美少女戦士セーラームーンCristal　感想ツリー - 九条神樹 - 2014/07/05(Sat) 20:37:09 [No.2746]

└ ★☆Act.23 暗躍-WISEMAN-★☆ - 九条神樹 - 2015/06/20(Sat) 16:57:48 [No.3107]

└ ★☆Act.22 思惑-NEMESIS-★☆ - 九条神樹 - 2015/06/06(Sat) 16:54:37 [No.3099]

└ ★☆Act.21 錯綜-NEMESIS-★☆ - 九条神樹 - 2015/05/16(Sat) 17:04:03 [No.3087]

└ ★☆Act.20 クリスタル･トーキョー-KING ENDYMION-★�... - 九条神樹 - 2015/05/02(Sat) 16:42:38 [No.3077]

└ ★☆Act.19 タイム･ワープ-SAILORPLUTO-★☆ - 九条神樹 - 2015/04/17(Fri) 21:19:23 [No.3063]

└ ★☆Act.18 侵略-SAILORVENUS-★☆ - 九条神樹 - 2015/04/03(Fri) 19:18:49 [No.3051]

└ ★☆Act.17 秘密-SAILORJUPITER-★☆ - 九条神樹 - 2015/03/20(Fri) 20:51:04 [No.3033]

└ ★☆Act.16 誘拐-SAILORMERCURY-★☆ - 九条神樹 - 2015/02/21(Sat) 20:24:09 [No.2999]

└ ★☆Act.15 侵入-SAILORMARS-★☆ - 九条神樹 - 2015/02/07(Sat) 21:37:12 [No.2974]

└ ★☆Act.14 終結 そして 始まり-PETIT ETRANGER-★☆ - 九条神樹 - 2015/01/17(Sat) 20:58:36 [No.2935]

└ ★☆Act.13 決戦-REINCARNATION-★☆ - 九条神樹 - 2015/01/06(Tue) 20:25:08 [No.2909]

└ ★☆Act.12 敵-QUEEN METARIA-★☆ - 九条神樹 - 2014/12/20(Sat) 20:42:19 [No.2890]

└ ★☆Act.11 再会-ENDYMION-★☆ - 九条神樹 - 2014/12/06(Sat) 22:20:11 [No.2871]

└ ★☆Act.10 Moon-月-★☆ - 九条神樹 - 2014/11/17(Mon) 20:22:39 [No.2846]

└ ★☆Act.9 セレニティ-PRINCESS-★☆ - 九条神樹 - 2014/11/01(Sat) 20:53:11 [No.2827]

└ ★☆Act.8 美奈子-SAILOR V-★☆ - 九条神樹 - 2014/10/19(Sun) 21:51:41 [No.2817]

└ ★☆Act.7 地場衛-TUXEDO MASK-★☆ - 九条神樹 - 2014/10/04(Sat) 21:28:02 [No.2796]

└ ★☆Act.6 タキシード仮面-TUXEDO MASK-★☆ - 九条神樹 - 2014/09/20(Sat) 21:01:37 [No.2786]

└ ★☆Act.5 まこと-SAILORJUPITER-★☆ - 九条神樹 - 2014/09/06(Sat) 20:16:49 [No.2778]

└ ★☆Act.4 Masquerade-仮面舞踏会-★☆ - 九条神樹 - 2014/08/16(Sat) 20:13:52 [No.2765]

└ ★☆Act.3 レイ-SAILORMARS-★☆ - 九条神樹 - 2014/08/02(Sat) 20:50:09 [No.2760]

└ ★☆Act.2 亜美-SAILORMERCURY★☆ - 九条神樹 - 2014/07/19(Sat) 20:58:39 [No.2755]

└ ★☆Act.1 うさぎ-SAILORMOON★☆ - 九条神樹 - 2014/07/05(Sat) 21:15:00 [No.2747]

└ ようやく、TV放送始まりましたね。 - そうりゅう　あすか - 2015/04/12(Sun) 00:25:18 [No.3059]

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美少女戦士セーラームーンCristal　感想ツリー (親記事) - 九条神樹 ついに開始です。 [No.2746] 2014/07/05(Sat) 20:37:09

★☆Act.1 うさぎ-SAILORMOON★☆ (No.2746への返信 / 1階層) - 九条神樹 土曜の夜という懐かしい時間に再びセラムンが始まりました。 ネット配信のみ、しかも隔週という放送形式上、前作のような 超ヒットになることは難しいのでしょうけれど、それでも 一定の注目と話題は集めそうですね。まあメインターゲットは 旧作の読者・視聴者なのでしょうけれど……（笑）。かつての 明確な女児向けアニメが、玩具販売を目的としない大友向き アニメとして生まれかわるという現象もなかなか面白いものに 感じます。 それでありながら、アニメ自体は原作コミックのガチガチに 少女向きな絵柄と作風を再現しているというのも、いわば二重に 反転していてさらに面白いかも（笑）。 ということで本編は恐らく意図して「90年代の空気」を全編に 盛り込んだものに。うさぎの制服のスカートの長さとか 廊下に立たせる罰とか、バブリーな雰囲気とか（笑）。あえて 現代化せずにそのままお出ししてきている、というのは原作を 大事にしているとも言えるでしょうし、またあの時代性そのものが セラムンという作品の本質なのだという象徴でもあるかも しれません。逆に、現代化出来なかったという意味ではセラムンの それが限界なのかもしれないと考えると、ちょっと寂しいの ですけれどね。 同時に、セラムンの基本フォーマット自体は本当に オーソドックスなものであって、それこそ現在のプリキュア シリーズのベーシックラインとも変わるところはないのだという ことも再確認できた感じです。そういったところは時代を越えた 共通性が認められるのでしょうね。 アバンからなかなかうさぎの顔を出さずに引っ張りながら、 OPで普通に顔出ししているというちょっとちぐはぐな演出も 少し面白かったですが（笑）、OP自体はセーラー戦士の アクションシーンなどになかなか期待が持てそうです。やっぱり ムーンライト伝説が聞きたかったというのは正直なところでは ありますけどね（笑）。 「あたし月野うさぎ、14歳、中2！」の懐かしいナレーションで 始まり、「月の光は愛のメッセージ」のやはり懐かしい次回予告で 締める、というあたりは旧作視聴者への「サービスサービス」 でもあるでしょうか（笑）。そもそも三石さんの起用自体が相当 頑張ったという感じですが、思ったよりは違和感なく聞けたかな、 というところでした。「ムーンプリズムパワー、メイクアップ！」 の声とか、実際ちょっとドキドキしましたしね（笑）。そういえば メイクアップシーンでネイルが光るのも旧作アニメからの輸入 ですね。基本的には今回は原作コミックのアニメ化という形 ですが、こうやって随所に旧作アニメのエッセンスを残して くれるのは嬉しいところです。ムーンティアラアクションでは なくなったのは残念ですが（笑）。 ストーリー自体は24分の間に必要最小限の情報を過不足なく 盛り込み、うさぎを始めとした各キャラクターの紹介も テンポよくこなし、初めての変身からバトルまで綺麗に消化して 非常に巧みな構成でした。話題性だけではなく単体のアニメと して見た場合でも、きっちりとまとまったいい出来だったように 思います。あらかじめ設定を知った上で見ると、ルナの台詞などに 色々矛盾も出て来そうではあるのですが（笑）、そのあたりも あるいは今後上手く解決してくるのかもしれません。 次回は早くも亜美ちゃん登場。期待が高まりますね。 [No.2747] 2014/07/05(Sat) 21:15:00

