の行動も徐々に表立ったものになりつつありますね。
こうした際に沖田艦長が病床にあるというのはかなり痛いところ
なのでしょう。現在は真田さんが代わって指揮を取っていますが、
真田さんの場合はあんまり人間関係的なアクションに関しては
注意力や観察眼が発揮されなさそうです(笑)。
今回、百合亜(仮)に波動砲に関しての質問をされて、嬉々として
答える真田さんという可愛らしいシーンが見られましたが(笑)、
百合亜の髪型の変化に気づいていなかった、というオチからは、
単に真田さんが萌えキャラだと言うだけでなく(笑)、人間に
対してあまり興味がない、という彼の欠点を示したものであるかも
しれません。

そしてまた、おそらくユリーシャの意識が入っていると思われる
百合亜が、波動砲の存在を知らなかった、というのも注目したい
ところです。イスカンダル人は波動エンジンを他者に教授する
ほどの知識を有しながら、しかしそれを兵器として転用する
発想に至らなかった、というのはイスカンダル人の感覚の欠如を
思うべきか、それとも地球人の先天的な好戦性の発露として
考えるべきでしょうか。

後半はドメル艦隊との激戦。旧作でのヤマトは亜空間で遭遇した
ドメル艦隊に対し、ただ逃げるだけでしたが、今回は真正面から
突破しようとする白熱したバトルが見られました。波動防壁を
前面に展開し火力を前方へ集中して三次元戦闘を行うヤマトの姿は
迫力ある描写で画面に見入ってしまいましたね。
同時に、ドメルの優れた能力と、真正面から交差するヤマトに
一歩も引かない猛将ぶりが描かれ、魅力的な敵キャラとしての
存在感をアピールしてくれました。
「侮りがたし」の旧作セリフも拾ってくれ、堪能できた
エピソードになったと思います。あと一手でヤマトを沈められると
いうところまで追い詰めながら、本星からの緊急連絡で逃して
しまう、という展開も、旧作のバラン星決戦をモチーフにしたもの
でしょうかね。また、ヤマトとすれ違いながら譲らない
ドメラーズ、という構図には、ヤマト2冒頭でのヤマトと
アンドロメダを思い出したりも。

硬い話ばかりではなく、古代・雪・玲の三人の関係も盛り込まれて
一服の清涼剤になっていました。でも玲も、自分からアクションを
起こさないと駄目ですよね(笑)。それこそ雪みたいに積極的に
行かないと(笑)。


[No.2478] 2013/07/14(Sun) 18:38:07
オープニングが変わる (No.2478への返信 / 2階層) - 暗之云

と聞いていたので身構えて視聴。アバンタイトルが終わって、いよいよ……うわっ、これじゃまるでガンダムだ! つーかガンダムそのものじゃないか!? と、しばらく何が起きたかわからなかった。

ガミラスの治安悪化というか内情不安はこれまでにも匂わされてましたが、市民革命というか被抑圧層の暴動がまずあると思っていたので、いきなりのデスラー暗殺は予想外。政権内部にここまでの反デスラー勢力があったようには見えませんでしたが……。粛清されつつあった下品党による犯行? ドメルが濡れ衣なのは確実として、ひょっとして奥さんはホントに反政府組織に荷担してた? そこらへんもまだよくわからない。

一方のヤマト艦内でも不穏な動き。新見が何やら企んでいるのは前々から明らかだったけど、保安部がそれに荷担しているのは少々予想外。伊東は見るからに悪そうだから、逆にイイ奴だと思ってた。

>百合亜が、波動砲の存在を知らなかった

百合亜というかユリーシャの言う「波動砲はあの人が作ったの」は一瞬デスラーのことかと思ったけど、デスラーh …波動砲のコンセプトを地球に知らせる意味も方法も無かったわけで、何者か別の人物が波動エンジンの攻撃兵器転用を構想した、ということでしょうか。


[No.2480] 2013/07/17(Wed) 20:00:33
OVA版でも (No.2480への返信 / 3階層) - 九条神樹

今回のエピソードは他のエピソードより尺が長く、そのために
OPがカットされたということのようですね。TVサイズに合わせて
本編をカットすることなくOPのみを切った、というのは英断ですが
視聴者にとってはやっぱりビックリしますよね(笑)。もちろん
OPカットで開始される他作品も多いのですが、たいていそれは1話
だったり最終話だったりしますしね(笑)。

ヒトラー暗殺未遂事件にロンメルが関わったという史実の
ヤマト的な換骨奪胎が今回のエピソードということになるの
でしょうか。だとすると、物語的な必然性から生み出された
エピソードというよりは、むしろドメルをロンメルになぞらえると
言う部分が先にあって、そこから作られた話だったりするの
かもしれませんね(笑)。


[No.2483] 2013/07/20(Sat) 17:20:53
☆★第16話『未来への選択』★☆ (No.2468への返信 / 1階層) - 九条神樹

今回からOP変更。でも映像は既存のものの使い回しだったのは
ちょっと残念かも(笑)。どうせなら新規映像で見たかった気も
します。

さて本編は、これまでに水面下で密かに行動してきたヤマト内の
不穏な一派がついにはっきりとしたアクションに出ることに。
前回のガミラスのクーデターに対し、今回はヤマトのクーデターと
いうことになりますね。
ただ、ここまで色々と匂わせ、引っ張ってきたのに、今回だけで
鎮圧されてしまったのはちょっと肩透かしかも(笑)。もう1話
くらい解決に使っても良かったかもしれませんね。若干あっさり
しすぎていた感じはしました。結局その解決法も、星名が二重
スパイだったという偶然の一手だけで、相変わらず古代は
(沖田も)何もしていなかったり(笑)、というのもちょっと
残念なところかもしれません。描写としては伊東個人が制圧された
だけで特に組織的な反抗ではないようにみえ、他の部署では
クーデター派が有利なのは変わっていないのではないかとも
思いますが、まあ沖田が復帰して、地球帰還が彼の意志では
なかったと明示すれば、他のメンバーもそれで帰順するの
ですかね。

伊東たちイズモ計画派も彼らなりに人類のことを考えた上での
行動ということで、一概に悪役と断じることはできない……
と考えようとしたら、今回の伊東の行動は、沖田艦長や真田さんを
処分しようとしたり、島を撃とうとしたりと、普通に小悪党
でした(笑)。分かりやすいと言えば分かりやすいですが、
その辺は、もう少し器の大きな男として描き、伊東には伊東の
大義がある的な見せ方をしても良かったのではないかとも
思いますけどね。

今回の舞台となったのはビーメラ星。旧作でも登場した印象深い
惑星ですね。旧作では、それまでは被害者側であった地球人が
場合によって侵略側にも変わりうるという相対的な価値観を描き
インパクトのあったエピソードですが、2199でも物語上重要な
拠点となりました。
地球だけではなく、知的生命体の住む星すべてに救済を
もたらそうとするイスカンダルの使命が描かれましたが、
そのように語られると、ガミラスとはまた異なる意味で
イスカンダルもどこか不気味な存在に見えてきますね。
さらに、その「救済」のために同時に「試練」も課す、というに
及んでは、確かに伊東の抱いたような反発を覚えても仕方が
ないのかもしれません。場合によってはガミラスではなく
イスカンダルがラスボス、という展開さえあり得るのかも(笑)。

その他、ついにはっきり言及され始めた雪の正体についての問題、
またアーマードアナライザーの活躍(笑)なども興味深い
見所でした。アナライザーは旧作ビーメラ星でも活躍して
いましたが、それは雪との関係がクローズアップされたエピソード
でもありましたね。2199では百合亜を守って戦っていた、と
いうのも、雪と百合亜の関係を思う時、面白い点ですね。


[No.2486] 2013/07/21(Sun) 18:07:52
オープニングが変わった。 (No.2486への返信 / 2階層) - 暗之云

>今回からOP変更。でも映像は既存のものの使い回しだったのは
>ちょっと残念かも(笑)


でもまぁこんなもんでしょ……と思っていると最後にドメルが登場。おっ!? 各回のキーパースンをフィーチャーして締めにするのか、これは斬新だ! と思ったら今回もCMだった。スポンサーコールって実は区切りとして重要な要素の気がしてきました。

本編でまず注目すべきは、やはり千葉繁演じるドクターでしょう。朝は自分自身が入院していたのに、夕方は病床に伏した艦長を診る立場に。いやはやドクターとは忙しいものです。

そしてドクターが訪ねた星の、既に滅亡した「虫に似た知的生命体」も登場。……うーん。旧作に登場していたとはいえ、これはどうなんだ。地球人とガミラス人はDNAレベルでも同一だという設定を劇中で明言していて、ガミラスが支配下においている異星人もそろって同じような姿で、交配も可能なのに……つまり肌の色は違っているけど同じ人類だけが知的生命体だと暗示しているのに、なんでここで哺乳類でない、脊椎動物ですらない(っぽい)知的生命体を出しちゃうんだろう。

まさかDNAの件をほったらかしにするとは思わないけど、この件に限らず作品全体にリアリティというかSF考証の水準が安定してなくて不安になる。低けりゃ低いで構わないので、回ごとにコロコロ変わるのは勘弁して欲しい。

>相変わらず古代は
>(沖田も)何もしていなかったり


古代が外に行ってる間に発生して、帰ってきたら解決しているというまさに蚊帳の外状態で、やっぱり「これでいいの?」と思いますよね。

>今回の伊東の行動は、沖田艦長や真田さんを
>処分しようとしたり、島を撃とうとしたりと、普通に小悪党
>でした(笑)


理念の部分は新見に背負わせて、過激な行動は保安部にやらせる……というのは物語上の役割分担として決して悪くないのに、結果だけみると伊東が単なるバカにしか見えない、という。もうちょっと色々語らせて欲しかったなぁ。イスカンダルに対する疑念、森雪に対する嫌悪感というのは動機として十分ではあるのですが。

