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No.2798に関するツリー

   ガンダム Gのレコンギスタ 感想ツリー - 九条神樹 - 2014/10/05(Sun) 19:46:08 [No.2798]
★☆第13話『月から来た者』★☆ - 九条神樹 - 2014/12/18(Thu) 19:58:33 [No.2887]
躍動するおバカたち - 九条神樹 - 2014/12/21(Sun) 20:05:55 [No.2892]
なるほどぉ!(ぱん、ぱん)さすが天才! - 暗之云 - 2014/12/23(Tue) 00:59:34 [No.2893]
クリムは基本的に - 九条神樹 - 2014/12/25(Thu) 21:48:36 [No.2895]
★☆第12話『キャピタル・タワー占拠』★☆ - 九条神樹 - 2014/12/11(Thu) 21:58:35 [No.2878]
「見なければ何もわからない!」 - 暗之云 - 2014/12/14(Sun) 23:11:45 [No.2884]
同じ陣営でも - 九条神樹 - 2014/12/18(Thu) 19:56:16 [No.2886]
メインキャラクターの中で - 九条神樹 - 2014/12/14(Sun) 19:26:47 [No.2883]
★☆第11話『突入! 宇宙戦争』★☆ - 九条神樹 - 2014/12/04(Thu) 19:52:41 [No.2869]
今週のアイーダさんコーナー - 九条神樹 - 2014/12/07(Sun) 20:06:01 [No.2876]
「変型が好きになる!」 - 暗之云 - 2014/12/07(Sun) 20:00:00 [No.2875]
ジェリドやマシュマーも - 九条神樹 - 2014/12/11(Thu) 21:55:58 [No.2877]
★☆第10話『テリトリィ脱出』★☆ - 九条神樹 - 2014/11/27(Thu) 19:48:39 [No.2858]
じゃじゃ馬娘が! - 九条神樹 - 2014/11/30(Sun) 22:32:29 [No.2867]
一体どこのサイヤ人か - 暗之云 - 2014/11/30(Sun) 20:13:46 [No.2866]
理由 - 九条神樹 - 2014/12/04(Thu) 19:50:48 [No.2868]
[削除] - - 2014/11/30(Sun) 20:13:35 [No.2865]
★☆第9話『メガファウナ南へ』★☆ - 九条神樹 - 2014/11/20(Thu) 22:09:14 [No.2849]
役立たずの私! - 九条神樹 - 2014/11/23(Sun) 19:59:50 [No.2855]
バナナ!? - 暗之云 - 2014/11/24(Mon) 00:34:00 [No.2856]
意味ないバトル - 九条神樹 - 2014/11/27(Thu) 19:44:34 [No.2857]
★☆第8話『父と母とマスクと』★☆ - 九条神樹 - 2014/11/13(Thu) 20:45:46 [No.2839]
「宇宙革命軍、未だ健在なり。 - 暗之云 - 2014/11/16(Sun) 21:07:39 [No.2844]
マスクと - 九条神樹 - 2014/11/20(Thu) 22:02:25 [No.2848]
ウソをついちゃった - 九条神樹 - 2014/11/16(Sun) 20:46:48 [No.2843]
★☆第7話『マスク部隊の強襲』★☆ - 九条神樹 - 2014/11/06(Thu) 22:12:57 [No.2831]
元気なB - 九条神樹 - 2014/11/09(Sun) 21:51:00 [No.2836]
アニマックスで帯放送の - 暗之云 - 2014/11/09(Sun) 23:35:26 [No.2837]
メタ視点 - 九条神樹 - 2014/11/13(Thu) 20:35:20 [No.2838]
★☆第6話『強敵、デレンセン!』★☆ - 九条神樹 - 2014/10/30(Thu) 22:11:48 [No.2826]
肝心の所が判りにくくある意味確かにスリリング(苦 - 暗之云 - 2014/11/05(Wed) 21:35:50 [No.2829]
UCの先の時代 - 九条神樹 - 2014/11/06(Thu) 22:09:31 [No.2830]
やはり - 九条神樹 - 2014/11/02(Sun) 20:18:19 [No.2828]
★☆第5話『敵はキャピタル・アーミィ』★☆ - 九条神樹 - 2014/10/23(Thu) 20:40:05 [No.2819]
見ません - 九条神樹 - 2014/10/26(Sun) 17:02:50 [No.2824]
★☆第9話『「翔べ!ガンダム」』★☆ - 暗之云 - 2014/10/26(Sun) 12:33:28 [No.2823]
ルインはいなかったな… - 九条神樹 - 2014/10/30(Thu) 22:08:57 [No.2825]
★☆第4話『カットシー乱舞』★☆ - 九条神樹 - 2014/10/16(Thu) 21:17:32 [No.2812]
ベルリの動因 - 九条神樹 - 2014/10/19(Sun) 20:30:20 [No.2816]
東映動画のシンボル「長靴をはいた猫」 - 暗之云 - 2014/10/19(Sun) 17:24:14 [No.2815]
RC世界 - 九条神樹 - 2014/10/23(Thu) 20:33:39 [No.2818]
★☆第3話『モンテーロの圧力』★☆ - 九条神樹 - 2014/10/12(Sun) 21:09:13 [No.2808]
♪捨てろプライド〜 流せ排泄〜 便器のBは〜 - 暗之云 - 2014/10/14(Tue) 21:21:00 [No.2810]
F91の - 九条神樹 - 2014/10/16(Thu) 21:13:56 [No.2811]
★☆第1話『謎のモビルスーツ』第2話『G-セルフ起動!... - 九条神樹 - 2014/10/05(Sun) 20:33:19 [No.2800]
「謎の少女」に「海賊の姫様」という具合に - 暗之云 - 2014/10/05(Sun) 20:54:58 [No.2801]
普通 - 九条神樹 - 2014/10/09(Thu) 20:12:23 [No.2803]
普通でない - 暗之云 - 2014/10/11(Sat) 00:04:27 [No.2804]



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ガンダム Gのレコンギスタ 感想ツリー (親記事) - 九条神樹

久しぶりの富野ガンダムです。

[No.2798] 2014/10/05(Sun) 19:46:08
★☆第1話『謎のモビルスーツ』第2話『G-セルフ起動!』★☆ (No.2798への返信 / 1階層) - 九条神樹