★☆Act.2 亜美-SAILORMERCURY★☆ (No.2746への返信 / 1階層) - 九条神樹 2話目で亜美ちゃんの登場。旧作では全員揃うまでに原作との 兼ね合いもあり時間がかかりましたが、今回はテンポよく集結して いきますね。 うさぎ以外はキャスト変更な今作ですが、金元亜美も偉大な 久川亜美に負けず、結構うまくハマっているような気がします。 金元さんの演技自体、結構久川さんに近づけた声を作ってくれて いるような感じですね。とはいえ、やはり旧作久川さんの、どこか 儚げな声の魅力というものも忘れがたいのですが（笑）。 しかし亜美ちゃんの優しく不器用な魅力は相変わらず健在で、 同時にその彼女をあっさり落とすうさぎの人たらしぶりも堪能 できました。 しかしこうして次々に「うさぎ以外に依拠できる存在がいない」 仲間を作り続けていくうさぎの行為は一種の呪いめいてもおり、 そのあたりはかの名作・劇場版Rや、あるいはかつての各種同人誌 などでも言及がたびたび見られた描写でもありました。実際、 改めて見てみると亜美ちゃんはそれほど人付き合いが苦手な ようにも見えず、彼女が孤独であり続けた理由がやや不思議に 感じられるところでもありますね。 さて1話目と同じく、ゲーセンの雰囲気やゲームの内容、また 詰め込み教育式の学習塾を使った洗脳など（笑）舞台自体は やはり90年代の空気感を色濃く漂わせています、というかまあ 原作どおりなのでそれは当然なのですが、同時に使用している 小道具がFDからCDに代わっていたりなどといったモダナイズも 見られ、ちょっと面白いミスマッチを醸しだしてもいました。 どうせならはっきりと90年代のままの年代設定で展開しても それはそれで面白かったのではないかとも思うのですが、 一応は本作は現代が舞台という設定で行くのでしょうかね（笑）。 もっとも、前世のクイーン・セレニティが前世から現世に娘、 つまりうさぎたちを転生させたのは、この時代が幸福であったから でした。 90年代の日本はそう言われてもまあそれなりに一定の説得力が あったでしょうが、果たして現代においてその設定は説得力を 持つだろうか、などとちょっと考えたりも（笑）。 さて次回はレイちゃんの登場。レイちゃんは旧作アニメと原作で まったくキャラが異なる子でしたね。今作は原作寄りなわけです から、ある意味非常に新鮮なレイちゃんのアニメ描写が見られる ことになりそうです。期待したいですね。 [No.2755] 2014/07/19(Sat) 20:58:39

★☆Act.3 レイ-SAILORMARS-★☆ (No.2746への返信 / 1階層) - 九条神樹 テンポ良く進行し早くもレイちゃんの登場回。旧アニメ版では しばらくこのうさぎ・亜美ちゃん・レイちゃんの三人で回して いましたし、まこちゃんや美奈子ももちろん必要な存在とはいえ、 この三人時代での雰囲気が好きだった、という視聴者も多いことと 思われます。 今作は原作寄りのアニメ化ですので、レイちゃんの性格も 原作寄りに映像化されていますね。凛然とした神秘的な雰囲気の 孤高の美少女、というキャラ付けで、旧アニメ版の勝気で活発な うさぎの喧嘩友達、というポジションからはある意味正反対の イメージです。どちらにもどちらの良さがあり、優劣があるわけ ではありませんが、話を進行させるという点では旧アニメ版の レイちゃんの性格は、いわゆるツッコミ役として便利であったとは いえるかもしれませんね。 亜美ちゃんのCVは旧作の久川さんと似た路線でキャスティングして いる印象でしたが、レイちゃんの場合は少しイメージ変えてきたの かな、という感じを受けました。原作路線のレイちゃんならこれで 合っているのでしょうね。旧作富沢さんのキンキン声もちょっと 懐かしいですが（笑）。 ストーリーは短い時間の中にも特異な存在であるレイちゃんの 孤独が強調され、そして同時に「同じような異能の力を持つもの」 としてのうさぎたちの存在がクローズアップされて、セーラー戦士 たちの特殊性とそれゆえの連帯感が分かりやすく描写されて いました。前回の感想でも書いたことですが、やはりセーラー戦士 たちは「あたしたち、うさぎに出会うまではずっと一人だった」 という過酷な状況に意図的に誘導されているのではないかと 思われる節がありますね（笑）。 衛の設定も少し明かされましたが、やはり原作と同じ高校生 でした。旧アニメ版では大学生でしたから、そのうさぎとの 年齢差が違和感がありつつも面白かったところでもあるの ですけどね（笑）。 その衛へのうさぎの感情が、既にはっきりと特別な存在として 意識し始めている、というのも目を引くところですね。顔を 合わせるたびにケンカをしているような旧アニメ版初期の関係から もっと甘酸っぱい間柄に変化しているようです。 一方、原作と同じ方向というだけではなく、原作から少し 変わっているのが四天王の処遇。今回ジェダイトはマーズと戦い 敗れたものの生き延びました。原作ではここで早くも戦死だった ので、今後の展開もいずれ原作から少し離れてオリジナル要素が 入ってくるのかな、とも考えられますね。まあ月間連載なら ともかくアニメでは三話目で敵幹部が一人倒されるというのは さすがに構成上ちょっとおかしいし、ということもあるの でしょうが（笑）。 さて、前回も少し思ったことですが、隔週放送でありながら 作画がちょっと残念気味な部分があるのが気にかかりますね。 せっかくの話題の新作ですし、製作スケジュールも毎週放送に 比べて少しは余裕があるのではないかとも思われますので、 立て直しを期待したいところです。 [No.2760] 2014/08/02(Sat) 20:50:09