>はっきり言及され始めた雪の正体についての問題

その肉体がユリーシャだとして、精神というか人格は航法システムに入っていたり百合亜に取り憑いてたりするとなると、人とは一体何かという哲学的な疑問に……。ていうか「百合亜の設定、もうちょっと整理できなかったのか?」という疑問に(苦笑)。もっとも、別れているからこそ今回の話は成立したのだから、難じることではないでしょう。


[No.2487] 2013/07/23(Tue) 23:31:13
真田さんも (No.2487への返信 / 3階層) - 九条神樹

この間の朝には自分の娘を監禁して洗脳したと思ったら、今度は
自分が監禁されてなかなか忙しいですね(笑)。

古代の重要性。
雪が旧作ではストーリー的にはあまり意味のない存在だった
ところ、2199では物語の鍵となりそうなキャラとして捉え
なおされてきたのは面白い改変だったと思います。しかしそれに
対し、旧作でははっきり作品を牽引していた古代が、2199では
色々な場面で直接物語に関わる部分が少ない、というのは、
なんというか皮肉な対照ではありますね。
もちろん、2199の古代も、今回の探索パートはもちろん、
ゆきかぜの話や冥王星基地の話、あるいは先頃の精神攻撃の話
などでしばしば活躍の場を設けられてはいるのですが、やはり
決定的に異なるのは彼の性格設定で、それゆえに印象面で今一つ
前面に出てこられないでいるのでしょうね。
旧作のように話を引っ張っていく熱血系ではなく、かといって
アムロやシンジのように自己の内面に向き合うと言うわけでも
ない主人公、というのは、やはり扱いが難しいのでしょうね。


[No.2491] 2013/07/27(Sat) 16:18:50
☆★第17話『記憶の森から』★☆ (No.2468への返信 / 1階層) - 九条神樹

「記憶」をキータームとし、雪とユリーシャの関係、そして
真田さんの過去について語られたエピソード。旧作でいうところの
「たった二人の決死隊」の話に相当する部分でしょうね。旧作での
それは古代と真田さんの二人で要塞島に突入しましたが、2199では
雪も一緒で、画面に花が添えられたという感じかも(笑)。
旧作では真田さんは両手足が義手義足でしたが、2199では生身の
ままのようですね。

真田さんの内面がかなり丁寧に描かれているというのは2199の
特徴だと思いますが、今回はその一連の真田さんシリーズ(笑)の
総決算的なストーリーになっていましたね。科学への怨念、
と言った旧作での暗鬱な設定をリセットし、古代守との友情に
ウェイトを置いて語られた内容になっていました。旧作での
真田さんの科学に対する歪んだルサンチマンも、普段は冷静な
真田さんの心底に潜むドロドロした感情の渦を描くものとして
印象深いエピソードでしたが、2199では同じように真田さんの
人間性を描くと言う観点ながら、旧作のように対内的な志向では
なく対外的な関係性を通じてそれを語る、というシフトといえる
かもしれません。

文系の守と理系の真田さん、という描き分けは多少ステロタイプ
ではありますが(笑)、分かりやすく伝えられていたように
思います。中原中也の詩という真田さんには不似合いな
ガジェット(笑)を上手く使い、彼の人間性を掘り下げるのに
成功していたという印象でした。似合わないからこそ、守に
陽動だと告げられなかった悔恨という「汚れっちまった悲しみ」が
効果的に伝えられていたのでしょうね。

雪の正体についての謎は結局ミスリードだった、と思わせて
まだ何かあるような気もしますね。ユリーシャを自動航行装置の
生体ユニットに組み込んでいた、というのは人道的にも確かに
問題がありそうですし、そういった曖昧な根拠に基づく遠征計画
自体に不安材料を与えることにもなりそうですから、緘口令が
布かれているというのは理解できます。しかし、雪の正体について
隠蔽する必要は何もないわけで、だとするとそこにもう一段、まだ
何か隠しておくべき何事かがあるのではないか、とも推測
できますね。
……まあ、ただの釣りだったのさ!で済ませられてしまうのかも
しれませんが(笑)。

そういえば今回、その雪の正体をめぐって論争するクルーたちの
中に、「新たなる旅立ち」の北野がさりげなく登場していました。
旧作では新世代主人公候補らしくイケメンでしたが、2199では
モブっぽい顔だちでしたね(笑)。今後活躍する場面はあるの
でしょうか。


[No.2494] 2013/07/28(Sun) 18:27:31
森雪の最大の謎 (No.2494への返信 / 2階層) - 暗之云

「中原中也の詩の知識がある」「同じ事故に遭遇した」という二点で「森雪はやっぱり地球人でした」で決着にしようとしてますが、そもそもは「宇宙人の親戚いる?」と思わず訊いてしまうくらいにユリーシャそっくりなのが最大の謎だろう、と(苦笑)。ユリーシャとは別人として、雪には何かこのうえ秘密がないと落ち着かないです。

>……まあ、ただの釣りだったのさ!で済ませられてしまうのかも
>しれませんが(笑)。


あながち無いとはいえないのがなんとも……。「2199」はここらへん、悪い意味で予想困難です。

ガミラスではドメルがあっさり失脚、というか投獄。まさかデスラーがホントに死んだとは思えないので、その帰還の際にドメルも復帰するのでしょうが……。このあたりの展開、将校たちの動向に関しては、いい意味で予想困難。

……ところで。ビーメラ星で亜空間ゲートの情報を得られなかったら「やっぱり地球に戻ったほうがよかった」ってことになるような。結果オーライ?


[No.2496] 2013/07/29(Mon) 00:21:53
昔読んだコミックに・・・。 (No.2494への返信 / 2階層) - そうりゅう あすか

爆弾テロで四肢を失った女性警官が戦闘ヘリの生態ユニットとして組み込まれ、めったに外に出られないストレスを高速通信で動かせるアンドロイドに意識を憑依させる・・・。というネタがありましたっけ。
さらに彼女には、最終話で明かされる秘密も・・・。

閑話休題

>単なる釣り
旧作の雪さんとサーシャさんがそっくりネタを2199でどのように処理するかということだったんでしょうね。
雪さんが事故のときにユリーシャと同乗していたこと、雪さんの1年前の以前の記憶や土方さんが彼女を保護していたこと、及びユリーシャ行方不明等を考えたときに情報操作により事実隠蔽がされているから、下手をするとも〜っと酷い、人道的に問題のあるユリーシャそっくりの「森雪」という人物に仕立てられた女性がいるのかもと勘ぐってしまいます。

>雪も一緒
本来、真田さんと古代くんにお兄さんの決着をつけなければいけないのは、新見さんのような気がします。
だから同行者は、新見さんのほうがしっくり来るような・・・。
でも、新見さんは反乱の片棒で軟禁状態・・・。
おまけで古代くんと雪さんのいちゃぶりを見せつけられちゃってます。(爆)

では


[No.2497] 2013/07/30(Tue) 20:47:20
汚れっちまった悲しみに (No.2496への返信 / 3階層) - 九条神樹

中原中也の知識くらい、たとえ宇宙人でも後付けでいくらでも
仕入れられるのではないか、とも思わなくもありません。
これが「アニメ版魁!男塾の知識がある」というのであれば、
間違いなく地球人だと断定していいとは思いますが(笑)。

外見の酷似は、旧作の設定をちょっといじって物語に軽く絡めた
だけだよ、と言われてしまいそうな気もしますね(笑)。もちろん
ラストまで見てみないと何とも言えないいのですが、古代の
キャラの薄さや沖田との関係の希薄さと言った改変に、特に理由が
ないように見える以上、雪の設定もここで片付けられそうな気も
してちょっと怖いところかも(笑)。


[No.2500] 2013/08/03(Sat) 16:40:33
新見さん (No.2497への返信 / 3階層) - 九条神樹

真田さん、守、新見の三者にどういった関係があったのか、は
色々と想像の余地があって面白いですね。新見が本当に愛して
いた(いる)のは守なのか、もしかしたら真田さんに気持ちが
あるけれど彼が振り向いてくれないから……といったような
昼メロ的な展開もありそうな気はしますよね(笑)。

2199は旧作と比べ、他の女性キャラもそうですが、新見さんが
特に「女性性」に関して非常に生々しく描かれている気がします。
いい意味でも悪い意味でもですが(笑)。
それは、「女性」を神秘的な憧憬の対象として捉えていた
旧作との、あるいは最も大きな相違点であるのかもしれませんね。


[No.2501] 2013/08/03(Sat) 16:51:15
いつか本気で笑おうや (No.2500への返信 / 4階層) - 暗之云

>アニメ版魁!男塾の知識
「……やれやれ、本物の地球人のようだな。そんなくだらねえこと知ってんのは…」


[No.2502] 2013/08/04(Sun) 01:26:51
☆★第18話『昏き光を超えて』・第19話『彼らは来た』☆★ (No.2468への返信 / 1階層) - 九条神樹

今週は1時間スペシャル。
冒頭のナレーションがデスラーこと山寺さんなのがちょっと
面白かったですね(笑)。
来週は放送休止ですので、スケジュールを調整してきたということ
ですね。ストーリー的にもちょうど一話完結ではなく連続性のある
エピソードで、2話分をじっくり堪能できた感じです。
欲を言うなら、七色星団決戦編でまとめてくれた方がよかったの
でしょうが、それはまあ世界陸上の日程を決めた人に文句を
言わなければいけないことですね(笑)。それに、決戦を一週で
全部描いてしまったら視聴者も疲れるかも(笑)。

さて本編。18話はバラン星のワープゲートを真正面から敵中突破
した「沖田戦法」が炸裂した回、19話は七色星団決戦の序章で、
どちらもメカ祭りといった感じでした。戦闘シーンを始めとした
メカ描写は相変わらずの秀逸な出来栄えで、BGMと合わせ血が滾る
場面の連続でしたね(笑)。ドリルミサイルや瞬間物質移送機など
おなじみのメカが満を持してちゃんと登場してくれたのも
目を楽しませてくれました。