土曜深夜のBS放送で視聴のため、基本的に感想は日曜の夕方以降に
なります。

さて、久しぶりの富野ガンダム。ガンダム自体は連綿と継続されて
きたコンテンツですが、富野さんが直接指揮を取っての作品、と
いうのはそれだけで期待を高まらせてくれますね。もっとも、
素直に作品そのものから入るのではなく、「富野」「ガンダム」と
いう二重の固定観念に最初から囚われた状態で作品を視聴
しなければならない、というのはある意味、少し寂しいことでは
あるのかもしれません。

まあ宇宙世紀やミノフスキー粒子、またクラシックモビルスーツ
などのガジェットや用語をバラまいて、はっきりUCとの関連付けを
行っている時点で、富野さんもそういった視聴者の感覚にあえて
挑戦してきた感もありますね(笑)。実際、そこまで明確に
UC世界との直接関連性を前面に打ち出してくるとは思って
いなかったので、驚いた部分もあります。仕切り直し的に
RCという新たな時代を設定しておいて、そうまでUCにこだわるのは
一種の自己矛盾ではなかろうかとも思えなくもないですが。

「空から女の子が降ってくる」的な物語のスタートも、ある意味
ベタベタな美少女系アニメの導入を逆手に取った挑戦的な
話作りとも言えるのかもしれません(笑)。可愛らしい女の子が
ぞろぞろ出てくるというのは華やかで画面映えする反面、
この子たちいつ死ぬんだろうか、という不安をかきたてられて
しまうところでもありますね(笑)。最近の富野さんなら
大丈夫……とは思いますが(笑)。

物語の全体にいわゆる富野セリフが散りばめられ、受けてとしても
久しぶりなので結構耐性が落ちていたのか、なかなか
ショッキングな言葉の洪水でもありました(笑)。それほどに
多弁を要する物語であるのかどうか、というのはまた別の問題と
してあるようには思いますが。なおかつ、そこまで言葉を使って
おきながら、それはあくまで局所局所のくどい言及にとどまって
おり、物語背景全体に関してはまだおぼろげにしか視聴者は
掴めていない、というのもまた事実であるようには思います。
多弁なキャラたちの中で、ほとんど「G……」としか口にして
いないラライヤの存在感が逆に浮き彫りになる効果もあったりも
しますけれど(笑)。

主人公ベルリは癖のない素直な少年で、優秀ではあっても
そういったキャラに付きまといがちな嫌味さを感じさせない
好感のもてる子ですね。癖がなさ過ぎて物語を牽引する押しの
強さに欠けるのではないかという憾みはややあるのかも
しれませんが。

物語はガンダム奪取というオーソドックスな展開を踏襲。
しかし量産機というか作業機で取り押さえられちゃう主人公機と
いうのもなかなか大胆な切り口ですね(笑)。例えば
キングゲイナーのような、主人公メカとしてのインパクトや
魅力はまだGセルフからは感じられませんが、換装システムが
機能してくればまた印象も変わるでしょうか。

ベルリがアイーダに惹かれた印象的な場面、アイーダの流れる髪に
ベルリが見惚れるシーンはエルガイムの一話を思い出したりも。
エルガイムではアムの流れる髪をダバが見つめていたのですが、
そこではダバは表情を動かさず、ベルリのような強い反応は示し
ませんでした。実際富野さん自身、その場面を解説して、「男は
そう簡単に女にフラフラするものではない」的なことを言って
いたと思うのですが、ベルリはあっさりアイーダに引っかかり
ましたね(笑)。エルガイムからの時間経過で富野さんの男性観も
変わってきたのだろうかとも思えて面白いかも(笑)。

全体的にはとにかくキャラクターがよく動き、視聴者を巻きこんで
引きつけるムードを作るのはさすがと言えるでしょうね。
そういった雰囲気を先に作った上で、物語をどう上乗せして
いくか、というのが今後の興味ということになるでしょうか。


[No.2800] 2014/10/05(Sun) 20:33:19
「謎の少女」に「海賊の姫様」という具合に (No.2800への返信 / 2階層) - 暗之云

目先や段取りは変えているけど、二人とも要は「異世界から女の子が降ってくる」展開、いわゆる落ちものパターンに変わりなく、これを一話のうちに(ていうか一つの作品で)二度もやるのはぶっちゃけ拙いと思いました。

アイーダのほうは魅力的に描けていて、劇中でもベルリが一目惚れするのに対して、ラライヤは完全に割を食っている。先々果たすべき役目もあるのでしょうが、この程度の扱いならば冒頭で「G」から落ちるものは搭乗員でなくモノでもよかったはず。このうえヒロイン候補はもう一人、いわゆる「ふつうの女の子」ポジのノレドがいるんだし。

あとなー、「SEED」や「ユニコーン」に毒されたか(まぁトミノ監督のことだからどちらもちゃんと観てない可能性が大だけど)、主人公が「普通の少年」ではなく、出自に秘密がある=生まれつき特別な人間っぽいのもどうなんだ? という感じです。まぁここらへんについては、わざわざ被差別民の設定を作ったくらいだからそうそう単純な図式には落とし込まないだろうと思いますけどね。


[No.2801] 2014/10/05(Sun) 20:54:58
普通 (No.2801への返信 / 3階層) - 九条神樹

「普通」という概念もずいぶんあいまいで、具体的に何を
指すのかは人によって随分変わるような気もしますね。例えば
アムロは普通だったのか?といえば、それこそ不世出のNTに
なったというストーリー進行過程での変革的なものをあえて除くと
しても、最初から「ガンダムの開発者であるテム・レイの息子」
であるわけで、それ自体「特殊な出自」といういい方もできるかも
しれません。
冒頭からシャアに存在を感じさせていたカミーユや、廃人となった
カミーユとコンタクトできたジュドーもまた、「最初からの
特殊(異常)性」を有していたという意味で、また普通たりえない
子たちでしょうね。

あるいはガンダムシリーズ以外の富野作品を見ても、三日の掟を
打ち破ったジロンや強大なオーラ力を秘めたショウ、
亡国の王子様であるダバなど、いずれもその世界内で特異(異質・
異常)な存在であって、そうであるからこそ物語は動くわけでも
あります。
「普通」という言葉を、そういった意味で一切特殊性のない
普遍的な人物、と規定すると、富野作品で該当しそうなのは
コスモくらいかも?(笑)まあコスモもユウキ博士の息子では
ありますが、ユウキ博士はテム・レイほど主役メカに重大な
関わりをしていないように見えますし、そもそもイデオンが
動いたのはコスモではなくルウの力ですしね(笑)。

まあ「さいしょからえらばれたとくべつなそんざい」という
主人公像になんとなくモヤモヤを感じるのはわかります(笑)。
それは結局、おっしゃるように後々の見せ方の問題ということにも
なるのでしょうね。