★☆Act.4 Masquerade-仮面舞踏会-★☆ (No.2746への返信 / 1階層) - 九条神樹 仲間集め展開を一旦ストップして、うさぎとタキシード仮面との 関係を進展させたエピソードでした。 本作だとうさぎはタキシード仮面に対して、旧作のような ミーハー的な憧れというよりも、もっと乙女チックなときめきを 感じている面が強調されていますね。 今回の舞台も仮面舞踏会で、お姫様に舞踏会、という、浮世離れ したいかにも少女趣味的な装置が満載です。このあたりは セラムンが本質的に、少女の求める要素を衒いもなく真正面から 盛り込みまくった作品であることが改めて感じられる部分ですね。 もっとも、今の時代の女の子はアイドル願望はあっても 舞踏会で踊るようなお姫様願望があるのだろうか、とも思わなくも ないですが、でもやはりそういったシチュエーションは世代年代を 問わずの憧れであるものなのかもしれません。 さて本編は某国のお姫さまのの舞踏会に変装して乗り込むうさぎを 描いたものですが、うさぎ自身がもちろん本物のお姫様である わけで、設定を知った上で見ると、プリンセスとしてのうさぎの 在り方、のようなものも伺い知れそうです。 亜美ちゃん・レイちゃんとはぐれたうさぎが、「みんながいないと お姫様でもつまらない」といったセリフをつぶやくのは、 前回及び前々回で強調された、セーラー戦士たちがうさぎに対して 強烈に依存している姿と同様、うさぎの側もまた仲間たちに 強く依拠している部分があることを物語るものでしょうね。 うさぎを中心としたセーラー戦士団はかくして、彼女たち自身の 中で完全に自己完結した閉鎖的な関係として完成していく…… というとちょっと大げさですが（笑）。 まあ、そうした少女たちの相互依存の閉じた関係の中に 割り込んでくる異性としての外部因子がタキシード仮面であり、 その構図は前世の、地球国の王子と月の王女との関係に象徴 されるものでもあるのでしょう。 今回、レイちゃんと亜美ちゃんはあまり目立った活躍はありません でしたが、初めてゲーセン生きて思わずテンションに上がって しまうレイちゃんの姿は可愛らしいものでした（笑）。 レイちゃんがうさぎを「うさぎちゃん」と呼ぶのはなかなか新鮮な インパクトもありますね（笑）。原作のお嬢様口調とは異なり つつも、旧作アニメほどは弾けていない落ちついたレイちゃんは また新しい魅力を見せてくれていると言えそうです。 次回はまこちゃんの登場。小清水亜美さんのCVはなかなかの イケメンボイスでハマり役になりそうですね。 [No.2765] 2014/08/16(Sat) 20:13:52

★☆Act.5 まこと-SAILORJUPITER-★☆ (No.2746への返信 / 1階層) - 九条神樹 前回の顔見せに続き、まこちゃんの本格登場回。 演じる小清水亜美さんのイケメンボイスは旧作と比しても遜色なく 違和感を覚えさせないナイスキャスティングでした。 小清水さんといえばスイートプリキュアではキュアメロディ・響を 演じ、うさぎ役の三石さんもハミィを演じていたのを思い出して ちょっと面白かったですね（笑）。 まこちゃんのキャラを改めて見てみると、長身怪力でやや ぶっきらぼうながらも根は乙女で家庭的かつ純情可憐、そして 惚れっぽい、という、過剰なまでに属性てんこ盛りな子だったん だなあと感じ入ります（笑）。セーラーチームの他のキャラが ある意味シンプルなキャラ付けをされているのに対し、 まこちゃんの造形は特異であるのかもしれませんね。 その惚れっぽいといういう部分、旧作でもお馴染の「昔好きだった 先輩」にまつわるエピソードが簡潔ながらも明確に紹介されたのは 興味深いところです。旧作では確か、はっきりとはどういった 関係のどういう先輩だったのか、は描かれていなかった覚えが あり、それゆえにどんな場面でも「先輩にそっくりだ」ネタが 使い回せたわけですが（笑）。 これも毎度おなじみのセーラー戦士の孤独が強調されますが、 まこちゃんの場合、家族を失っているにもかかわらず エピソードの中核になるのは家族の喪失・不在ではなく、失恋や 友達がいないという部分であるのも興味深いですね。もっとも、 家族と縁が薄いのは亜美ちゃんやレイちゃんにしても同様で、 しかもそのことについてはあまり掘り下げられないという点も 共通していますが（レイちゃんに関しては原作にカサブランカ・ メモリーという印象深いお話もありますけれど）。 今回他に注目したのは、ネフライトがジュピターとの戦いのさなか 何らかの記憶を思い出しかけた、という部分ですね。四天王は かつてのプリンス・エンディミオンの腹心であり、また 前世のセーラー戦士たちとも関わりがあったわけですが、 旧作アニメ及び原作ではそのあたりはあまり描写されません でした。今回のアニメ化では四天王周りの関係を突っ込んで 描いていく展開になるのかもしれず、ちょっと楽しみですね。 まこちゃんと元基お兄さんのピンチだったとはいえ、眠っている うさぎの寝室に忍び込んでかどわかすタキシード仮面は結構ヤバい 案件の匂いが（笑）。 しかし本作の衛は原作通り高校生なのに対し、元基お兄さんは 大学生なので、旧作アニメのようにこの二人が友人関係だったりは しないんですかね。 [No.2778] 2014/09/06(Sat) 20:16:49

★☆Act.6 タキシード仮面-TUXEDO MASK-★☆ (No.2746への返信 / 1階層) - 九条神樹 タイトル通りタキシード仮面をメインに据えて設定の掘り下げを 行ったエピソード。なのですが、アバンでいきなりポンと渡される ムーンスティックにちょっと衝撃が（笑）。三石さんの久々の 「ムーンヒーリングゥ・エスカレイショォン！」を聞けたのは 価値がありましたけどね（笑）。 ただその入手経緯も含め、なんとなく今回は全体的に話運びが 浮わついているというか、しっくりこない部分が多々あった気が します。 基本的には、亜美ちゃんたち他の三人に比べて劣っている自分に 落ち込むうさぎ、というストーリー軸を見せたいのでしょうが、 そういったうさぎの悩みがいかにも唐突で、あまり説得力が 感じられなかったのは残念なところでした。またその悩みを タキシード仮面に打ち明ける場面での、自分がセーラームーンだと 明かしたのかと思いきや、彼の前では変身できないとためらって いたのも、かなり視聴者にとっては困惑させられた感があります。 今バラしたばっかりじゃないの！？って（笑）。 まあ、その辺の頭悪さも、うさぎらしいといえばいえるのかも しれませんが（笑）。 ストーリー的な部分では、うさぎたちが月の「血を引く」と 言われていたところに興味がわきますね。今作では転生設定では ない、ということなのでしょうか。 旧作との比較という部分では、女性に変身していたゾイサイトが ちょっと楽しかったです（笑）。今作のゾイサイトは前作のような 中性的なキャラではないようですが、その分を、女性に変身 させるという展開で補っているようにも見えましたね（笑）。 そしてセーラーVちゃんがいよいよ顔見せ。美奈子の本格参戦も 遠くなさそうで楽しみです。 [No.2786] 2014/09/20(Sat) 21:01:37