19話でドメルが沖田の戦法を読み、七色星団に直進すると
読んだのも、以前の直接会敵の他に18話の単身突破のデータも
含めて沖田の性格を把握していた、というのが、二話連続だと
分かりやすいですね。
一方沖田の方は、相手がドメルである可能性を一応考慮しては
いましたが、沖田から見たドメルの性格はまだデータ不足でしょう
から、裏の裏を読んでくるのかどうか、という部分までは
なかなか判断しきれなかった、ということでもあるでしょうか。

18話の陣中突破は、一見無謀に見えて(というか実際かなり無謀
ではありますが(笑))、ワープゲートを利用すると同時に、
ガミラスの一万隻以上の大艦隊を三カ月の彼方に置き去りにする、
という効率的な戦略でもありました。広大な宇宙を舞台にした
星間戦争ならではの展開で、面白いところでしたね。波動砲を
発射しつつ重力アンカーを解除しその反動で後方へぶっ飛ぶ、と
いうのはもちろん「ヤマト2」の有名なシーンで、ファンには
ニヤリとできるところでもありました。

18話・19話は共にガミラスサイドの人間関係に主軸を置いて
描かれたエピソードでもありました。
デスラー暗殺の首謀者と目されるゼーリックは今回誅殺され
ましたが、それとは別に反デスラー勢力は未だに残存している
ようで、今後まだひと波乱ありそうな感じもしますね。
ゼーリックたちのような高級将校による反デスラー運動と、
下級士官や民衆によるレジスタンス運動という二重の反動に
なっているということなのでしょう。デスラーの権力の座が
意外に脆い基盤の上に立っているのだと改めて描かれたと
いうことになりますね。この二重の反発を、デスラーがどこまで
認識しているのか、というのも関心事ですね。

18話と19話のもう一つのポイントは篠原と玲の関係。
玲はいつの間にか篠原といい感じになりかけていますね(笑)。
もちろん古代には雪があてがわれるのが事実上既定路線ですから
仕方ないのですが(笑)、そのあたりの彼女の心の動きを、
もう少しじっくり見てみたかった気はします。

19話でのユリーシャと沖田の会話も興味深いものでした。
波動エンジンを兵器に転用することへの危惧をユリーシャが
語っていましたが、事実上波動砲がなければヤマトがここまで
こられなかったのも確かなところですね。ガミラスという強大な
敵性存在があることを承知の上でなお波動砲の禁忌を語る彼女には
イスカンダル人の、良くも悪くも理想家で、現実を認識できない
傾向を見て取ることができるような気もします。
コスモリバースを何故直接地球にもたらさなかったのか、という
本質的な疑問についても触れられましたね。沖田は「試し」だと
解釈していましたが、それが正しい解なのかどうか、というのは
また別の問題でもあるかもしれません。


[No.2506] 2013/08/04(Sun) 18:37:31
「意外と元帥閣下もお甘いようで…」 (No.2506への返信 / 2階層) - 暗之云

とは言わないもののゲールがあっと驚く大活躍。即座に射殺してその後どうするつもりだったの? と思わなくも無いけれど、波動砲発射後の撤退の指示も素早く妥当で、しぶとく生き残りそうな感じになってきた。

結局、名のある将校の中ではゲーリックひとりが反乱側で、それとは全く別に市民レベルでの反乱分子が暴れている、という感じなんですかね(ヘルダー中佐はゲーリック協力の嫌疑かそれとも別件?)。となるとドメルの奥方はえらく間の悪い人なんだなぁ。ゲーリックシンパにはめられた感じでもなかったし。

観艦式という、戦闘向きで無い艦配置に対して正面突破をかけるというのは、ヤマト単艦で大艦隊と渡り合うのに妥当な作戦ではありますが、それより気になるのがガミラス軍。「こんな密集したところで発砲させるなよ!」という台詞以前からバカスカ撃ちまくり、ドカスカ同士討ちしてるんですが……。大丈夫なのかこいつら? と心配になってしまう。

などとツッコミどころはありますが、戦闘はまず見応えがあったし、ガミラスの主力艦隊がもうヤマトに追いつけないという展開も巧妙でした。

後半(第19話)の航空戦は接敵前に終わってしまいましたが、全機発進ということでこれも激しい総力戦になりそう。……なのに戦術長の古代は艦に残ってるのね。人員配置としては妥当だけど、それでいいのか主人公。

その他気になったところを箇条書き。

・レーダーその他のセンサーは役立たずなのに肉眼(可視光?)で敵艦が視認できる…って一体どういう場所なんだ亜空間。
・沖田艦長の懐中時計は商品化して欲しいな。サイズはあのままだと大き過ぎで使いにくそうだけど。
・「何か言い残すことはあるかね、ゼー…」の「ゼー」を若本風に言うお茶目なデスラー。
・三段空母、甲板が三段あってそのうえアングルドデッキってえらい欲張りだな。どういう使い分けなんだか。
・伊東2カットだけ登場。生きていたのか、というか生かしておいてどうするんだ? 伊東総受け……それもアリといえばアリだな。
・「全艦、第一種受付体制!受け〜付け〜 はじめ!」 なんでも電話に出るのも沖田艦長だったそうで、かけてみればよかったな。


[No.2508] 2013/08/08(Thu) 00:53:51
ゲールのキャラクター (No.2508への返信 / 3階層) - 九条神樹

器の小さい小物と見せておいて、きっちり大仕事を割り振られる
あたりは面白いですね(笑)。すぐにゼーリックの腰巾着に
なったりはせず、あくまでデスラー派であったのは意外ですが
(というかまあゼーリックの天下は一瞬だけだったので、
寝返りようもなかったのですが(笑))、これまでのゲールの
言動を見てみると、二級臣民に対する差別的発想などから、
基本的に保守的というか、新しい価値観や新しい事態に対応しない
(できない)人に見えます。であるなら、デスラー派として
行動したのは確かにゲールらしいのかもしれませんね。

ゲールと共にガミラスの主力艦隊が丸ごと残っている、と
いうのは、ガミラス本星決戦での戦力の不足を説明できると共に
後の「3」におけるガルマンガミラス再興の戦力の急速な
充実ぶりを説明できるものになるかもしれません。「3」まで
リメイクするかどうかは判りませんが、こういった旧作への
辻褄合わせができそうな描写を丹念に行っているのは、
相変わらず2199の優れた点といえるかも。


[No.2516] 2013/08/17(Sat) 16:34:59
☆★第20話『七色の陽のもとに』★☆ (No.2468への返信 / 1階層) - 九条神樹

七色星団決戦の決着を付けたエピソード。旧作の展開をほぼ
なぞり、それを美しい作画と迫力ある演出で仕上げなおしたと
いう形の、非常に見応えのある回になっていたと思います。
基本的に2199は旧作を素直にリメイクする回は大体素晴らしい
出来になっている気がしますが、これは旧作の本来的な質の高さを
改めて感じさせもするところですね。

艦載機同士のアクロバティックな空中戦と対艦戦、そして
ヤマト対ドメラーズの派手な撃ち合いなど、さまざまな
シチュエーションでの戦闘パターンをたっぷり詰め込んで
くれたエンターテインメント性の高い構成になっており、
(さらにヤマト艦内での対人戦まで織り込んで)堪能させて
もらえました。

ドメルが戦艦型ドメラーズ三世から円盤型二世に乗り換えた
旧作と異なり、2199のドメラーズは一貫して戦艦型のままで
あったため、ヤマト対ドメラーズの旗艦同士の正面決戦、という
シチュエーションを作ることが出来たのは、盛り上がりと
いう意味ではいい改変だったと思います。
さらに、七色星団航路を取ったことを看破されて艦隊を配置され
いわば第一ラウンドではドメルに読み負けた沖田が、今回は
逆にドメルを誘い、地形(宇宙ですが)も利用して読み勝った
リベンジも上手く為されていましたね。

その一方、ユリーシャをさらおうとしたガミラス兵が間違って雪を
さらってしまう、という独自イベントも発生。雪とユリーシャの
酷似という設定をここで回収してきたわけですね。
それと同時に、ドリルミサイルを波動砲口内部に食いこませた
時点でさっさと爆破してしまえばいいのに、という旧作への
突っ込みを綺麗に回避したことにも(笑)。ユリーシャをさらう
までは爆破できないですからね(笑)。
もっとも、雪が通常通りCICにいたならばこの誘拐劇は起こり
得なかったでしょうから、ちょうどうまい具合に、決戦にも
関わらず雪が任務を外れていたのは、ちょっと不自然ではあるかも
しれません(笑)。

ラストは旧作通りドメルの自爆によって幕を下ろします。
しかし第三艦橋は無事!(笑)
何かとネタにされるヤマト第三艦橋ですが、少なくとも旧作の
第一作においては、このドメラーズの自爆の時と、ガミラスの
酸の海で溶け落ちた時の二回しか破損していなかったような記憶が
あります。その貴重な第三艦橋損失の機会(笑)のうちの一つを
あえて無事として描いたのにはスタッフのこだわりを感じ
ますね(笑)。
もっとも、波動防壁を制御しているのが第三艦橋ということで
あれば、ここが損壊する時は本当にヤマトのギリギリの危機、と
いうことになるのでしょうし、だとすれば最終決戦で今度こそ
破壊されてしまう、ということもありうるのかも
しれませんが(笑)。


[No.2523] 2013/08/18(Sun) 18:09:33
終始ひたすらドンパチ続きで濃密な30分 (No.2523への返信 / 2階層) - 暗之云

旧作で印象深いドリルミサイルとか、艦底に貼り付いての自爆とかもきっちりやってくれて実に見応えたっぷりでした。それにしても、ドメルも部下達もここで全滅させるのは惜しい奴らばかりだな。

ドリルミサイル(削岩弾)をすぐに爆発させなかったのは潜入作戦の時間稼ぎという理由付けがあるし、ドリルを逆に回転させればネジの要領で抜けるというのももっともだけど、そのまま敵艦まで飛んでいく勢いなのはちょっとどうかと思う(苦笑)。その見込み違いがイオン乱流以上にドメルの直接的な敗因になってるし。

そうそう、ドメルによる続けざまのビックリドッキリ攻撃ですが、「物質転送装置があるならヤマトの座標に合わせて爆弾だけ送り込めばいいのでは?」というツッコミは禁止でしょうか。

森雪はユリーシャそっくり、という設定がこんな形で使われるとは。これで本当にただソックリなだけだったら潜入部隊はマヌケどころでないし、さすがに何か出生の秘密があるんだよねぇ?