[No.2803] 2014/10/09(Thu) 20:12:23
普通でない (No.2803への返信 / 4階層) - 暗之云

過去の富野作品を振り返ればそらまあ色々あるわけですが、『Gレコ』で引っかかるのはまず「主役ロボに乗れること自体が特権化されている」という点なんですよね。そのうえ、その特権がアイリス照合という形でいきなり明確に「先天的な要因である」だと見せている。富野アニメでは割と珍しいパターンじゃないかと思います。

ただ、その珍しい作品の例が過去では『ザンボット3』だという(苦笑)。なのでベルリやアイーダ、ラライヤは先々神ファミリーみたいな目に合うのでは? なんてことも予想しています。


[No.2804] 2014/10/11(Sat) 00:04:27
★☆第3話『モンテーロの圧力』★☆ (No.2798への返信 / 1階層) - 九条神樹

基本的にはクリム・ニックの紹介エピソード。一話の中で
天才であり調子コキでありドジっ子であり、そして「ジャベリン
ありがとうね」などの、育ちの良さからくるものであろう
人の良さもある憎めない子(笑)という多面性を分かりやすく
見せてキャラを立たせたのはさすがの手腕といえるでしょう。
実際、既存キャラクターの中で最も分かりやすい輪郭を有して
いるのがクリムであるといえそうでもあります。
逆にいえば、それはやや手癖で描いたような類型的負けライバル
造形にとどまっているのでは、という意地悪な見方もできるのかも
しれませんけどね。

分かりやすい見せ方、という意味ではアイーダもそうで、
捕縛されていながらうたたねする様や、ベルリとの会見前に
何故か踊っていたりする様子、またそのベルリとの会話の中で
問い詰められ涙ぐむ様子など、ポンコツと表裏一体の器の大きい、
現実を直視しきれていない理想家、といったところが垣間見え
ます。挙動や仕草でキャラを見せるという当然と言えば当然の
演出をきっちりやりきっているといえるのでしょうね。会話自体は
エキセントリックで、あまりキャッチボールが出来てはいないの
ですが(笑)。

なんにせよ現状で物語を牽引しているのはアイーダのバイタリティ
であって、ベルリはそのおまけ的な感があります。もちろん
ベルリはベルリで動いてはいるのですけどね。
ベルリにちょっかい掛けまくるノレドの様子とも合わせて、今の
ところはヒロイン勢がとても元気な作品という印象がありますね。

そういったキャラの動き、勢いといったものが生き生きとして
描かれている中で、物語自体の展開はやはり強引というか
結構無理やりではありますが(笑)。その場の空気に流されて
きちんとした論理整合性を有さない言動を取るという方が、
むしろ生身の人間としては当たり前ではあるのですけどね。

そういった「生身の人間のあり方」を象徴しているのが
例の排泄シーンであったりはするのかもしれません(笑)。
理屈でいえばわざわざ便器をセッティングしたり、ましてや
音楽を流したりする必要は全くないのですが、そういった部分に
人間の生きている生々しさのようなものを見せたいという意図が
あるのかもしれませんね。ある意味ではとても人間の生活と
一体感のあるメカであるともいえ、単なるガジェット・機械や
道具としてのメカとはまた異なる意味合いのメカを本作では
見せようとしているのかもしれません。ファーストガンダムで
ロボットを単なる工業製品として見せたこととの、それは
大いなる逆行であるのではないかと考えるのは面白いことかも
しれませんね。


[No.2808] 2014/10/12(Sun) 21:09:13
♪捨てろプライド〜 流せ排泄〜 便器のBは〜 (No.2808への返信 / 2階層) - 暗之云

MSのコックピットに便器、という不合理さも相当ですが、むしろ「同乗者がいるのに用便」というほうが謎でしょう。ガマンできなかったのか主人公?

さらにいうと、謎の歌という「用便を隠す」仕組みがあるのも奇妙。これは「用便を恥ずかしいと思っている」からこその装備で、それならまずガマンしろと。

ここらへんはもうリギルドセンチュリーの文化あるいは信仰の一側面として捉えるしかないでしょうね。つまり「宇宙世紀はMSにトイレを付けなかったから終わった」のだ、と。

あれだ、人糞というのは20世紀半ばまでは貴重な肥料だったわけで(何でも日本以外では珍しいらしいが)、それを回収するシステムを見せることで農業を改めて視聴者に意識させる、との意図が読み取れます。それは大地に根ざす力だから、天から降りてくる無尽蔵のエネルギー「フォトンバッテリー」との対比になっている、と。ねぇよ。

ところで、話の展開があまりにもスムーズ過ぎて意味が分からなかったんですが、つまりこれ、成り行きのまま何の抵抗もせず敵についていっちゃったって理解していいんですよね? いいのか主人公。


[No.2810] 2014/10/14(Tue) 21:21:00
F91の (No.2810への返信 / 3階層) - 九条神樹

セシリーが敵として再登場した時の、「こうなっちゃたのよ。
こうできちゃったのよ!どうしたらいい!?」に通じるものが
あるような気がしますね、ベルリの今回の展開(笑)。状況に
流されるというか、特に確固たる目的意識がないままにあちこち
フラフラしている、というか。キングゲイナーのゲイナーなんかも
流れるようにエクソダスに参加してしまっていますし、他の作品も
含めて、明確にこの陣営として参戦する!という意識が、結構
希薄な主人公が多いのかもしれません。

まあ、ベルリの場合はアイーダに惚れているとまでは言わずとも
少なくともその存在に惹かれてはいるというのが、はっきりした
動因としてありますから、彼女を基軸とした行動を常に行って
いる、という意味ではブレてはいないわけですが。必ずしも人は
思想信条だの主義主張によって行動が規範されるわけではないと
言うのがベルリを見ていると分かる、とは言えるかもですね。

トイレ問題、特に歌のくだりに関しては、それを他者から
見られたり聞かれたり可能性がある(それもかなり頻繁に)
からこそ、歌で隠すという発想なんだよなあというのも面白い
ところです(笑)。通信時とかなら少なくとも切ればいわけ
ですしね(笑)。どういう状況なら「ロボットのコクピットでの
排泄」を「日常的に」「他人に見聞きされる」と言う事態に
追い込まれるのか、なかなか想像力が挑戦を受けている感じ
ですね(笑)。