★☆Act.7 地場衛-TUXEDO MASK-★☆ (No.2746への返信 / 1階層) - 九条神樹 今回のメインはうさぎと衛の恋愛パートで、懐かしの「うさこ」 「まもちゃん」呼びが早くも登場し、ほぼすっかりカップルとして 出来上がった感じですね。旧作のようにケンカ相手の関係から 次第に……というのも良かったのですが、今作はうさぎも衛も ほぼ相手にキュンキュンしまくっているなかなか甘酸っぱい モードに常時入っていて、これはこれでいいものなのかも しれません（笑）。こういった恋愛描写に特に重点を置き、また その見せ方も衒いもないストレートな感情を素直に描いている あたりは、いつも思うことですけれども、セラムンの少女漫画性を 強く感じさせるところです。 そういったときめきとかドキドキを丁寧に描く反面、美少女 「戦士」としての描写はやや後退している感があります。最近は 妖魔ではなく四天王が直接出て来ている状況なので、 パワーバランス的にやむを得ない部分があるのかもしれませんが、 バトルパートの面白みはほぼ失われているというのが現状ですね。 このあたりはそれなりにアクション性を重視する最近のプリキュア などのテレビ地上波作品と、アクション性はさほど重んじない ように見える本作との相違点なのかもしれません。 絵的な面白み、という部分も考慮すれば、ある程度の動きは やはり必要なものではないかとも思うのですけどね。 物語的な面では、ついに表立って明確に登場したセーラーVが 大きなポイントでした。今作の美奈子はポンコツにはならないの かな？（笑）まあ旧作の美奈子もポンコツとしてはっきり キャラ立ちしたのは実はかなり後期なんですけどね。 そのほか、大ボスとしてのクイン・メタリアも登場すると同時に、 クイン・ベリルがメタリアに対して抱く警戒心と叛心が ほのめかされ、以後の物語展開に波乱を予感させます。 [No.2796] 2014/10/04(Sat) 21:28:02

★☆Act.8 美奈子-SAILOR V-★☆ (No.2746への返信 / 1階層) - 九条神樹 あくまでセーラーＶ、そしてプリンセスとしての美奈子の登場話 なので、サブタイトルもヴィーナスにはなっていませんね。 変身シーンも「ヴィーナス」と言わせないために無言であり、 ちょっと寂しい感じもしましたが、これはまあ仕方のないところ かも。 ということで美奈子たちの本格登場回でしたが、なかなか衝撃的 だったのはアルテミスのCV（笑）。旧作の高戸さんのような やや高めの少年声ではなく、もっと低く落ちついた、なんだか 素敵なおじさま的なCVになっていました（笑）。本作のCVは どちらかというと旧作のイメージとあまり乖離しないような キャスティングを今まで続けてきただけに、アルテミスの 印象の違いはかなり面白いですね（笑）。物語的には今後 ルナと結ばれるわけで、ならばあまりおじさまめいたボイス よりは、青年から少年といった感じの声の方がいい気もするの ですが（笑）。 まあそれはさておき、本編は美奈子のキャラクターを描きつつ うさぎと衛の物語をさらに進行させていく二つの軸で進行。 旧作の美奈子を覚えていると、真面目にプリンセスやっている 美奈子にどうもちょっと笑いが出てしまうのですが（笑）、 もちろん旧作も基本的には使命と任務に忠実なしっかりした子では あったのですけどね。 ただその「真面目にプリンセスやってる美奈子」をやった次の回で 既に真のプリンセスの正体が判明してしまうようです。この辺は どうもバタバタ感がぬぐえないといいますか、もう少し構成的に じっくりと描いても良かった部分ではという気もしますね。 まだ三分の一ほど消化しただけの現時点で正体バレするとなると、 今後の展開はどうするのだろう、という興味も逆に湧きはするの ですが。 今後の展開という点では、クンツァイトと戦う美奈子が彼に対し 本当の自分を取り戻すように訴える場面が目を引きました。 四天王は無論過去のプリンスの守護者なわけで、旧作でも原作でも あまり掘り下げられなかったそういった設定周りを、本作は きっちり描いていく展開になるようですね。 [No.2817] 2014/10/19(Sun) 21:51:41

★☆Act.9 セレニティ-PRINCESS-★☆ (No.2746への返信 / 1階層) - 九条神樹 設定解説回の前篇、といった感じでしょうか。真のプリンセス・ セレニティの正体と、プリンス・エンディミオンも含めた 前世の人間関係がほぼ語られました。 逆にいうと、もうそれが語られてしまったのか、という感じでも あります。本作はうさぎ（と衛）のストーリーとしては一貫して まとまっているのですが、その分、他のセーラー戦士に付いて 描写される部分が非常に少なく、各人のキャラ立てが十分で あるとはとても言い辛い状態に見えます。前回も書きましたが、 まさに美奈子なんかは、前回影武者として登場し、今回本物が 出てくる、というわけで、そこはもう少し引っ張ろうよ、とか 思うところでもありますね（笑）。美奈子に限らず亜美ちゃんや レイちゃん、まこちゃんも、現状は、前作を知らなければ どういったキャラなのかさえあまり明確に見えてこない気が します。 セラムンという作品が複数キャラクターのチーム制による 多彩な個性の集合がその魅力の一つであったとするなら、 個々のキャラクター性を軽んじることは、この作品の本質の、 少なくとも一部を自ら放棄することにもなるようにも思えて そこはやはり残念ではあります。もちろん、作風の違いのみならず 話数の制限などもあるのかもしれず、やむをえない事情はあるの かなとも思うのですけどね。 まあそれはさておき、本編はプリンセスに覚醒したはいいものの、 衛を連れ去られてしまったうさぎの慟哭と悲嘆、そしてそこから 仲間たちの支えによって立ち直るまでを描きます。このように 完全に打ちのめされ、弱り切ったうさぎの姿というのは実は結構 珍しいかも、という気もしますね。普段はドジで間抜けで泣き虫な うさぎなのですが、ここぞという時の聖母のような強さが 旧作では印象的でした。無論そういった場合でも、旧作45話の ように、やはり仲間たちの支えがあったりはするのですが、 特に、スターズの終盤で明かされる、実は衛と長いこと連絡を 取れていなかったけれど、それを周囲に気取られないように 明るくふるまっていた、という気丈な姿と、今回の、取り乱し 我を忘れているうさぎの姿とを比べてみるのは興味深いですね。 スターズはうさぎが高一の時の話ですから、彼女の内面の成長が どれだけ著しかったか、ということがなんとなくわかります。 あるいはそういった成長力の高さこそがうさぎの真価であるの かもしれませんね。 [No.2827] 2014/11/01(Sat) 20:53:11

★☆Act.10 Moon-月-★☆ (No.2746への返信 / 1階層) - 九条神樹 設定解説回の後編。シルバーミレニアム関連の前世の記憶だけ ではなく、四天王関連まで早くもすべての設定を開示してきたのは ちょっと驚きました。まあ美奈子だけは四天王の記憶を有して いるとした以上、美奈子が仲間になった時点で、それをいつまでも 黙っているのは不自然ですしね。 四天王の記憶があっさり戻り、そしてまたあっさり再洗脳される 過程は、正直あまり丁寧とは言えない描写でしたけれど（笑）、 これで物語の軸が、うさぎと衛だけではなく、守護戦士と四天王、 という絡みにおいても語られることになりそうで、そこは楽しみ です。亜美ちゃんやレイちゃんたちの個人描写の少なさが気に なっていましたが、今後は四天王との戦いを通じて掘り下げが 行われていくのかもしれませんね。 前世のプリンセスはエンディミオンの死に絶望して自らも死を 選んだ、というのは興味深いところ。現世のうさぎは衛を奪われて 悲嘆にくれていますが、それでも前を向いているんですよね。 そのあたり、前世のセレニティと現世のうさぎの相違が描かれ、 現世が前世の記憶に塗りつぶされているのではなく、二人は 別存在であることを示す描写として把握することができそうです。 ここ数話はうさぎの正体が「プリンセス」であることが語られ、 そのポジションをうさぎ自身がどう捉えていくのか、という流れ だった中、クイーンが「一人の女の子」としての幸せを望んで いる、という語りかけも面白い部分でした。もちろんその二つの 立場は相反するものではなく両立しうるのですけど。現世の 月野家の育子ママがうさぎに対して、いつまでも子どもと言って いた面と対になっている、娘を思う二人の母親の描写でもあった でしょうね。 などと色々考察するのは面白いのですが、やはり全体的に 動きも少なく演出にも工夫のない戦闘や、大雑把な物語進行などは どうしても気になってしまうところではあります。製作上の事情も あるのでしょうが、中盤に向けてもうひと頑張りを願いたい ですね。 [No.2846] 2014/11/17(Mon) 20:22:39