保安部が出てきたのは正直ビックリ。伊東は直属の部下さえ全て掌握できていないまま反乱を起こしたのか……。監禁されていた反乱分子は、被弾した際にみな死亡or宇宙に吸い出されて行方不明なのかな。星名は生死不明という扱いで、マァ生きているんだろうけどストーリーの本筋に関わるキャラではないからちょっと反応に困る。


[No.2526] 2013/08/19(Mon) 22:25:53
ヤマトの座標 (No.2526への返信 / 3階層) - 九条神樹

といっても、ヤマトも絶えず航行しているわけですしね(笑)。
相手がじっとしていれば直接爆弾を放りこんでもいいの
でしょうが、航路を予測して進路上に爆弾を送り込んだとしても
その通りにヤマトが移動するかどうかは不確定ですし、確実性を
取るなら艦載機を転移しての爆撃雷撃、という形が一番なのかも
しれません。

あとはまあ、ドメルの性格もあるのかもしれませんね。武人らしい
戦い方に拘って、闇討ちに近いような戦い方は避けたのかも。
まあ、瞬間物質移送機を使うのも大して正々堂々とはいえないの
では、と言ってしまえばそれまでですが(笑)。

これは2199ではありませんが、さらばやヤマト2でデスラーが
同じ戦法を使った時に、やはり直接爆弾を放りこんでこなかった
のも、やはり論理というよりは心情的な理由であったのかも
しれませんね。恨み重なるヤマトを搦め手ではなく直接叩きたい、
という感じの。

別の考え方をすれば、みんなポンポン使っていますが、ヤマト
世界のワープは「失敗したら宇宙全部が吹っ飛ぶ」という設定
なので(旧作ではですが……2199でもだったかな?)同一座標に
物体を重ね置きすることは技術上そもそもできない、のかも
しれませんね。


[No.2529] 2013/08/24(Sat) 16:28:39
☆★第21話『第十七収容所惑星』★☆ (No.2468への返信 / 1階層) - 九条神樹

最終章が劇場公開されていますね。見に行こうか迷うところです。

さて本編。ドラマ的には特に大きな動きはなく、雪誘拐劇の続きを
描いたと言うにとどまりますかね……いや伊東の最期が描かれ
ましたが(笑)。
死に際まで雪とユリーシャを勘違いしたまま退場した伊東の姿は
作劇上の哀れな道化としての彼のポジションを象徴したものと
言えそうですね。その役割を彼は最後まで全うしたといえるのかも
しれません。イスカンダル人を嫌悪していた伊東が、ユリーシャを
守り、彼女に看取られて逝くというのも皮肉な話ですが、その
伊東の最期の言葉は、ユリーシャの中に何かを遺したのかも
しれませんね。

ガミラス人の雪への丁重な取り扱いからは、ガミラス人と
イスカンダル人の関係性が伺えるようで興味深いところです。
双子星の住人でありながら、その地位には歴然とした格差が
あるように見えますね。二等臣民として従属した星の住民を差別
するガミラス人もまた、イスカンダル人の風下に立っていた、と
いうのはなかなか皮肉な設定です。

そのガミラスとイスカンダルが双子星という設定は、2199では
今回はっきりと明かされました。やはりこの根幹設定をいじっては
こなかったですね(笑)。
ユリーシャももっと早く教えてよ、という気もしますが(笑)、
彼女が覚醒したのは七色星団決戦の最中ですし、そのあとは
宇宙葬ということで、あまり時間がなかったのでしょうか。
……というよりは、単にユリーシャにとって興味あることでは
なかったのかもしれませんね(笑)。結構な不思議ちゃんですし。
あるいは、あえてその事実を教えないことがまた「試練」の一部で
ある、ということでもあるのかもしれません。そして今回古代に
それを教えたのは、まさに伊東の死がユリーシャの心を動かしたと
いうことなのかも。

今回はガミラスの逼迫した内部事情もさらに描かれていました。
拡大政策のツケが回って来ている、ということですが、
ガミラスの内部崩壊はヤマトの存在によらずとも既に始まって
おり、ヤマトはそれを早めるに過ぎないということかも
しれませんね。


[No.2531] 2013/08/25(Sun) 18:29:19
来週まで観て、 (No.2531への返信 / 2階層) - 暗之云

その後で映画館に行けば途中の抜け無しで最後まで観られるんですよね……。

>最終章が劇場公開されていますね。見に行こうか迷うところです。

ちょっと考えてしまう。日曜日は1日で1000円均一だし、夜の回が意外に混むかも?

閑話休題、久々にアバンタイトルが入りました。「前回のあらすじ」なのは初めてかなひょっとして。

どっこい生きてる伊東&薮は、お前らこそこそ隠れてたってヤマト艦内以外のどこにも行けないんだし、とっとと両手上げて出て行けよ、と思ったり。伊東はともかくヘタレで主体性のない薮のあの行動は不自然だよなあ。結果、伊東には最後の見せ場ができたわけですが、薮はこの先どうなるんだか。

森雪については、地球語だろうと構わず自動翻訳してしまう高性能過ぎる翻訳機はどうかと思うが、ノラン・オシェット互長の「自分はイスカンダル語は堪能ではないので」の台詞のおかげで、流し見する分には気にならないのが巧かった。危うい時にきっちり要人を演じきるところで「∀ガンダム」のキエルを連想したり。

地味に活躍が多いシーガルですが、今回はコンソールパネルに銃弾一発食らっただけで飛行不能になるという恐るべき脆さが露呈。…って、何がどうしたらエンジンから火を噴く羽目になるんだ(苦笑)。

などと、感想を書き出すと設定だの細部だののツッコミばかりになりますが総合的にはレベルが高く、今回も十分以上に楽しめました。映画のほうもまずは好評ですし、このまま最後まで安心して観られそうです。


[No.2534] 2013/08/29(Thu) 21:44:47
劇場版 (No.2534への返信 / 3階層) - 九条神樹

仮面ライダーや戦隊、プリキュアの劇場版公開時のように、
ほっとくとどんどんOPでネタバレを食らいそうで、それも怖い
ところです(笑)。今回でさえすでに劇場版の映像が使われて
いたようですしね(笑)。
後期OPがこういったパッチワーク式の本編場面継ぎ合わせに
なったのは、新規に作っている時間がないから、というだけで
なく、劇場版の見せ場を流して客を呼び込むため、という理由も
あったのかもしれませんね(笑)。

雪の度胸。
いきなりきっちりと対応出来過ぎじゃないかというはしなくも
ありません(笑)。ただ、14話で自らの過去やユリーシャとの
関係を思い出すというエピソードがあらかじめ用意されていた
ため、心の準備ができやすかった、ということはいえるのかも
しれませんね。14話は明らかに毛色の変わったエピソード
でしたが、特に後半の展開のためには必要性の高い話であったと
いうことが改めて分かったような気がします。


[No.2536] 2013/08/31(Sat) 15:54:47
☆★第22話『向かうべき星』★☆ (No.2468への返信 / 1階層) - 九条神樹

冒頭は完全にダイジェスト風味(笑)。もっとも、TV版だから
カットされたということではなく、劇場公開時からこういった
編集であったようです。つまり全体的に尺が足りなかったと
いうことですかね(笑)。ガミラスと地球人との争いのない会見と
いう、テーマ的にも非常に重要なエピソードにもなろうと
考えられるところを、ダイジェストで済ませてしまったのは
ちょっと残念でした。序盤に削ってもいいエピソードとか
あったような気もしなくもありません(笑)。

本編はいよいよ最終決戦に向けての序章と言ったところで、
ガミラス本星内部の動き、そしてデスラーの行動が興味深く
語られました。
雪がユリーシャではないことを承知の上で手駒として平然と使い
大衆に演説をするデスラーの姿は、その為政者としての手腕を
遺憾なく発揮している描写であったと同時に、逆に言うと彼は結局
為政者にすぎない、ということを示したものということもできる
かもしれません。旧作のような絶対的な統治能力を有した支配者
ではなく、単に辣腕の政治家でしかないんですね。だからこそ
反逆・反乱も起こされてしまうわけでしょうが。

デスラーが幼い日のセレステラたちに向けた優しさと、要塞都市
第二バレラスからビームを放つ時の「戦争だよ」の狂気めいた
表情の二面性が面白い差異にもなっていますね。「戦争だよ」の
セリフは、旧作の「私は戦争をしているのだよ副総統。私の一番
楽しい時間を邪魔しないでくれたまえ」」の場面を思い出せる
ところでもありました。

一方、ヤマト内部はどちらかというとコメディパート担当(笑)。
特に、玲・ユリーシャ・メルダの三人娘が繰り広げる
コスモ女子会(笑)は楽しい場面でした。全員母星が異なるにも
関わらずスイーツで意気投合する、というのは、まあ言ってみれば
女性のキャラクター性を単純というか薄く捉えすぎともいえるかも
しれませんが、可愛かったので問題ないということで(笑)。
加藤と真琴の関係も楽しいものでしたが、もうちょっと掘り下げて
くれてもという気もします。若干急かも、という気はしますかね。