[No.2811] 2014/10/16(Thu) 21:13:56
★☆第4話『カットシー乱舞』★☆ (No.2798への返信 / 1階層) - 九条神樹

以後は最速の放送時間に合わせて、場所だけ先行して作っておく
ことにします。
自分の感想は日曜日の夕方以降です。


[No.2812] 2014/10/16(Thu) 21:17:32
東映動画のシンボル「長靴をはいた猫」 (No.2812への返信 / 2階層) - 暗之云

…とは無関係にカットシー(ケットシー)乱舞。戦う相手はグリモア(グリモワール)で、猫妖精だの魔術書だのの名前を背負われるとまるでオーラバトラーのよう。アイーダが名付けたGセルフも実はエルフが由来だったりするんでしょうか。

ですが、これらはどうもただ雰囲気だけのネーミングのようで世界観とは関係無さげなのが残念。

では世界観はというと『ダンバイン』というよりまるで『ザブングル』(苦笑)。

「科学技術を進歩させてはならない」というタブーは「ヘルメスの薔薇の設計図」とやらを含めて、『ガンダムAGE』の銀の杯条約やエグザDBを連想しないわけではないんですが、合理的な理由もなく信仰のように「ただなんとなく守らなければならない」不文律(成文化されてるかもしれないが)だというのはやはり『ザブングル』的です。

そのタブーもなし崩しで犯されているようですが、そもそも「誰が何故それをタブーとしたのか」も今後の物語のカギでしょうか。

Gセルフの謎も断片的に明かされてきましたが、世界の全体像が見えない中で正直あまりフックとして機能してない感があります。その中で「この外見はG系に似ていないか?」「アルケインに似てますよね?」と言われてたけど、モンテーロのほうが余程アルケインに近いよなぁ。全体のプロポーションとかではなく、「角が2本あって目が2つ」の頭部が決定的にG系なんでしょうか。


[No.2815] 2014/10/19(Sun) 17:24:14
ベルリの動因 (No.2812への返信 / 2階層) - 九条神樹

なんとなく前回ふわふわなまま海賊側に赴いてしまったように
見えるベルリでしたが、今回のベルリのアイーダに対する「借り」
のセリフでなんとなく腑に落ちた感じもします。カーヒルの死に
対する負い目がベルリの一つの動因になっているわけですね。
もっとも、それはカーヒル個人の死に対して自己を責めていたり
罪の意識を感じているというわけではなく、カーヒルを失った
ことでアイーダが悲しんでいるという、あくまでそのことに
対しての「借り」にも見えます。まあノレドが言っていた通り、
最初に攻めてきたのは海賊側なので、ベルリはそれに対応したに
過ぎず、必要以上に罪の意識を感じることはないともいえるの
でしょうが。

今回キャラクターとして印象に残ったのはデレンセン教官。前回に
引き続きクリムを圧倒する手並みを見せてくれました。クリムの
手腕もその前のシーンできちんと描いているわけで、クリムも
確かに自己の言うとおり天才なのだけれど、デレンセンがさらに
その上を行く、という力関係が分かりやすく見えていますね。
ラスト、撤退する中で失った部下を思い慟哭する姿とも合わせ、
キャピタルアーミィ側の「大人」としての存在を強く訴えて
いました。

……で、ここで気になるのがED映像で、カーヒルとデレンセンに
両脇を抱えられたベルリの姿があるんですよね。カーヒルは既に
故人ですから、対応という意味ではデレンセンも……という予想も
出来てしまいます。しかもそれがベルリのせいで、ということにも
なるのかもしれず、ベルリは両陣営の要となる「大人」を手に
かけてしまう、ということになるのでしょうか。

大人といえば、今回ベルリと母の関係も描かれました。お母さんは
ベルリの身を案じているのですが、ベルリはそれを理解して
いない、という、一種の断絶が見えますね。それを「子供の見方」
とサラッと流すドニエル艦長の態度も興味深いものがありましたが
ベルリも特に色々拗らせてはいない子なので、性格的な問題とか
家庭環境の問題というよりは本当に単なる「子供」なだけ、と
いうことなのかもしれません。富野アニメにしては比較的珍しい
それなりに良識ある親に見えるお母さんなので(笑)、いずれ
和解して欲しくもありますね。

設定周りも色々と語られ、科学の発達を制限する教えの存在が
明確になりましたが、そのわりには種々のマシーンを使用して
いたりして不思議なぎこちなさとでもいうような感覚が
ありますね。大局的な世界観でいえば、いずれ牧歌的なターンAに
つながるような流れになるのでしょうか。なんにせよ、この
自然回帰の教えをどのように最終的に処理するのか、は興味のある
ところです。科学技術否定の方向に行くのか、それともやはり
科学の発展を認める方向に行くのか、は、本作のテーマという
観点からも重要なポイントになりそうですね。


[No.2816] 2014/10/19(Sun) 20:30:20
RC世界 (No.2815への返信 / 3階層) - 九条神樹

宗教も一新されている世界で、UC時代、さらにその前の時代の
民間伝承や民話伝説の類はどう伝わっているのか、というのも
興味あるところですね。そういった文化史のあたりを突っ込むと
別方面で面白くはなりそうなのですが、多分本筋とは関係しない
ので尺は取ってもらえなさそうですけども(笑)。

ただまあ、新たな時代でありながらどうしようもなく過去の時代の
遺物に魂を引かれていることの象徴的なネーミングではあるのかも
しれません。明言せずともそれとなく匂わせることに貢献している
雰囲気作り、と解すれば意味のある名前なのかもしれませんね。

科学への禁忌意識はある意味ターンAの黒歴史を思わせる舞台設定
ではありますが、あちらほど極端に誇張というか戯画化されては
いないように見えます。おとぎ話的なターンAとの話法の違いで
あるのかもしれませんが、見せ方としてはターンA的な強調の
仕方の方が分かりやすくはありますかね。


[No.2818] 2014/10/23(Thu) 20:33:39
★☆第5話『敵はキャピタル・アーミィ』★☆ (No.2798への返信 / 1階層) - 九条神樹

ダンバイン36話の『敵はゲア・ガリング』を思い出させる
分かりやすいサブタイですね(笑)。
自分の感想は日曜日の夕方以降です。


[No.2819] 2014/10/23(Thu) 20:40:05
★☆第9話『「翔べ!ガンダム」』★☆ (No.2819への返信 / 2階層) - 暗之云

を思い出させる、「空は飛べないけどジャンプはできるから空中戦にも対応できる」Gセルフの活躍。他にも「MSが頭部を失くしても戦い続ける」とか、「MA形態で飛んできて敵の眼前でドーン!と変型」とか、どこかで見たような場面が色々あって、細々と懐古趣味に走った回だった?