★☆Act.11 再会-ENDYMION-★☆ (No.2746への返信 / 1階層) - 九条神樹 洗脳された衛との再開を描くエピソード。洗脳された衛を別人と 思いつつも気になってしまううさぎの姿は、衛本人が相手にも 関わらず不倫めいた背徳的なエロティシズムを漂わせる、なかなか フェティッシュな雰囲気でした（笑）。 旧作でも洗脳されたタキシード仮面は強かったのですが、本作でも セーラー戦士たちを一蹴する強さを発揮していました。旧作とは 違い、本作のタキシード仮面は何の特殊能力も持たない一般人で あるために、その異常性がより明確になっていますね。というか、 最近は妖魔による事件を解決していく一話完結パターンではない ために、毎回毎回セーラー戦士たちがあっさりやられ過ぎなの ですが（笑）。もう少し「守護神」らしいところを見てみたい ものではあります。 本編はルナとうさぎの仲違いからの仲直り回でもありました。 うさぎのために非力を承知でタキシード仮面に飛びかかって行く ルナ、そして傷ついたルナを抱いて、震える声で「ムーンプリズム パワー……！」とつぶやきながら変身するうさぎの姿が今回の クライマックスと言えるでしょう。三石さんの演技はさすがと 言える場面でもありました。 しかし、目の前で亜美ちゃんやレイちゃんたちが倒されているのに それでもためらっていたうさぎが、ルナが傷つけられると変身を 決断するという姿は、うさぎの中のウェイトとして、亜美ちゃん たちはそんなに重くないのだろうか、などと見えてしまう かも（笑）。 基本的には相変わらずうさぎと衛中心のストーリー展開なの ですが、亜美ちゃんたちは今回それぞれに出番があり、 キャラクター像として少し明確になってきたかなという気も します。特に美奈子のコミカルな言動は旧作っぽくて、なんとなく 安心感がありますね（笑）。 旧作といえば今回は旧作のキャラクター、元基お兄さんの彼女の レイカさんも登場。これも懐かしいポイントでした。 本編はそろそろ折り返し点に差し掛かります。おそらくこのまま ストーリー性を重視した展開で最後まで行くのでしょうが、 一話完結的なサブエピソードも見てみたいなという気はしますね。 [No.2871] 2014/12/06(Sat) 22:20:11

★☆Act.12 敵-QUEEN METARIA-★☆ (No.2746への返信 / 1階層) - 九条神樹 ダークキングダムの幹部勢が一斉に退場。一応中盤の山場というか 第一部山場という形なのでしょうが、なんとなく盛り上がりに 欠けます（笑）。 映像的にはほとんど動かない御地蔵さんと化し、また描写的には 造形の不十分なキャラクターたちが、物語的にはしっかりした 溜めもないままでの急展開では、どうも視聴者として感情移入 しづらいものがありますね。 特にクイン・ベリルや四天王の内面は丁寧に描かかれるのかと 期待したのですが、かなりあっさりした退場に終わってしまい せっかくのオリジナル展開がもったいない結果に。全体の構成に どうも再考の余地があったように思います。ベリルの過去や セーラー戦士と四天王の絡みなどはもっとドラマティックに 見たかったとは思いますね。 本編で面白かったというか興味深かったのは、セーラー戦士たちが うさぎへの想いで苦境を乗り越え彼女の元へと向かったのに対し 一方うさぎの方はエンディミオンを倒すと、残された者の想いとか 気にする様子もなく返す刀で自分を刺してしまったことで、 セーラー戦士たちとうさぎとの感情の流れが一方通行っぽく 見えることですね（笑）。生々しい女の子らしさとは言えるのかも ですが（笑）。 [No.2890] 2014/12/20(Sat) 20:42:19

★☆Act.13 決戦-REINCARNATION-★☆ (No.2746への返信 / 1階層) - 九条神樹 ダークキングダム編のクライマックス。引き続きすぐ旧アニメでは Rに相当するブラックムーン編に入って行くようです。基本的に 原作の流れを忠実に追っているアニメ化なので仕方ないのですが、 もう少しじっくりと展開して欲しかった気はします。 今回のポイントの一つは力尽きかけた四守護神がうさぎの存在に 奮い立ち、彼女を救うために立ち上がる場面。なのですが、やはり それまでの彼女たちとうさぎとの関係の積み重ねが少なすぎた ために、そこまでの深く強い絆であることへの説得力に欠けた 憾みは残ります。場面だけを切り取ってみれば王道のいいシーン なのですけどね。 もう一つのポイントは、衛を斬って自らも自害したように見えた うさぎが消えたのに対し、美奈子たちは「銀水晶がきっと守って くれる」と考えていた点。実際は衛もうさぎも確かに死んでは いなかったのですが、それは衛に関しては四天王の石が偶然 懐で刃を受け止め、うさぎはこれまた偶然衛の時計が刃を 受け止めていたということで、別に銀水晶の力とかじゃなかったと いう（笑）。まあ突っ込んで考えれば、そうした多重の偶然が 発生すること自体が異常であり、したがってその偶然そのものを 銀水晶が事象を操作して導いていたのではないか、と考えることも できる……かも（笑）。銀水晶は復活・転生・時間の巻き戻しまで 割と何でもできる存在なので、そういう妄想もしようと思えば できちゃうんですよね（笑）。 さて、次回からはちびうさの登場でしょうか。 初期のちびうさって結構ウザかったような記憶もありますが（笑） どうなるでしょうね。 [No.2909] 2015/01/06(Tue) 20:25:08