もちろん、雪を捕えられているにもかかわらず、任務として
イスカンダル行きを優先せざるを得ない古代の苦悩、と言った
シビアなパートもあったわけですけどね。
古代は結局雪との関係性でしか主人公らしさを演じ得ない位置に
来てしまったので(笑)、頑張って雪を取り戻してほしいところ
ですね(笑)。


[No.2542] 2013/09/01(Sun) 18:09:35
皇女様と戦う女の子2人の女子会 (No.2542への返信 / 2階層) - そうりゅう あすか

あれだけコミュ障害だった玲ちゃんが同世代(?)の女の子2人とキャッキャウフフの女子会をするなんて初めのころじゃ考えられないことですね。

特にメリダさんとは、軽口を言い合えるような仲になってます。
一方、2人の相手をする皇女様は、アホの子を演じつつ鋭いところを付いてきます。
これに雪さんが加わったら・・・、真面目な分古代くんのことでこの3人に冷やかされること間違いないでしょうね(笑)。

閑話休題

>古代くん
折角、雪さんとヤマト艦内公認のカップルになったのにイスカンダル優先をしてしまう古代くんです。
南部くんも愚痴る気持ちはわかります。
昔の古代くんなら、ガミラスを倒し、ついでに雪さんも救出する主人公チートが存分にかかっていたのにねぇ・・・。

>デスラー
ドメルさんの戦死や雪さんをユリーシャさんと偽ったりとなんだかギレンさんポイ感じを受けます。
人心掌握術にたけているとかそんなかんっじです。

>雪さん
なぜ、ユリーシャさんとそっくりな顔で声も一緒なのか・・・。
まだ、謎と目的があるような気がします。

では


[No.2543] 2013/09/01(Sun) 19:58:30
前回の疑問・「薮はこの先どうなるんだ?」 (No.2542への返信 / 2階層) - 暗之云

答は「置き去り」。きっとエピローグで解放軍の指揮官として活躍する姿が1カット描かれたりするんだろうな。

ヤマトのクルーがガミラスの状況やイスカンダルとの関係を知るのが、前回反乱を起こしたディッツ提督との平和的な会談による、という展開は無理なくスムーズ。反乱軍とヤマトが別行動となったのは、もちろん艦長が言うような怨讐もありますが、それ以上に「そもそも目的が違う」というのが決定的でしょう(反乱軍のほうこそ援軍が欲しい状況だよね)。そこらへんの、あくまでヤマトの単独行とする理由付けもすんなり行ってます。……マァ肝心の会談をダイジェスト的に飛ばしていいのか? と疑問を持たれるのももっともではありますが。

目的地はイスカンダルでありガミラスと積極的に戦う理由は無い、と古代が判断する一方で、デスラーはガミラスとイスカンダルとの大統合を企んでいる……という図式も巧い。デスラーはイスカンダルとヤマトとの接触をスルーできないし、政略的に雪を手放せないから衝突は避けられないわけですな。

ユリーシャ(実は森雪)といえば、ノランがその正体に気付いてないフリをするのがちょっとイイ男風に書かれてましたが、「実は人違いでした」では自分の仲間たちの大失態だからそれを隠蔽しようとしているのだ、と思うと相当情けないぞ(苦笑)。

籠から出された鳥が死んでいる描写は、「「冷めないうちにどうぞ」というお茶に毒が!?」と思って見返してしまった。あの鳥はイメージシーンというか別の場所での出来事なのね。



そんなこんなで、この後ちょっと第七章を見にいってきます。


[No.2544] 2013/09/01(Sun) 20:02:02
女子会 (No.2543への返信 / 3階層) - 九条神樹

確かに玲の変わりようというのも面白いところでしたね。作中の
人物の中で、もっとも明確にその成長が描かれたのは、実は
玲だったのかもしれません。他のメインキャラは、古代も含めて
あまりそういった精神面での発達や成長が十分には語られ
なかった、ということでもありますが(笑)。

玲だけではなく、総じて2199では女性陣が魅力的に描かれた反面
男性キャラはあまり掘り下げられませんでしたね。視聴者への
訴求効果という意味では、そういう割り切り方も一つの手法では
あるのでしょうが(笑)。男性キャラで最もきちんと描かれたのが
真田さんだった、というのはなんだか面白いというか、製作側の
いい意味で偏った嗜好も感じるところです(笑)。


[No.2549] 2013/09/07(Sat) 17:10:53
残念ながら (No.2544への返信 / 3階層) - 九条神樹

自分は結局劇場版は見に行けませんでした。二週間限定というのは
ちょっと用が立て込むとなかなか時間作れないですね。くそう。
まあその分、TVで新鮮な楽しみ方ができると思うように
しましょう(笑)。

置き去りの藪。
今回、ある意味で一番衝撃だったのはこの場面かも(笑)。
古代(とユリーシャ)は藪と伊東の生存を知っていたわけですから
古代たちがそれを報告していれば藪は置き去りにされなかったの
ではないか、と考えられますよね(笑)。まあユリーシャは
ああいう子ですから仕方ないかもですが、せめて古代は何か
してあげればいいのに……とか(笑)。もちろん、古代も雪が
連れ去られたことでパニクってしまっていますから、なかなか
そういった部分にまでは気が回らなかったとしてもやむを得ないの
でしょうけどね。でも、異星人の中に一人で取り残されるのって、
旧作の最期よりもある意味酷い末路かも(笑)。まあ、このまま
地球に戻ったとしても反逆の罪に問われるわけでしょうから
藪にとってはこちらの方がいいのかもしれませんが。


[No.2550] 2013/09/07(Sat) 17:25:20
二重投稿しちゃった (No.2544への返信 / 3階層) - 九条神樹

削除です。

[No.2551] 2013/09/07(Sat) 17:25:36
☆★第23話『たった一人の戦争』★☆ (No.2468への返信 / 1階層) - 九条神樹

サブタイトルはデスラーの意でもあり古代のことでもあるの
でしょう。古代が物語の大局に(今のところは)あまり関わって
こなかったのは、最終的に雪一人を救うだけという役割でしか
ないという、いい意味で等身大の存在ということを強調して描く
ためだったのかもしれません。それはそれでアリかもと思えて
きたりもします。
ラストはどこのF91だよと言った感じではありましたが(笑)。

本編はガミラス本星での決戦。
冒頭からのバトルシーンはスピーディで迫力があり、見応えの
ある場面として仕上がっていたと思います。波動防壁を展開しての
ラムアタックも面白い着想で、アルカディア号と是非張り合って
欲しいものですね(笑)。総統府をそのままぶち抜いての波動砲
発射も、シチュエーションとしてはなかなかインパクトのある
画面になっていました。
南部が満を持して自ら波動砲を撃ったというのも、キャラの扱いと
しては成功でしょうね(笑)。南部が古代に、雪を託して自分は
波動砲を撃つ、という鮮やかな役割の交代は、彼がスタッフに
愛されているなという感を強くします(笑)。発射後にヘタレて
いる姿も含めて(笑)。

ただやはり、最終戦としての悲壮さや凄絶さといったものは、
旧作の、どちらが死ぬかといった殲滅戦的なそれには及ばなかった
気はします。旧作の、星一つが死んだ、という凄惨な場面と、
そこからのヤマトの正義性からの価値観逆転があってこそ、
ヤマトという作品自体が完成したといってもいいでしょうしね。
もちろん、現在となってはそういった重いメッセージはいささか
古びているのかもしれませんし、旧作をそのままなぞるのも芸が
ない、と言えばいえるのでしょうけれど。

とはいえ、ヤマトがガミラスを救う、という展開自体は、前回の
会談やあるいはメルダとの接触などから、そういった和解への
情緒的下準備は丁寧になされていた、ともいえますね。いささか
急な展開に巻きすぎたという感が免れないのも事実ではあります
けれども。

デスラーのキャラクターの捉え直しは、2199でのかなり思い切った
冒険のひとつですね。良くも悪くも、旧作のような偉大な存在では
なく、しかしそれゆえに必死で大きな存在になろうとあがいている
姿、といったものが見えます。古代と共に、旧作の肥大化した
カリスマ的キャラクターをある意味矮小化して、血の通った姿に
造形し直した、とも言えるのでしょう。
ガミラスの内政自体がかなり行き詰っていた、という描写も
これまで何度も語られてきていますし、巨大な帝国を統べるが
ゆえの重圧は、カリスマではない等身大の存在でしかない
2199のデスラーの心身を大きく蝕んでもいたのかもしれません。
そういった中で、スターシャの存在がデスラーのよりどころでも
あったようにも見えますが、そのスターシャは結局、今回の
ホログラフィでまさに象徴していたように「手の届かない」女性で
あったことが、デスラーの狂気を加速させてしまったのかも
しれませんね。

さて、次回はイスカンダルへ。
話に聞くとなんだか素敵な回だとか(笑)。楽しみですね(笑)。


[No.2554] 2013/09/08(Sun) 18:06:36
♪ひーかーるーかーぜーのなっかー (No.2554への返信 / 2階層) - 暗之云

てなもんで、

>ラストはどこのF91だよと言った感じではありましたが(笑)。

コロニー落としをダイダロスアタックで迎撃して締めは「F91」……というのは「結果いろいろ似ちゃった」のか「意図的に似せた」のか判断に迷うところ(苦笑)。

>良くも悪くも、旧作のような偉大な存在では
>なく、しかしそれゆえに必死で大きな存在になろうとあがいている
>姿、といったものが見えます。


伊武デスラーのファンにはどうにも不評なキャラ改変ですが、「2199」版デスラーは初めから危うい影を帯びていたから、それが狂気に傾いてもさほどの違和感は感じませんでした。

口先では「偉大なるガミラスの未来のために」「その罪は未来永劫私が背負っていくつもりだ」と言ってましたが、仮にたくらみどおり事が進んでもデスラーは臣民の支持を失い、元より政情不安定だったガミラスは早晩崩壊していたでしょう。まさかそれを予想できないデスラーだったとは思えないので、重責に耐えかねての破滅願望に取り付かれていた、と見るべきなんでしょうね。

サブキャラ。前回あんなことを言っていたメルダが、「ユリーシャ様をお守りしただけだ」の台詞ひとつでためらわず同胞を撃つのは少々違和感。まぁここで葛藤されても困るけど、だったらあんな台詞を言わせる必要なかったよね(苦笑)。それとノラン、偽ユリーシャを救った気でいるけど、ただ宇宙に放り出しただけだからフツーはあのまま救助されずに死ぬよ!