モンテーロ対エルフ・ブルック戦を初めとして、総じてバトル・アクションシーンは見応えがあったんですが、ドラマのほうは正直「いつまでカーヒルの死で話を引っ張るんだ?」感あり。ストーリー構成としてはアリだし、最後に「おあいこでしょう?」とベルリに言われたときの姫様の「おあいこ?」という繊細なリアクションも巧いんですが、相対的に他の戦死者(これから死ぬ人含む)の生命が軽くなっちゃっててなあ。

まぁ作り手もそれがわかっているからこそ前回デレンセンにあんなことを言わせたり、次回は「人生最大のミステイク」でスリリング過ぎて強敵のデレンセンが多分……なんでしょうが。

仮面の人については誰も正体に気付かないのはいいとしても、ちょっと登場が唐突だった感じ。これも次回以降どうなるかでしょうか。性格が大分変わってますが、記憶や自意識がどうなっているのかの描写は無かったし。


[No.2823] 2014/10/26(Sun) 12:33:28
見ません (No.2819への返信 / 2階層) - 九条神樹

いや見ますが(笑)。
見なくていい!なんて言う次回予告は初めてです(笑)。
というか、ベルリの立場からするとむしろ見られたくない、
見ないでほしい、といった事態が起こることを予感させも
しますが。次回予告というメタ的なパートでベルリの内面を
描写するというのも大胆な試み、と言えるのかも。

さて本編は、囮として陽動に出るメガファウナと、新型MS・
エルフ・ブルックのテストを行うキャピタル・アーミィの
行動が奇しくも一致して局地戦が展開される、というところですが
ストーリー進行的にはただそれだけでもあります(笑)。処理
しようと思えば5分でも済ませられそうな内容ですが、ここに
さまざまな人間模様を盛り込んで濃密に内容を膨らませた
エピソード、といえるでしょうか。

クリムの髪を引っ張りながら付いていくラライヤと、それを
気にせずに許しているクリム、という、ほとんど台詞のない一連の
動きだけで、二人の関係性及びそのキャラクター像を
視覚的・直感的に把握させてしまう演出はさすが。

またドニエル艦長のキャプテンシートに描かれていたセクシーな
イラストなども、「どんな人物か」を感覚で理解させると共に
劇中人物に血の通った人間としての存在感を与えるガジェットで
こういったさりげない見せ方にも面白みを感じますね。
もちろん、そういった「さりげない見せ方」をしている間にも
普通に会話は進行し、視聴者に情報は与えられ続けているわけで、
見ている側としては脳内での情報処理が非常に大変だという
ことにはなります(笑)。ただでさえ分かりづらい富野セリフを
聞いて理解しようとしつつ、別情報が提供されている画面内を
注視しなければならないという、多角的な視聴態度が要求される
作品だと言えるでしょう(笑)。

そういった「見せ方へのこだわり」という意味では、
コアファイターにへばりついていたメカニックのハッパさん、
という映像も楽しいところでした。ベルリに指示を当たるという
物語進行的な意味からすれば別に通信でも一向に構わないわけで、
あえて物理的にコアファイターにくっついている、という展開は
「その方が面白いでしょ?」的なスタッフ側の……というか
富野さんの趣味以外の何ものにも見えませんね(笑)。そして
そういった「見ていて意表をつかれる楽しい映像を作る」と
いうのが本作の基本的態度であるようにも思えます。

ラライヤの態度を見て彼女の出自を推測する勘の良さと、クリムを
圧倒できる体術を持つベルリも、かなり総合的に高い能力を
有しているようですね。彼は現状、主人公としては受動的な動き
しか物語中ではできていないだけに、こういった個人的な能力の
高さを局所的に強調することでその主人公性をアピールさせて
いる、ということかも。

その一方で、めんどくさ系ヒロインとしての存在感を十分に
前面に押し出しているのがアイーダ(笑)。
カーヒルのことはいまだに思いきれないようで、それもまた自然
ではあるのですが、姫としての立場も、また女としての武器も
使いきれておらず、どちらの意味においても未熟なキャラクターで
あることを強く感じさせます。艦長に言われてようやくそれらの
武器をベルリに対して使ったというのは、なかなか痛烈な
幼さの強調であるように見えますね。と同時に、艦長の指示が
妥当であると判断すればその武器を使うことはできる、という
程度に自己制御もできる部分も見せてはいるわけですが。
同じように育ちの良さゆえの無垢、純粋、そしてある意味の幼さと
いう意味では、クリムがポジティヴにそれらの属性を描かれて
いることに対比させられているような見せ方にも思えますね。


[No.2824] 2014/10/26(Sun) 17:02:50
ルインはいなかったな… (No.2823への返信 / 3階層) - 九条神樹

いないので謎の新キャラ・マスクさんとは何の関係もないの
ですが(笑)、それはそれとして、ルインの描写にやや不足が
あったかなという気はしますね。

もし仮にルインが今後何らかの変貌を遂げて現れるとして(笑)、
それはルインという人物の造形を十分描き、視聴者に一定以上の
思い入れを持たせた上でないと効果はないですし。
またさらに仮に、変貌したと思わせておいて、実は全くの別人で
あり、ルインはやっぱりルインのままだった、というような
ミスリードを誘う展開を用意していたとしても、やはりそれは
ルインの描写が十分であることが前提になるわけですしね。

物語作りの常道からしてもいささかルインの失踪は早すぎるのでは
ないかと思われるところですが、何らかの特別の意図があっての
構成なのでしょうか。


[No.2825] 2014/10/30(Thu) 22:08:57
★☆第6話『強敵、デレンセン!』★☆ (No.2798への返信 / 1階層) - 九条神樹

デレンセン教官の運命や如何に。
自分の感想は日曜日の夕方以降です。


[No.2826] 2014/10/30(Thu) 22:11:48
やはり (No.2826への返信 / 2階層) - 九条神樹

フラグ立ちまくりだったとはいえ、デレンセン教官が大方の予想
通りの退場となってしまったエピソード。ED映像の意味も改めて
考えさせられるものになりましたね。

デレンセンとしてはベルリを救出するという目的で出撃し、
またベルリの方もいずれ脱出することを考えて着々と手を打って
いたという状況が余計に無常感を引き立たせます。
いつも飄々としていたベルリがさすがに手酷い衝撃を受けて
打ちのめされている図というのも胸が痛いところですね。ラスト
シーン、そのベルリの隣で明るく笑うラライヤと、まさに「生」を
謳歌するように元気に泳ぐチュチュミがいい対照になって
いました。
チュチュミに関しては他に、「水を替えてやらないとな」という
台詞も印象に残るのですが、これはある意味ベルリたちの
現状を暗示する物でもあるのでしょうかね。