★☆Act.14 終結 そして 始まり-PETIT ETRANGER-★☆ (No.2746への返信 / 1階層) - 九条神樹 これまではネット配信のみであった本作ですが、地上波でも放送 されることが告知されました。 現状では作画や演出、またストーリーやシリーズ構成などに ちょっと残念な部分も目立ち、地上波で放送してもそれが 作品への訴求力になるだろうか、というのは少し危惧される部分も あるように思えます。もっとも、そういった鬱陶しい目線（笑）は あくまで大友的な観点であるかもしれず、小さなお友だちや、 かつて小さなお友だちであった成人女性などに対しては別の魅力を 持ち得るのかもしれませんね。セラムンの基本的な作品性は オーソドックスな少女漫画スタイルである、というのは良く 伝わってくるアニメではありますので、そう言った部分が効果的に アピールするかもしれません。 さて本編はダークキングダム編が終了し、ブラックムーン編が 新たに開始する展開。そういった構成上、Aパートの中盤に クイン・メタリアを倒してしまうために、ちょっと盛り上がり方と しては中途半端な気もしなくもありません。ただそんな中にも ルナの人間体を盛り込んで来たりといったファンサービスは なかなかニヤリとできたかも。もっともルナがそうして頑張って いる分、アルテミスは何やってんの、という気持にもなって しまうのですが（笑）。 うさぎたちの過去世を描いたダークキングダム編と未来を描いた ブラックムーン編は対になる構成でもありますので、これを 1クールごとに描いていくのは一定の意味はあると思われます。 ただキャラクターの掘り下げが不足し展開がばたついた感も 第一部では否めないところでしたので、第二部ではそのあたりの 修正にも期待したいところですね。個人的にはあやかしの四姉妹が どう描かれるかに興味が（笑）。原作だと瞬殺されるキャラ でしたが、旧アニメ版では改心して生き延びていました。 第一部で四天王を丁寧に描こうとした（結果としてはあまり結実 しませんでしたが）本作では彼女たちをどう扱うかな、と 言うところには注目したいですね。 [No.2935] 2015/01/17(Sat) 20:58:36

★☆Act.15 侵入-SAILORMARS-★☆ (No.2746への返信 / 1階層) - 九条神樹 第二部、ブラックムーン編の本格スタート。プリンス・デマンドや ワイズマンなどのキーパーソンも登場しました。そして個人的に 楽しみにしていたあやかしの四姉妹も登場したのですが……。 非常に残念ながら、四姉妹の扱いは原作のまま。つまり一話 かぎりで瞬殺でした（笑）。まあ四姉妹は幹部というよりは 敵怪人的なポジションになってしまうので、倒されてしまうのも 仕方ないといえば仕方ないのですけどね。物語のスポットは あくまでデマンドやサフィール、ルベウス、エスメロードに あるので、四姉妹の物語に尺を取るわけにはいかない、という ことはあるのでしょうが、それでも旧アニメの四姉妹についての 膨らませ方が巧みであっただけに残念な気はします。 新たな敵の登場に合わせ、セーラー戦士たちもパワーアップ。 ……ということになっていましたが、速攻で新技を破られて つかまってしまうマーズ（笑）。原作通りとはいえパワーアップの 意味が全くなく、このあたりももう少し配慮は欲しかったかも。 結局は構成上の問題で、さらわれていくという原作の展開に沿い、 なおかつ活躍させる個別エピソードを挟む時間がないとなると このようにせざるを得ないのかもですが、ダークキングダム編に 引き続き四守護神の見せ場が今一つ輝かないのは、キャラものと しても少々問題なのではないかと思うところも。 一応レイちゃんの個人回にも相当するようで、彼女の日常も 少し描かれました。以前は「ちゃん」づけだったうさぎを 呼び捨てにした場面は旧アニメを思い出させ、呼び方の変遷で 彼女体の距離が縮まったことを現わしている、のかと思いましたが 後の場面ではやっぱりちゃんづけをしており、どうも一貫性が ありませんね（笑）。こういった細かな部分の表現もやはり 視聴者としては気になってしまいます。 まあ、気になると言えば、マーズがコーアンの炎に捕らわれて いるのにのんびりと棒立ちのままのムーンたち、という描写が 一番気になるのですが（笑）。 [No.2974] 2015/02/07(Sat) 21:37:12

★☆Act.16 誘拐-SAILORMERCURY-★☆ (No.2746への返信 / 1階層) - 九条神樹 お疲れ気味な作画と後半の超展開についていくのはちょっと大変 ですが（笑）、前回から開始いた個人回シリーズとして見ると きちんと亜美ちゃんの内面を描き、その個性を導き出したお話 でした。でも結局は前回と同じように新必殺技が通じずに サブタイ通り誘拐されちゃうマーキュリー、という結末に なるわけで、そこは別に原作通りに展開せずとも、一度くらい 見せ場を作ってあげてもいいのに、という気はします。 それはさておき、レイちゃんがさらわれたことで自分たちの 身の回りに起き始めた不気味な雰囲気への不安、そして再び 孤独になるのではないかと怯える亜美ちゃんの姿が描かれ、 そこから立ち直るうさぎの存在も含めて、亜美ちゃんのキャラを しっかり掘り下げなおしたエピソードにはなっていました。 やはりどうしようもなく仲間に、そしてうさぎに依存することで セーラー戦士たちの関係は成り立っているのだな、という 歪みっぷりも感じなくはないのですが（笑）。 ただ第1クールが駆け足だった分、亜美ちゃんがそこまで 仲間たちの存在を重視しているのかということにつき、 具体的描写が十分だったとは言えない感もあり、そこに不自然さが ないとはいえないかもしれませんね。 亜美ちゃんの他にも、今回はうさぎのちびうさに対する複雑な 感情が見られ、両者の素姓を知った上で見ると色々面白くも ありました（笑）。 まだ幼いちびうさに対し嫉妬するうさぎは何とも大人げないの ですが（笑）、旧アニメ版とは異なり、今作のうさぎは 衛との関係に波風が立たないままにすんなり結ばれましたから 割とストレス耐性が低いのかもしれませんね（笑）。でも 明らかに異質なちびうさの存在に対し、ルナたちの方が無警戒 すぎ、うさぎの態度の方が妥当なのではないか、という感も あるのですが（笑）。 [No.2999] 2015/02/21(Sat) 20:24:09

★☆Act.17 秘密-SAILORJUPITER-★☆ (No.2746への返信 / 1階層) - 九条神樹 大遅刻です（笑）。 明日はもう次話が配信されてしまいますね（笑）。 さて、今回はタイトル通りにジュピター・まことのメイン回、と 思わせて､前半Aパートはちびうさのメイン回でした。 一卵性母娘的なうさぎとちびうさの同レベルでの張り合いは、 見ていても可愛らしく、二人の魅力を共に際立たせてくれていた ように思いますね。物語的にはそのようにちびうさのキャラを 立てつつ、いよいよちびうさが連続する事件に大きく関わって いることを示してくる流れになります。 そのちびうさ関連の描写と同時にまこちゃんのエピソードも消化 する話だったわけで、構成としてはわかるのですが、やはり ちょっとバタバタしてるかなという感はありますね。ちびうさなら ちびうさ、まこちゃんならまこちゃんの主役回としての見せ方に まとめた方がすっきりした気はします。特に今回は、ちびうさも まこちゃんもそれぞれ可愛らしく描かれて二人とも魅力的だった だけにややもったいなかったかなというところはあるかも。 まこちゃんパートは後輩・浅沼くんとの間に流れたいい雰囲気を 描く甘酸っぱいエピソード（笑）。まこちゃんは旧アニメでの 口癖が「昔好きだった先にそっくり」であり、また彼女自身、 内面は非常に乙女であることから、どちらかといえば年上の 男性が似合いそうな気もします。しかしまこちゃんの頼り甲斐や 凛々しさの部分に着目すれば、年下の男の子とのロマンスも 十分成立するわけで、これはキャラのポイントをどこに置いて 解釈するかの話になるわけですね。まこちゃんのキャラの 引き出しがそれだけ広いとも言えるでしょうか。 まあやっぱり今回も、ジュピターが新技を出したにもかかわらず 敗れてしまうと言う構成になるわけですが（笑）、それでも 今回は一応、事前にウイルスに侵されていたから、という エクスキューズが出来る分いいのでしょうかね。ジュピターが 力尽きる前に浅沼くんのことを思い出す演出も印象的でした。 もっとも、今回一番の驚きだったのは、あやかしの四姉妹の長女・ ペッツのCV。なんとドラえもんの新CVでおなじみの水田わさびさん でした（笑）。もちろんドラえもんっぽいところなどまったくない 妖艶な演じ方で、改めて声優さんは凄いなと感じ入ります。 ちなみに、うさぎを演じておられる三石さんは、ドラえもんでは のび太のママですね（笑）。 [No.3033] 2015/03/20(Fri) 20:51:04