[No.2556] 2013/09/08(Sun) 21:21:07
主人公とヒロインの面目躍如。 (No.2554への返信 / 2階層) - そうりゅう あすか

やっぱり、ヒロインを救うのは主人公ってことに尽きますにょ。
でも、第二パレスの爆風によってコスモゼロはあんなに中破したのに雪さんは宇宙服だけで五体満足とは!
「運」のヒロイン補正はか〜な〜り高いようです。
そして、無理やりついてきた探知機さん(笑)の力なしに雪さんを見つけ出したのは、旧作然とした古代くんのNT能力(愛の力ともいう)のなぜる技なんでしょうか?

>ノランくん
波動エネルギー制御機関に自分が残って雪さんを脱出させるのは、真田さんが以前にワープゲートでやったことの2番煎じ見えてきちゃいますね。
でも、お姫様に付きあう人の良さは種のダゴスタくんを思い出しちゃいました。

>ちょっち重隅
中破したコスモゼロ描写なんですけど、どう見ても単座仕様としか見えません。ユリーシャさんが見えないんだもん。
着色も玲ちゃん機に近かったし。

>雪さん
宇宙服が青いので、00のせっちゃんに見えなくもないですね(笑)。

では


[No.2557] 2013/09/08(Sun) 23:17:18
デスラーの描写 (No.2556への返信 / 3階層) - 九条神樹

旧作ガミラス本星決戦の際のデスラーも狂気じみていましたが
旧作での他の描写とを見比べてみると、あの場面がむしろ異質な
デスラー像という感じではありますね。2199では旧作ラストの
異常性を元にして、そこからキャラクターを広げていったと
いうような考え方もできるのかもしれません。今回のような展開を
先に想定して逆算でデスラーを描いてきたという感じなの
でしょうね。その分自然な流れになっていると言うのはおっしゃる
とおりだと思います。

ただ、デスラーをこの2199のようなキャラとして捉えた場合、
さらばや2に至るような展開ができるのだろうか、とも(笑)。
いやまだ、さらば以降が作られるのかは分かりませんが(笑)。


[No.2560] 2013/09/14(Sat) 17:26:41
主人公 (No.2557への返信 / 3階層) - 九条神樹

古代が主人公らしく見えたのは、14話以来二回目くらい
でしょうかね(笑)。旧作と異なり、作品のテーマ性に関わる
ようなポジションではなくなってしまっていますから、まあ
今回のようなドラマチックな場面でも作ってあげないとね、という
ところかもしれません(笑)。旧作をなぞるならまだ出番は
ありますけれどね。

とはいえ、ヤマトが破壊兵器である波動砲を、敵を救うための
道具として使う、という巨視的な立場で動いていたのに対し
古代がたった一人の相手を救うために動く、という対比は
それなりに面白いものでもありましたし、古代が明確に
自分のやりたいことを見出したという意味で物語が結実したとも
いえそうですね。まあその辺を考慮しても、やっぱり古代の影は
薄かったかなあとも思えてしまうのですが(笑)。


[No.2561] 2013/09/14(Sat) 17:45:04
☆★第24話『遥かなる約束の地』★☆ (No.2468への返信 / 1階層) - 九条神樹

噂に聞いた水着回(笑)。果たしてこのシーンは必要なのか?と
考えてしまうと色々と悩むところですが(笑)、まあないよりは
あった方が嬉しいのは事実ですからいいのでしょう(笑)。もっと
尺を取るべき部分もあったのではないかとは思わなくもない
ですけどね(笑)。
ただまあ、異星人との相互理解、という今回のテーマに沿って
考えれば、玲とメルダが仲良く泳ぐシーンがまさにその象徴にも
なっていますから、単なるサービスシーンではなく(笑)、
ストーリー的にも意味があったとは言えるのでしょう。
いやまあ水着じゃなくても仲良いシーンは作れますけどね(笑)。

さて、水着はあくまでも付帯的要素であり(笑)、本筋は
イスカンダル周りの設定説明、そして守の処理ですね。
コスモリバースはなぜ直接地球に送られてこなかったのか、と
いう最大の問題点についても一応説明が付きました。その理由が
理論的・説得的かというと、なんかよく分からないとも言えます
けれど(笑)、でも理屈を付けてくれただけでもいいとは
いえますかね。沖田がかつて推論していたような「試し」と
いう理由だけでもいいのではないかとも思えますが、ただおそらく
コスモリバースが必要とする「地球の波動」については
まだ何かありそうですね。スターシャの態度を見ても。

それとも合わせ、守はすでに死去していたという展開でした。
守がどうやってイスカンダルに来たのか、という部分については
きちんとつじつまを合わせてくれていましたね。

スターシャのキャラについては旧作よりも感情面が強調され
人間らしくなっていたように思います。デスラーもそうでしたが
色々な意味で生々しさを感じるところでしたね。それは旧作に
おける女性キャラの神秘的・女神的な扱いという部分からは少し
異なった捉え方ではありますが、それはそれで魅力的ではある
でしょうね。

藪はもういないために反乱のくだりはカット。素晴らしい星に
見えるイスカンダルも実は寿命がきている滅び行く星なのだ、と
いう説明を絡めて、藪の反乱は寂寞たる思いを抱かせる
意味の深いエピソードではありましたけどね。2199では
それに代わり、かつてイスカンダルも覇権を目指す国家で
あったという十字架が科せられました。かつて栄えた星の末路、と
いう意味で、旧作のダイヤモンド大陸のエピソードとある意味
重なる部分はあるのかもしれません。

そのほか、ヒスが頑張っている様子が微笑ましかったり(笑)。
あっさりヤマトへのこだわりを捨てていましたが、旧作に比べ
ヤマトはガミラス本星をそれほどは破壊していませんし、何よりも
危地を救ったという事実がありますから納得できるところですね。
それとともに、デスラーへの反感がそのままヤマトへの好意に
裏返った、という部分もあるのかもしれません。
旧作でも最後にはヤマトへの和平を進言したヒスをこのように
使うというのは面白いですね。


[No.2565] 2013/09/15(Sun) 18:14:20
元カノVS現地妻の修羅場は・・・。 (No.2565への返信 / 2階層) - そうりゅう あすか

本人不在のままドロー・・・と思いきや、女神さま(笑)の一人勝ち?

閑話休題

>みじゅぎ回
イスカンダルの首都が温暖な海水浴ができる地域でよかったですね。

あと、編成班によって、色が異なるんですね。
でも、艦内の水は貴重だし、余分な資材は乗っけられないハズなのにクルーの人数分のみじゅぎはどうやって持ち込んだんだろう?
しかし、女性のみじゅぎは大胆なデザインですね。
これが、2199年のメンタリティなんでしょうか。

>船は海の上が一番だ・・・。
のんびり、着水していても旧作のような「酸」の海じゃないから第三艦橋は溶け落ちませんね。

>ちょっち気になったこと
・ユリーシャが雪さんのことを「もう一人の私」といったけど言葉通りでいいのかな?
・スターシャさんが光球に向かって話してたけど、あの光球人格でもあるのかしら?
・波動砲の発射口は封印されてたけど、もう使えないのか?

では


[No.2566] 2013/09/15(Sun) 19:10:35
お腹をさすって「さようなら、守」ってオイオイ!? (No.2565への返信 / 2階層) - 暗之云

スターシャさんアナタ、守を救出したいきさつの話で「そのとき既に彼の体は…」と言ってましたよね? 治療不能なほどの重傷or重症だった守相手に一体ナニしたんですか!?? と劇場でズッコケそうになりました。

まー、あくまでお腹をさすってるだけだから(それにしてもお腹へったわね…)と思っていただけかもしれませんが……。

ご懐妊だとしたら、新見の存在を知っていてなのだから(ヤマトに乗っていることさえ知っていてなのだから)割と大した泥棒猫(死語)です。

いや、それどころか、デスラーがイスカンダル大統合&帝都バレラス破壊という強硬策に走った直接のきっかけも、実は「守の存在を知ったから」かもしれない。スターシャに代わって星々の救済という使命に邁進し、その手を血で汚してきたというのに、その間にコッソリ蛮族の男を連れ込んでました〜とあってはマァ気も狂うでしょう。

ただ、デスラーが大統合を進めるにあたって、ユリーシャ略取という強硬的な手段をとりながらも婚姻はしなかったのをみるに、実はイスカンダル人とガミラス人は交配不可能なのかもしれません。だからイスカンダルには種の存続を図る術が無く、滅びるに任せてスターシャ一人(とユリーシャ)だけになっていたところに守という種が落ちてきたので、これ幸いに…という経緯があるのかも。

閑話休題。「星のエレメント」の設定はわかったようなわかんないような話ですが、イスカンダルまでコスモリバースを取りに行かなければならなかった理由付けとしても、それがヤマト(という波動エンジン搭載艦)でなければならない理由付けとしてもまずは上出来でしょう。

ただ一方、「かつてイスカンダルが波動砲で大帝国を作り上げた」という設定は唐突過ぎて疑問が残る。そういう過去があるからこそガミラスはイスカンダルに対して信仰にも等しい敬意を払っていて、一方のイスカンダルは「あまねく星々の知的生命の救済」を己の使命としているんでしょうが、「いまこの段階でその設定いるの?」という感じ。それと、「波動砲の技術はどこにも供与しなかった」と言っても、波動コアさえあれば真田さんに発明できてしまい、ガミラスも真似できてしまえるものなのだから、波動コアを星々に分け与えていることがまず間違いなのでは?