以前、ベルリがカーヒルを手にかけたことに付いて、その行為
それ自体ではなく、アイーダを悲しませたということに対しての
「借り」と捉えているようだと書きましたが、今回のことは
まさにベルリが初めて自分自身の問題としてリアルに直面する
人の死、それも親しい人の死という現実になるわけなのでしょう。
バトル系の主人公の通過儀礼として必ず入るべきエピソードでは
ありますし、ここをどのようにベルリが乗り越えるか、という
部分にも注目したいところです。

詳しい事情は分かっていないはずながらも、ベルリの疲れを
察して気遣ったアイーダとクリムの姿も地味に注目されました。
特にアイーダは珍しく(笑)ちゃんと女性らしい配慮を見せたと
言う感じですが、本来味方のデレンセンを討ってしまった
ベルリに対して優しく接する、本来敵のメガファウナのクルー、
という皮肉な構図が面白いところでもあります。

デレンセンとカーヒルはこうして対置される存在となったという
ことになるのでしょうが、しかしデレンセンの丁寧な描写と
比べるとやはりカーヒルの描き方は物足りず、そういう意味では
バランスを欠いている感はあるかもしれませんね。

ドラマパート以外の今回の注目点は新装備のリフレクターパック。
外見的にも面白く、能力としてもかなり強力で、今一つ個性に
欠けていたGセルフの魅力を増大してくれそうです。しかし
リフレクターというほどには反射していなかった気は
しますが(笑)。
バトルパートはこのリフレクターパック以外にも、エルフブルの
ホーミング型のビームや、モンテーロのビームジャベリンなど
個々に工夫のある戦い方が見られて楽しいですね。
……しかしその一方でまったく見せ場を与えられていない
アルケインの晴れ舞台はいつになるのでしょうか(笑)。
まあアイーダ自身が戦場では極力後ろに引っ込んでろという
扱いをされているので仕方ないのかもですが(笑)。


[No.2828] 2014/11/02(Sun) 20:18:19
肝心の所が判りにくくある意味確かにスリリング(苦 (No.2826への返信 / 2階層) - 暗之云

デレンセン殺害の際に互いを認識する場面、事が起きた瞬間には「何故認識できたか」を視聴者に伝えず、後で回想を折り込むことで間接的に説明する、という構成は冒険的というか少々スリリング過ぎました。

デレンセン教官の「ベルリ生徒だったか」は、G-セルフのマニューバを見て、それがかつてベルリが見せた動きにそっくりだったから気付いた、と。それをデレンセンでなくベルリの回想によって視聴者に提示する、というのはヒネリが効いており、ベルリという人物の掘り下げ(何故そう言ったのか推測できるほどにデレンセンとのつながりを意識している)としても巧みなんですが……。でも、ベルリがあの瞬間に「デレンセン教官どの!?」と分かった理由のほうはさすがに説明不足ですよね。

ベルリの回想から逆にたどれば、ベルリには「ベルリ生徒だったか」という声が聞こえていたということ(というか回想にはその説明の意味がある)。だからたぶん、あのとき接触回線が有効になって、それを介した通信でデレンセンの声が聞こえた、ということなんでしょうが、わっかりにくいよなあ。

接触回線はさておき、ミノフスキー粒子がディスコミュニケーションをもたらす小道具としてドラマの上で非常に有効に使われており(こちらは説明も十分)、その新奇性は見事。ファースト『ガンダム』では単に「巨大人型兵器が存在する理由」でしかなく、後のシリーズでは形骸化していたミノフスキー粒子について設定の根本に立ち返り、ドラマ上で新たな意味付けをした(かつ新規視聴者も置いてけ堀にしていない)という点だけを取っても、宇宙世紀の先の「ガンダム」である意義があると思います。

リフレクターはぶっちゃけ「ビルドファイターズ」のアブソーブシールドですね。吸収したエネルギーを大気圏突入時のクッション代わりに使えるというのはよく分からないけど、そういうものなんでしょう。

クリム・ニックはアホの子かと思いきや、エフラグ隊が力を尽くしたことを認めるわ、ベルリのこともちゃんと誉めるわで意外とまともな人で(まぁベルリには命を救われたんだから当然ではある)、好感は持てるんですがそのまともさ故に先々埋没してしまいそうな気もします。


[No.2829] 2014/11/05(Wed) 21:35:50
UCの先の時代 (No.2829への返信 / 3階層) - 九条神樹

にもかかわらず、ミノ粉のマイナスな部分に関してはそれを克服
する術が発見されていないのね、という風にも捉える事が出来て
しまうわけですが(笑)。もちろんRCは科学技術の進歩が抑制
されている世界なわけですから、その方が妥当である、とは
考えられますが、我々の知るUC世界でも結局最後までダメだったん
だなあ、と。まあUC世界の末路も相当悲惨なものだったようなので
その辺の技術の革新は為されるほどの余裕はなかったのかも
しれませんね。

まあ逆に言うと、科学を進歩させてはいけないという設定に
したからこそ今回のような物語を構築できたわけで、本作における
技術の抑制は、メッセージ的・テーマ的な部分というよりは、
ストーリーテリング上の純粋なテクニック的部分といった要素が
強いものなのかもしれません。そしてその「純粋な物語ギミックと
してのテクニック」とは、まさに初代の巨大人型機動兵器の
存在理由としてのミノ粉に相応する、と考えると、一周回って
色々面白いかも(笑)。


[No.2830] 2014/11/06(Thu) 22:09:31
★☆第7話『マスク部隊の強襲』★☆ (No.2798への返信 / 1階層) - 九条神樹

今度は「コンスコン強襲」かな?(笑)
自分の感想は日曜日の夕方以降です。


[No.2831] 2014/11/06(Thu) 22:12:57
元気なB (No.2831への返信 / 2階層) - 九条神樹

バアさん……と劇中でさんざんいわれるほどの歳ではまだないと
思うのですが(笑)、とにかく元気なおばさん、ベルリの母親・
ウィルミットが奮闘するエピソード。

富野アニメにおける親の描き方というものはどうしても注目
されがちですが、ベルリに対する深い愛情だけは間違いなく
伝わってくる魅力的な造形をされているのが今作のウィルミット、
とは言えるでしょうね。ここまではっきりと愛情を前面に
押し出してくるような母親でありながら、当のベルリ自身は
母親のその愛情を実感出来ていないようだったのが不思議な
くらいですが、子と言うものはそういうものであるかも
しれません。また、このような事態に巻き込まれて初めて
ウィルミットの本当の感情が見えてくることになった、という
部分もあるかもしれません。事件が起きる前は確かに仕事人間っ
ぽい感はありましたし、ベルリにはその部分しか見えては
いなかったのかもですね。