★☆Act.18 侵略-SAILORVENUS-★☆ (No.2746への返信 / 1階層) - 九条神樹 また遅刻です（笑）。 今回のサブタイトルはヴィーナス。ですが、別に美奈子の主役回と 言うわけではありませんでしたね（笑）。新技を披露し、そして 全く効かずにやられかける（笑）という点はこれまでの亜美ちゃん たちの主役回と同じ流れではありましたが、今回のメインは むしろ衛でした。 旧アニメと異なり、本作では衛が無力な一般人であるために 超人たちのバトルの中での疎外感を覚えて悩む、という 掘り下げが行われました。まあ結局は転生者として能力開花して しまうのですが（笑）。それは時代性なのか、あるいは対象年齢 層を考えた上でのヒーロー願望なのでしょうかね。現在の 作品なら、あえて衛を無力な状態にしたまま、有能なアドバイザー としてのポジションに置くと言う方向も考えられたかも しれません。もっとも、セーラーチームには既に、参謀としての 位置には亜美ちゃんが、リーダーとしての位置には美奈子がいる わけですから、結局は立ち位置に困ったかもしれませんが。 超人と一般人という対比では、うさぎの秘密に気付きかけている なるちゃんも魅力的なフックでした。レイちゃんの回や、 まこちゃんの回でもそうでしたが、セーラー戦士たちと対になる 一般人の友人、というポジションのキャラを出して来て物語を 膨らませるというのはいいですね。もっとも、亜美ちゃんと 美奈子に関してはそう言ったキャラを出しきれなかったあたりは ちょっと中途半端でしたが（笑）。 ブラックムーン編に入ってからは全体として作画も良く、演出も さほど気になるところも少なくて、作品自体の質が上がっている ように感じます。このままの流れで続いて欲しいものですが。 次回はついにプルート登場。今はもう冥王星は惑星では ありませんが（笑）。 [No.3051] 2015/04/03(Fri) 19:18:49

ようやく、TV放送始まりましたね。 (No.2747への返信 / 2階層) - そうりゅう　あすか さらに無印もBSで開始。 ２つを見比べると、ほぼ同じ内容で進行しているんですね。 朝寝坊からルナ救出、遅刻に早ベン、なるちゃんの叱咤、ぐりおくんの自慢・・・そして最後のなるちゃんの証言まで・・・。 大きな違いはキャラの等身でしょうか（笑）。無印は６等身に対し、クリスタルは８等身なんだもん（さらにお花が舞ってます）。 また、放課後にしゃべる女の子のお友達が増えてますね。（無印はなるちゃん一人で状況説明）。 あと、無印もクリスタルも、当初の妖魔って四天王が素体なしで生成してたんでしたっけ？ たしか、妖魔の適合者が素体となって、最後にセーラームーンが浄解・・・あれ？なんか得物を持っていた？ う〜ん、記憶が定かではありませんにょ。 では [No.3059] 2015/04/12(Sun) 00:25:18

★☆Act.19 タイム･ワープ-SAILORPLUTO-★☆ (No.2746への返信 / 1階層) - 九条神樹 新たな戦士セーラープルートが登場！といっても今回は顔見せ 程度で、彼女の本格的な活躍はあとに持ち越されますが。 今作は原作準拠なので、プーの孤独な境遇とエンディミオンとの 小さな触れ合いがきちんと描かれるのかもしれない、という部分 には期待したいところですね。このあたりは旧アニメ版では オミットされていた個所ですが、彼女の名前通りなかなか切なくて 個人的には好きな設定です。 怯えるちびうさを勇気づけ、ブラックムーンとの対決のために 30世紀に乗りこむムーン・ヴィーナス・タキシード仮面。そこで 未来の自分たちと邂逅すると言う流れが今回の本編でした。 しかしなんとも奇妙なと言うか引っかかる演出が多く、ちょっと 不思議な感覚が(笑)。ファンシーな背景にギャグ顔アップで落とす カットや、アップになった顔を黒塗りにしていたり、また意図的に 目を隠し影を落とす描写などが頻出し、一度二度ならともかくも 三度四度繰り返して見せられるとちょっと食傷気味な感じ。 もちろんいわゆるテンドンで笑いを取る手法もあります けどね(笑)。繰り返しだけではなく前後の場面との雰囲気の 連続性などがちょっとしっくり合っていなかったために、なおさら 気になってしまったかも。 うさぎと衛が結ばれたように解せるシーンはちょっと驚き。原作 ではもっと後になってからだったように記憶していましたが、 前倒しでそういった関係の成就を持ちこんできたのでしょうかね。 ちびうさとの関連でうさぎと衛との間に小さな亀裂が生まれ、 そしてそれが修復されると言う流れ、また将来のうさぎと衛で あるネオクイーンとキングに出会うという展開からも、ここで 二人を結ばせておくのは物語上結構自然なのかもしれず、面白い アレンジなのかなという気もしますね。 [No.3063] 2015/04/17(Fri) 21:19:23