[No.2567] 2013/09/15(Sun) 22:18:16
水着 (No.2566への返信 / 3階層) - 九条神樹

ヤマト艦内は色々なものをリサイクルして回っている感じ
ですから、水着も痛んだ服などをリサイクルして今回のために
作り直したのかもしれませんね。使い終わったらまたバラして
他の用途に使うとかね(笑)。

旧作ですと、ヤマト艦内にはホログラムで色々な風景を映し出して
リラックスできる部屋があったので、2199でも同様の施設があると
するなら、そういう場所で(気分を出す目的で)着用するために
水着があった、と考えることもできるかもしれませんが。
でもそのためにわざわざ水着を用意しているというのもやっぱり
資源と重量の無駄かな(笑)。


[No.2569] 2013/09/21(Sat) 16:39:09
下賤な話ですが (No.2567への返信 / 3階層) - 九条神樹

「行為」をしたかどうかはわからないですし(笑)。
イスカンダルほどの科学力があれば、外科的というか医療的措置で
生殖をすることはできるかもしれません。もっともその場合、
わざわざスターシャの胎内で育てなくても良さそうなものかも、
とは思うのですが(笑)。その辺はスターシャの情緒的な問題と
いうか、滅び行くイスカンダルという現状を背景に、せめて
自分の体で直接新たな生命を育みたい、という感傷ではあるかも
しれませんけどね。

その場合でも、新見の存在という問題は残りますが……まあ
スターシャ一家しかいなくなっているのですから、人間関係を
構築する上での配慮とか気づかいなどを学ぶ機会がないまま
だった、ということかも(笑)。それはまたデスラーへの
態度にも表れているのかもしれません。


[No.2570] 2013/09/21(Sat) 16:51:47
☆★第25話『終わりなき戦い』☆★ (No.2468への返信 / 1階層) - 九条神樹

生きていたのか!と死んじゃった!の展開を色々と積み重ねた
慌ただしい回になりました(笑)。

ゲールがあっさり戦死してしまったのはちょっと残念
ですね(笑)。フラーケンとの戦いの末、というのも
ちょっと意外なところでした。3000隻の艦が僅か34隻にまで
減ってしまった、というのは、ディッツの呼びかけがあった以上に
デスラーの治世がこれまで、真の意味ではほとんど支持されて
いなかったのだな、と思わせるところです。もっとも、残存艦隊を
指揮していたのがゲール以外であれば、これほどに総数を減らす
ことはなかったかもしれませんが(笑)。
ゲールは最後までデスラーに従い続けましたが、それはデスラーの
理想に賛同したり忠誠を奉じていたからではなく、単に
それ以外の身の処し方を見出せず、視野を変えることのできない
故であったからであろう、と考えると、哀れな男でもありました。

そしてフラーケン艦隊にあっさり潜り込んでいる藪が今回の最大の
サプライズ(笑)。EDクレジットでは「ヤーブ・スケルジ」と
なっていましたが、まさか取り残された藪に対しこういった処理を
してくるとは予想できませんでしたね(笑)。なんかフラーケン
艦隊では普通に受け入れられて幸せそうでしたが、二度と地球に
戻れない、ということを考えるとそれでいいのだろうかという気も
します(笑)。もちろん、帰ったら帰ったで反乱の罪を問われて
しまうでしょうけれどね。今後の藪の一代記とか波乱万丈そうで
面白そうではありますね(笑)。

後半は旧作に倣ったヤマト艦内での白兵戦。機械化兵の使い方は
「さらば」「2」での白兵戦も思い出すところです。ガミロイドの
倒し方はさらばとは異なりましたが、きちんと以前の伏線も拾って
いましたね。今回こうやってガミロイドを処理するために9話を
逆算して作ったのか、とも思えるかも(笑)。

ここで雪とセレステラが退場。でも正直セレステラの死はちょっと
間抜けではありますよね(笑)。画面作りも含めて。
思わず感応波を放ってしまった彼女の気持ちは分かりますし、
それに反応して誤射してしまったデスラーというのもまあ理解は
できますが、悲劇というよりは喜劇に見えてしまうのがなんとも、
というところです。色々と考えていけば、心を読めるにも関わらず
ついにデスラーを理解し得なかったセレステラは哀れでは
ありますけどね。

それ以上に哀れを催すのがデスラーかもしれません。どんどん
メッキがはがれている的な部分で(笑)。2199のデスラーは
特に終盤に至って、色々な意味で等身大の人間として描かれ、
言ってみれば「有能な小人物」でもあります。「力」の象徴として
自らを破ったヤマトを求めてしまい、そうでありながら目的も
達成せずにセレステラを撃ち撃たれたことで動揺して逃げ戻り、
最後にはタランの制止も聞かずデスラー砲を暴発させる、という
彼の姿はまさしく道化ですが、おそらくはデスラー自身が自らが
道化であることを最もはっきりと悟ってもいたのではないかとも
思えますね。
そうであるからこそ、さまざまな形であがき、もがいていたのかも
しれません。2199のデスラーはお世辞にもカッコ良くは
ありませんが(笑)、しかし人間として丁寧に描かれているとは
言えるかもしれませんね。少なくとも古代よりは掘り下げられて
いるでしょう(笑)。

さて次回はいよいよ最終回。
どのような形でエンディングを迎えるのでしょうか。


[No.2573] 2013/09/22(Sun) 18:12:37
劇場公開に間に合わなかったあれやこれや (No.2573への返信 / 2階層) - 暗之云

ゲールは出てきただけで死亡の描写は無し、フラーケン一家とヤーブは登場しなかったのでTVの前で色々とビックリ。ていうかフラーケンは無駄にカッコつけ過ぎで、あのまま潜航できずに直撃受けてたらマヌケどころでなかったぞ。チョーさんの声ってモブに紛れがちだから最初は気付かなかったけど、とっさの判断で「ベント開放、行けます!」と言ってたのがヤーブだったのか。

>それ以外の身の処し方を見出せず、視野を変えることのできない
>故であったからであろう、と考えると、哀れな男でもありました。


いやいや、どうあれ自分の意志でデスラー側についたのだから、成し崩し的にデスラーに付いていかざるを得ず、挙げ句戦死した兄タランよりはマシでしょう(苦笑)。この人、前回からずっと「おやめください総統!」しか言ってなかったような気がします。

このあたりの描写をつぶさに見ていくと、ディッツ提督たちはゲールの命令違反に対しては特務部隊を差し向けるほど重視しているのに、その背後にいるデスラーには気付いていない、といういささかマヌケな状態なのですが、まぁてんやわんやで情報が錯綜していたと捉えるべきか。

>後半は旧作に倣ったヤマト艦内での白兵戦。

第11話の時点で明らかだったので今さらではありますが、ガミラス人と地球人とでは生存環境が違う、という旧作の設定が反故にされたのは残念でした。あの設定があってこその白兵戦だったし、赤く干上がった地球に関する種明かしにもなっていたし、「愛し合うことだった〜とか言われても共生なんてできねーし」という冷酷な事実も重要だと思うんですけどねえ。

なんかもう色々とフォローのしようがないデスラー。「デウスーラ爆発の直前、よく見るとブリッジが分離している」という話題が巷で盛り上がっているのをみて、「あれ? 何年か前にもこういうのがあったような?」とちょっと既視感に捉われた。あれだ、コーラサワーだ。そんなこんなで生存の可能性があるわけですが、「2199」のデスラーは仮に生き残ったとしても、そして仮に続編があるとしても、旧作のような立ち位置での再登場はなかなか難しいのでは……。


[No.2576] 2013/09/25(Wed) 01:05:46
結構いろいろと (No.2576への返信 / 3階層) - 九条神樹

劇場版から追加されているんですね。進行も大変だったんだなと
思わせられます……というか、TV版の放映が終わっても、さらに
BD版でまた修正があるとすると、当分大変なままなのかも
しれませんが(笑)。
生身で身を乗り出してカッコつけてて危ないところだった
フラーケンは、999劇場版のハーロックのパロディとかだったり
するかもしれませんね(笑)。あれも公開当時から自殺行為だと
さんざん突っ込まれていたのを思い出します(笑)。いやニヤッと
笑うハーロックは確かにカッコいんですけどね(笑)。

デスラーの処遇。
まあ旧作でもさらば・2までは割と粘着気質で鬱陶しい厄介者と
言えば言えるのですが(笑)、2199版では「炎の中にサムライを
見た」といえるようなキャラではないのは確かですね(笑)。
もちろん戦いの中で成長していってもいいのですが、元となる
人間の器が小さすぎるので伸びしろがないかなあという気さえ
してしまうのが可哀想なところです(笑)。
逆に言うとそういったキャラをどのように続編で(あるとすれば)
扱うのか、という興味はあるのですが。


[No.2578] 2013/09/28(Sat) 17:08:19
☆★最終話『青い星の記憶』★☆ (No.2468への返信 / 1階層) - 九条神樹

劇場版の製作が告知されましたね。となるとやはり「さらば」に
なるのか、とも思われますが、だとするとタイトルは
宇宙戦艦ヤマト2200にならなければいけなくなりそうです(笑)。


さて、最終回。
バトルパートはなく、雪と沖田の生死、そして、コスモリバースの
真実についてのみ語られたラストエピソードになりました。
雪と沖田の死と再生については旧作をなぞった形になっていますが
それに一応の説明を付けるためにコスモリバースのシステムが
考案された、という感じですね。それはそれでスタッフの努力が
伺えますが、2199はここまで旧作から色々と改変を行っているわけ
ですし、ラストだからと言って無理に旧作のままの展開に
しなくても良かったかもしれませんね(笑)。進のために勝手に
コスモリバースを起動させた守が結構酷いことをしているようには
見えてしまいますし(笑)。