一方ウィルミットの方も、ベルリの好物のお菓子を持っていこうと
していたあたり、ベルリをまだ幼児めいた庇護対象としてしか
見ておらず、彼が一人の人間としてまた男ととして成長しつつある
ことを実感できていないのかなという気もします。まあこれも
また、「親というのはそういうものかもしれず、また事件が起きる
まではそれでも間違ってはいなかったのかも」、という対照的な
言い方が出来てしまうのですが(笑)。

つまりはウィルミットとベルリの相互に対する認識は、愛情を
前提にしつつも内容として相互に食い違っている、という関係に
描かれていると捉えることもできそうです。この関係がどのように
変化していくのか、あるいはそもそもウィルミットは生き延びる
ことが出来るか(笑)、という点が注目されますね。

ベルリ親子以外だと、今回大きく動いたのは、クリムとラライヤ。
ラライヤのGセルフに対する親和性を把握して彼女を使おうとする
クリムは、単なるお人好し(笑)にとどまらない目端の利く
キャラクターであることが改めて伺われます。またGセルフを
曲がりなりにも動かし、また飛んでいる鳥の目の色を見極める
優れた動体視力を有するラライヤの能力も徐々に垣間見えて
来ていますね。

また謎のマスク仮面(笑)の設定周りも軽く触れられました。
クンタラによる部隊に武功を挙げさせることでクンタラの地位
向上を目指す、ということのようで、分かりやすい目標とは
いえるでしょう。ちょっとモチベートがシンプルすぎるのではと
いう気もしますが(笑)。それだけにとどまるのか、あるいは
マスクにはさらに心に秘めた何かがあるのか、というのは
まだ分かりませんけれどね。

このようにさまざまなキャラクターがさまざまな自己の目標を
持って個々に動き始めているということが示されたのが今回、と
いうまとめ方が出来るでしょうか。そしてその中にあって、
まだ自己の目標を見出しきれていないのが、肝心の主人公である
ベルリ、という対比もまた面白いところです。カーヒルそして
デレンセンの命は、ベルリに何かを指し示していくのでしょうか。


[No.2836] 2014/11/09(Sun) 21:51:00
アニマックスで帯放送の (No.2836への返信 / 3階層) - 暗之云

『Vガンダム』がちょうど、ウッソと母親が再会を果たす「母のガンダム」の回だったり。来週の5回で「母かシャクティか」まで進んで、次回の『Gレコ』を挟んで「母よ大地にかえれ」……。

いやまぁ関係の無いことですが、それでも……。

> そもそもウィルミットは生き延びる
> ことが出来るか(笑)


本編が終わって、まず意識して確認したのが「エンディングでどこに立っているか?」でした(苦笑)。

ラインダンスの3人目、カタコトのブリッジ要員と……ええと褐色肌の長身の女性は誰だったっけ? との間だから、まァ大丈夫だろう……と思わせて次回予告でまた不穏な空気が。「母さん助けてよ」じゃないよ、むしろお前が助けるほうだろベルリ。

>マスク仮面

「マスクと仮面で被ってるよ!」「マスクは被るものでしょ!?」とか意味無くトミノ調。

クンタラという被差別階級(人種?)があるのはこれまでにも端々で描写されてましたが、チアガールたち以外の登場人物が……ええと、たとえばルインあたりがクンタラだという描写、言及はありましたっけ?

それはさておき、MSパイロットといったらその時点でもうエリートのはずで、それで地位向上といわれてもいま一つピンと来ませんでした。MS相手に肉弾戦を強いられる歩兵部隊とかならともかく。それとも、マスクには何かしら非人道的な仕掛けがあって、クンタラだからそれを支給されたという事情でもあるんですかね。


[No.2837] 2014/11/09(Sun) 23:35:26
メタ視点 (No.2837への返信 / 4階層) - 九条神樹

視聴者からするとどうしても富野アニメにおける親の行く末と
いう情報がインプットされている以上、そういう見方をさせられて
しまうわけですよね。そこを逆手に取ってウィルミット押しの
描写を盛り込み、「見たくなったでしょ?」をやってのける
作り手の、褒め言葉としての意地の悪さのようなものが楽しくも
あります(笑)。

作品全体の傾向としても、「最近の富野さんは白いから大丈夫
のはずだよね」と言うファンの無意識的な安心感があった部分を
やはり逆に利用しての今後への興味を抱かせている、ともいえる
でしょう。いわば、富野さんはまさに御自分自身を一つの
ガジェットとして作品要素的に位置づけているともいえるかも
しれませんね。

無論そういった作り方はある意味歪んではいるのでしょうが、
現実問題としておそらく大方の視聴者が「富野さんの文法なら
こうだ」的な見方をしてしまう以上、それを否定せずにあえて
自家薬籠中のものにするというのは、一つの手法として効果的
なのは事実なのかも。

ただ、そういった「トミノ的なあり方」を受け止めた上で
そこでとどまるのではなく、さらにそれを何らかの形で
再構成していくのが「リギルド」であり「レコンキ(ギ)スタ」の
あり方として望まれるものであるのかもしれませんが。


[No.2838] 2014/11/13(Thu) 20:35:20
★☆第8話『父と母とマスクと』★☆ (No.2798への返信 / 1階層) - 九条神樹

父と母は分かりますがそこにマスクをブッ込んでくるセンスが
素敵です(笑)。
自分の感想は日曜日の夕方以降です。


[No.2839] 2014/11/13(Thu) 20:45:46
ウソをついちゃった (No.2839への返信 / 2階層) - 九条神樹

アイーダのポンコツ路線が明確に確定してしまったエピソードと
いうか(笑)。まあ、これまで肩肘張っていた感じのアイーダに
少し肩の力が抜けた雰囲気が出てきた、という意味では微笑ましい
変化ではあるのかもしれません。父親が来てくれたことに対し、
いい意味で肩の荷が下りたように感じたのかもしれませんね。
その父親の前で張りきりすぎて、危うくウィルミットを殺すところ
でしたが(笑)。