★☆Act.20 クリスタル･トーキョー-KING ENDYMION-★☆ (No.2746への返信 / 1階層) - 九条神樹 設定の大枠が明かされるエピソード。このクリスタルトーキョー 周りは、今改めて見てもなかなかぶっ飛んだ設定ですね（笑）。 うさぎが22歳になって「即位」し（即位て…）そのまま地球の クイーンになっている、という、ひっくり返すと地球征服を しちゃってる系の世界（笑）。それに加えて、うさぎたち自身も 含め人類のほとんどが1000年規模で長寿を得ているという説明で このへんはさすがに旧作放送当時も、色々な同人誌などで、 ギャグもシリアスも含めて突っ込まれていた記憶が あります（笑）。敵のブラックムーンの方がその長寿世界に反発 した一族だ、というのも、今の観点でも当時の観点でも、むしろ 正論に聞こえてしまいますね（笑）。 これはもう作品的価値観がそういうものなのだからということで 納得するしかないのですけどね。主人公がガチ世界を支配する系、 また「限りある命だから尊いのだ」というよくある展開ではなく 長生きできるならそれでいいし幸せだよ？という何とも楽天的な お話の流れ（笑）をブッ込んでくるという発想は、どちらも 良くも悪くもなかなか出てこないものではあるとは思います。 セラムンという作品の本質の少なくとも一部は、こうした非常に 無邪気で素朴な万能感を、何の疑問もなく受け入れるところに あるのかもしれません。確かに、「おひめさま」へシンプルな 憧れを突き詰めていけば、それは「世界のじょおうさま」になって しまう、というのはある意味理屈の通った話（笑）。前世において プリンセスであったというにとどまらず、現代社会においても やっぱりプリンセスでありたい！という願望にとても素直に従った ストーリー展開とは言えるのでしょうね。 現代に戻ったと思ったらまた未来に帰って来て、という トンボ帰りの行き来や、ちびうさの素姓を知った上での うさぎの嫉妬、エスメロードのあっさり死亡など、設定以外の 具体的展開としてもちょっと妙な感じがあった回でもあります。 一部っぽさが戻ってきたというか（笑）。それはそれで味なのかも しれませんけどね。 [No.3077] 2015/05/02(Sat) 16:42:38

★☆Act.21 錯綜-NEMESIS-★☆ (No.2746への返信 / 1階層) - 九条神樹 ブラックムーン編に入ってからは作画が安定している傾向に ありましたが、今回も全体的に高水準で、綺麗で堪能できる回 でした。レイちゃんの太股とかプルートの太股とか（笑）。 内容もうさぎとちびうさ、二人の主人公をの内面を描く濃密な お話になっていました。 うさぎは敵地にありつつも失意から立ち直り、そしてちびうさは 仲間のもとにいながら絶望に囚われ闇に堕ちる、という 非常に対照的な姿を描いていたのも効果的でしたね。 ちびうさの900歳設定は今見ても驚きますが（笑）、外見も精神も幼いままでありながら、900年分のコンプレックスを抱えていると 考えるとそのいびつな姿に哀れを催しもします。そのちびうさの 姿はある意味、欲するか否かに関わらず長寿を与えられた クリスタルトーキョーの人々の戯画化でもあるかもしれません。 またそういったちびうさの在り方は、確かに永遠の孤独に耐える プルートとの相互共感を得るものでもあるでしょうね。 まあプルートの場合にはキングという心の支えはあるの でしょうが。 うさぎにはプリンス・デマンドが、そしてキングエンディミオン にはプルートが、という形で、相互に別の相手を出して 波乱を呼ぶ、というのもまた今回描かれた対照性の一つ でしょうか。 カップルのそれぞれにちょっかいを出す別のキャラを登場させて 展開に波を起こすというのは王道、特に少女漫画では オーソドックスな手法ですね。 いやプルートは別にキングに迫っているわけではないので、 そういった扱いをすると彼女に失礼かもですが（笑）。ただ 背徳的な感覚を与える関係であること自体は事実でもあります けどね。キャラ的には禁欲的なイメージを受けるプルートに、 そうした（精神的）不倫要素を軽く付加したというギャップのある 造形は面白いと思います。 次回はそろそろブラックレディが登場でしょうか。 うさぎの髪型でありながら妖艶（笑）という、これもギャップが 楽しいブラックレディの動かし方も楽しみなところですね。 [No.3087] 2015/05/16(Sat) 17:04:03

★☆Act.22 思惑-NEMESIS-★☆ (No.2746への返信 / 1階層) - 九条神樹 ムーンと守護神たちが復活したと思ったら、今度はタキシード 仮面が捕まるという面白いテンドン展開（笑）。タキシード仮面は ダークキングダム編でも敵の手中に落ちていましたし、基本的には やはり「囚われの姫」ポジションの反転だと言うのがよく分かる 構造ではありますね。 今回はプリンス・デマンドに対する弟サフィールの辛辣な評価も ちょっと見どころ。サフィールはむしろ兄を非常に愛している キャラなだけに、そのサフィールが兄を「思い付きだけで行動し いつもそれで失敗する」と捉えているのが面白いですね（笑）。 実際そう言われても反論できないのがデマンドだったりしますし。 イケメンの敵ボスが、実は指導者としての器にない残念系男子 だったという描き方は、セラムンの世界における男性性の把握の 仕方を考える上でも参考になる、かも（笑）。 そしてテーマ的な面ではもう一点、銀水晶の存在自体が人々の 争いを産むのだというブラックムーン側の主張。その主張を 「凡人」としての描写が為されたデマンドが言うからこその重みを 感じもします。銀水晶を過たず使うことが出来るのは選ばれた者 だけであって、そこには力に溺れてしまう凡俗との本質的な差異が あるという構造も見えるような気も。 もっとも、うさぎの娘であるちびうさもまた銀水晶の使い方を 間違えているという事実は、月の一族であってさえも「力」の 扱いに対して先天的な敵性があるわけではないことも物語り ますが。ちびうさはまだ幼い（900歳ですが）からだと言う エクスキューズを試みれば、今度はうさぎの指導内容についての 問題にもなってしまいそうですね（笑）。 [No.3099] 2015/06/06(Sat) 16:54:37

★☆Act.23 暗躍-WISEMAN-★☆ (No.2746への返信 / 1階層) - 九条神樹 ブラックレディの本格始動。 作画はちょっと残念なところも一部ありましたが（笑）、ブラック レディのグラマラスなボディラインはポーズや構図で強調され、 ちびうさの時との違いを際立たせていました。 ちびうさと衛、二人共に敵の手に落ちてしまっていますが、味方 側の重要キャラが洗脳されるパターンはダークキングダム編と 同じ。旧作と異なり、本作は短いスパンにギュッとエピソードを 凝縮している分、パターン被りが余計に目立ってしまうと 言えないことはありませんね（笑）。デスバスターズ編でも ほたるがミストレス9になってしまうという流れですから、 まあその辺はセラムンのお約束、王道展開だと考えることは 出来るのですが（笑）。 ブラックレディが洗脳した衛にキスするシーンは、既にその関係が 親子だとはっきり分かっているだけに非常に背徳的。特にその時 うさぎサイドでは、母性に目覚めたうさぎがちびうさを母として 案じているという場面が挟み込まれていますので、うさぎと ブラックレディとの認識の差異が強調されますね。 もっとも、ブラックレディの行動原理は基本的に子供が拗ねている だけのようなものなので（笑）、衛との関係もまた、ある種の 幼いエレクトラコンプレックスでしかないとも考えられるかも しれません。身体だけが大人として急成長しておきながら 内面は子供のままと言うアンバランスさが、ブラックレディの エロティシズムを形作っている要素でもあるでしょうか。 ストーリーの繋がりとしては未来から現在に戻ってまたすぐ未来へ とんぼ返りして、というちょっと落ち着かない展開。まあ、未来の 危機が現在にまで影響を与えているという危機感の描写のためには 仕方ないの感しれませんが、やはりややバタバタした感を受けても しまいますかね。 [No.3107] 2015/06/20(Sat) 16:57:48

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