クルーたちを激励する古代(進)は、ここにきてようやく
主人公らしい風格を身に付けたように見えました。もちろんそれは
雪のことがあるからこそ無理にテンションを上げている、という
ことで、それを周囲に見抜かれてもいるのですが。
しかし無理にであっても周りの者を支え奮い立たせることが
できたという点で、古代はやっと作品の中心になり得たとも
思えます。最終話でようやくか、という感じは正直ぬぐえない
ところではありますが(笑)。

沖田は2199でも相当早い時期から病床についてはいましたが、
旧作と比べるとあまり闘病シーンが多くなく、その死もあまり
印象論としては重くならなかったかな、とも感じるところでした。
しかしそれでも、沖田の末期のあの有名なセリフはやはり胸に迫る
ものがありますね。特に、あらかじめ徳川と語り合うシーンを
入れたことで、沖田の感慨が強く浮き彫りになる効果を上げたと
言うことはできると思います。


さて全体を通して振り返ってみますと、やはり美麗な作画と
迫力ある演出でヤマトがリメイクされたということ自体が
非常に大きな意味を持つように思います。
ヤマトという作品はやはり日本のアニメ史上並ぶものの少ない
大きな存在であることは事実でありながら、しかし世代交代に
失敗したことで(キャラ的にもファン的にも)過去の作品でしか
なかったところ、これを現代に蘇らせるというチャレンジを行い、
そしてそれを成し遂げた功績は大なるものと言っていいの
でしょうね。
その内容も、旧作の数多くの矛盾点や齟齬点、物語の練り込みの
粗かった部分などを丹念に拾い、極力整合性を取らせるように
作り直しており、スタッフの旧作へのリスペクトと努力を
感じずにはいられません。

しかしそれと共に、やはり古代や島と言ったメイン級のキャラの
薄さは残念なところと言わざるを得ませんし、また古代と沖田との
関係などの重要な分をスポイルしてしまったことももったいない
気がします。
その分、ガミラスパートに非常に力を置いた描写は、いかにも
製作側がファンならではのウェイトバランスですが(笑)、
しかし同時に、リメイクとは単にファンが作ったひいきの
引き倒しであってはならず、あくまで作品としてのトータルな
コントラストを重んじて作るべきではなかったか、とも思えなくも
ありません。
また、愛というテーマを大上段に掲げずとも、異種族間の
相互理解という展開をきっちり見せることができたのは
時代性かなとも思えますけれど、そういった部分をストレートに
前面に出してこそのヤマトではないか、ともまた思うところでは
ありますね。そういった時代による雰囲気・空気感の違いを
どう処理するのか、は過去作を現代で扱う際に必ず伴う、困難で
微妙な部分ではあるのでしょうが。


では、半年の間お付き合いありがとうございました。
もしよろしければ他の話題でもお会いできればと思います。


[No.2581] 2013/09/29(Sun) 18:28:39
守さんが居なかった場合、誰がリバースのOSになったんでしょう? (No.2581への返信 / 2階層) - そうりゅう あすか

やっぱり、沖田さんが自ら志願して、OSになったんでしょうかね?
また、守さんが古代くんのために雪さんを生き返らせるために消滅した代わりにリバースが沖田さんの記憶をスキャンしてOSとして取り込んだとも読み取れるのますよね?
さらにその技術が、後年ハーロックや999の頃には人の記憶を機械に移すために発達するとか・・・ダメカナ?

閑話休題

>バトルパートはなく
あれ?前回デスラーさんって、デスラー艦のさらにコアの部分が切り離されて脱出したように見えたんですが?
だから、あたしゃてっきり追撃が今回あると思ってたんですが・・・。
まあ、加藤さんと原田さんの結婚式パートと雪さんの生還、沖田さんの死で手いっぱいだったんでしょうね。

>コスモリバース
ハガレンやおジャ魔女で禁忌となっている死んだ生物を何の躊躇もなく生き返らせるシステムのようですが、「時間を戻す」のか「ガミラスホーミングや遊星爆弾で変化したものを還元させる」のかよくわからないですね。
イメージ的にはスタトレのジェネシスみたいなものと思えるのですが・・・。

九条さん半年間お疲れ様でした。

では


[No.2582] 2013/09/30(Mon) 00:18:21
「アイツ(古代)が一番どん底」 (No.2581への返信 / 2階層) - 暗之云

ってことは無いよなあ……。島のこの台詞の時点では、雪はまだ生きていたんだから、前回の白兵戦で戦死したクルーやそれと仲が良かったクルーよりはずいぶんマシだろう。ていうかそこらへんの人たちのフォローあるいはケアが全く無いのが気になった。そこらへんはさておいても、雪は「古代君が死んじゃう!」で死にかけたわけでないから、ドラマ上の意味がどうにも軽い。

そしてやっぱりわかったようなわかんないような設定のコスモリバースシステム。あれ? ひょっとして古代守の記憶があればそれを「星のエレメント」にしてコスモリバースシステムは作れたんじゃないの? つまり、実はヤマトはやっぱりイスカンダルまで行く必要は無かったのでは……。逆にいうと、そうりゅうさんも触れてますが「守がいなかったらどうするつもりだったんだ?」という。

勘繰ると、「古代守はガミラスの捕虜となったが移送中の事故でイスカンダルに不時着した」という証言自体が全くのウソで、全ては適当な地球人の記憶を入手するためにスターシャが仕組んだことだったんじゃなかろうか。

などと色々気になるところはあるものの、沖田艦長の名台詞「地球か。何もかも皆懐かしい」に新たな意味を与え、艦長がヤマトとひとつになるという結末に持っていったのだから、その点においてコスモリバースシステムの設定はもう十分に「アリ」! ていうかこの結末から逆算して設定を作ったのではなかろうか?(苦笑)

そして、ヤマトが帰還したことで赤い地球が青くなるラストには、いやーもう理屈抜きの「やり遂げた」感があって、「あー細かいことはもういいやー」という気になってしまいました。

2クール26話を振り返ると、古代のキャラが立ってないとかデスラー情け無さ過ぎとか森雪とユリーシャは結局他人の空似ってそりゃねえだろとか、その他もろもろ設定の整合がやっぱり端々でグズグズだったりとか、不満は山ほどあるのですが、それでも半年間きっちり楽しませてもらったのだから、総合的には楽しい作品だったと評価したいところ。

評価が甘くなるのは、「ヤマト」というタイトルは続編だの復活だのリメイクだのが色々あってだいたい沈んで、その間に権利をめぐってのケンカがあったりで相当な難物と化していて、期待値も底を打っていたところにこれだったから、という背景もある。いや実際、スタッフはよくも「ヤマト」をものにしたと思います。……マァその基準で評価できるのはこの「2199」まで。「2199」を踏まえた先にある新作映画にはほとんど期待していないのですが。

では、半年間お疲れ様でした。
「プリキュア」はリタイアしてしまったので(見てはいるけど悪口しか書けないので感想は自粛中・笑)、次に何の話題で絡むかはわかりませんが、マァそのうち、またよろしくお願いします。


[No.2583] 2013/10/01(Tue) 21:08:11
やはり (No.2582への返信 / 3階層) - 九条神樹

アルカディア号のシステムを参考にしてコスモリバースの
アイディアが生まれたんじゃないか、とは考えられるところ
ですよね(笑)。旧作漫画版では守とハーロックがああいう関係
ですから、そこからの発想でアルカディア号と同じ仕組みを
2199では持たせたのではないか、と言うのもあながちうがった
見方ではないような気がします。ストーリーの大本・根本が
ファンサブ的な発案であったとするなら、それがすなわち
2199の作りの丁寧さの象徴でもあり、またそのある意味での
限界の象徴でもあるのかもしれません。

デスラー生存はやはり新劇場版への伏線なのでしょうね。
もっとも、もし新劇場版がさらばであったとしても、2199の
ガミラスは彗星帝国と戦い、また彗星帝国の捕虜を虐待して
いましたから、デスラーと彗星帝国の関係をどう扱うのだろうか、
というのは興味のあるところです。

では半年間のお付き合いありがとうございました。
またよろしくお願いいたします。


[No.2584] 2013/10/05(Sat) 16:45:35
リメイク (No.2583への返信 / 3階層) - 九条神樹

2199の前にいわゆるキムタク版があって、自分はあの実写版を結構
評価していたりします。もちろんあれはあれで色々欠点も多いのは
確かなのですが(笑)、ただ製作側の旧作への強い思い入れと、
その再現に賭けた勢いというのは伝わってくる作品だとは
思うんですよね。

2199においても、実写版と同じように、旧作への強い思い入れと
それを新規に解釈しなおす真摯な姿勢というものははっきり
感じ取れます。そしてそれと同時に、結局2199や実写版で
面白いと思えた要素は旧作を新たに表現し直した部分であって、
それぞれが新たに付け加えた部分に関しては割とまとまりが
ないよなあ、とも思えてしまうんですよね(笑)。リメイクって
もともとそういうものでしょと言ってしまえばそれまででは
ありますが、表現や設定の枝葉は素晴らしくなっていても、
ドラマ的な問題においては40年前の時点で、結局ヤマトとしては
完成してしまっていて、それ以上にはなりえないのではないか、と
いうことを改めて感じるところでもありました。

そこを踏まえて考えると、新作劇場版はどういったスタンスで
描かれるのか、と言うのが気になるんですよね。仮にさらばを
リメイクするならそれなりの水準に達するかもしれませんが、
完全に新しいストーリー、という話になるとどうなんだろう、と
一抹の不安があったりも(笑)。

では半年間ありがとうございました。
またよろしくお願いいたします。


[No.2585] 2013/10/05(Sat) 17:09:05
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