ベルリの「邪魔」というセリフやアメリア軍パイロットの
「吶喊娘」という言葉、あるいは艦長とアイーダの父との会話の
中でも言われていましたが、視聴者だけがそう思うように作って
いるわけではなく、作品世界内でも実際アイーダに対する
めんどくさ系ポンコツ(笑)という評価は確かなもののようです。
こうまでポンコツ描写をされると、彼女が今後に向けてどのように
変わっていくのかというのも興味が出てくるところですね。最後
までポンコツのままかもしれませんが(笑)。
もっとも、アイーダのこういったキャラ造形は多少戯画的に極端化
しすぎかもしれない、とは思いますし、他のキャラとのバランスに
おいて浮いた感もなくはないのですが。

しかし、今回マスクが全面に渡って大暴れしてくれており、
彼の良く分からないテンションの高さ(笑)は、そうした
アイーダの誇張されたポンコツぶりを中和してくれる効果を
導いていたかもしれませんね(笑)。
そのマスク、ついにマニィによって正体が明かされました(笑)。
しかしあえて「マスク大尉」として接してくれるマニィは
前線にまで追いかけてくれる行動力と決断力に加えて
察しの良さと男を立てる健気さも併せ持ち、実は一番ヒロイン
らしい子なのかもしれませんね(笑)。彼女はアイキャッチで
可愛いダンスを見せてくれもしましたが、髪を切ってしまったのは
ちょっと残念かも。

さて、三分の一ほどが終了したにもかかわらずあまり物語が展開
したように思えず、少し全体ストーリー進行が気になりかけて
いました。しかし今回は月の周囲に発見された謎の物体、
そしてヘルメスの薔薇とゴンドワン、キャピタルガードの関連など
比較的大きなストーリー要素が散りばめられ、それなりに動いた
感がありますね。現状はまだそういった核心に近い情報が徐々に
現れてきた程度ですが。また、そもそもベルリがそういった世界の
動きに対してどういったスタンスを取るのか、あるいは取れるの
か、という部分も見えてはおらず、そのあたりの推移も見て
いきたいところですね。


[No.2843] 2014/11/16(Sun) 20:46:48
「宇宙革命軍、未だ健在なり。 (No.2839への返信 / 2階層) - 暗之云

真に戦うべき相手が宇宙にあるのだと認識させねばならん」

……はからずも実現した巨頭会談によって共闘の可能性が出てきました。アメリア側はもうちょっとウィルミットを疑えと思うけど(我が子を思って単身宇宙グライダーで降りてくるとかマトモじゃないだろ)、話作りとしてはそこで流れをモタつかせないという判断なのでしょう。

アメリアが海賊部隊を編成した理由も、海賊がこれまでベルリたちに対してさほど敵対的でなかった理由も、まぁこの背景なら納得できるかな。しかしそこでキャピタルアーミィの存在が、そしてマスクの意地が共闘の道を閉ざしかねず……と展開していくのでしょうか。

それだけでも当面のドラマは十分にできそうですが、そこにクンタラの地位向上という軸も絡まってくるのがややこしい。あと、未だに本筋に絡んでこないラライヤの正体もどうなることやら……。トミノ作品はこういう部分、「話の軸がたくさんあるけど最後にはどれもきれいに始末を付けてくれる」と期待しづらいんだよな(苦笑)。

あ、そうだ。もはや気にならなくなってきたけど本来はラライヤの正体と並んで「Gセルフとはどこから来たMSか?」ってのが最大の謎じゃないか。このところ、Gセルフが凄いのではなくアメリア製のバックパックが凄いという話が続いてしまって、Gセルフには謎があるという描写がおざなりなのはちょっと問題でしょう。


[No.2844] 2014/11/16(Sun) 21:07:39
マスクと (No.2844への返信 / 3階層) - 九条神樹

作品世界の勢力のそれぞれ中枢にいる父と母、その大きな存在に
同置されるポジションとしてサブタイトルに出てきた「マスク」。
初めて見た時は驚きましたが(笑)、しかし「マスク」もまた、
作品上、潜在的に「父母」と並ぶ大きな存在となるべき可能性を
秘めている、と考えることもできそうです。そう見たときに、
アメリアとキャピタルテリトリィの和解を阻止する存在に
なりうるのではないか、というご意見は、確かにありそうに
思えますね。

クンタラという存在はRC世界の喉に刺さった小骨であって、
これに対する清算をしないままに未来を見ることは許されない
ものであるのかも。ただその場合、やはりクンタラがどういった
存在なのかを明確にしておいた方がいい気はしますね。曖昧に
被差別者だったという程度にしか言及しないままでは、今ひとつ
マスクのモチベーションも、またこれを乗り越えていくべき
ベルリたちのありようも、説得力を持って見えないのでは、と
危惧もしてしまいます。


[No.2848] 2014/11/20(Thu) 22:02:25
★☆第9話『メガファウナ南へ』★☆ (No.2798への返信 / 1階層) - 九条神樹

「とにかく大きい船でうろついてればなんとかなる」ことで
知られる富野アニメらしい展開?(笑)
自分の感想は日曜日の夕方以降です。


[No.2849] 2014/11/20(Thu) 22:09:14
役立たずの私! (No.2849への返信 / 2階層) - 九条神樹

前回あたりからアイーダのアイーダ節が全開でとても可愛らしい
ですね(笑)。そんなアイーダに対し、「さすが正規パイロット」
と連呼するベルリは特にイヤミというわけでもなく(笑)、本気で
そう思っているっぽいのがこれも可愛いというか、素直な性格を
感じさせます。まあそんなベルリも次回予告で結構うぬぼれて
いましたが(笑)。

そのベルリ、ウィルミットの実子ではないとの情報がサラッと
出されました。なぜあの場で、なぜそのタイミングで、みたいな
不思議な感覚はありますけれど(笑)。秘密という割には、
ノレドはその情報をあまり重視していないような雰囲気では
ありました。彼女にとって見れば、誰の子であってもベルリは
ベルリ、という以上の価値を持たないということなのかもですが
他の誰かに取ってその事実は重い意味を持つ、という価値感の
ずれのようなものが興味深い場面だったと解せるのでしょうかね。

本編の内容はメガファウナがキャピタル・テリトリィに入るまでの
ロードムービーめいた一本。バトルこそあったものの、全体的に
牧歌的なのどかな雰囲気で推移し、世界の感覚を視聴者に伝える、
といったような役割を果たすエピソードでもあったのかも
しれません。イザネル大陸に入った時の、静かな農村の上空を
最新の戦艦が飛ぶ、というアンバランスな情景は、いびつな技術
レベルの格差を雄弁に伝えつつもどこか微笑ましいという面白い
絵でしたね。
テリトリィに帰還した時のお祭り騒ぎも、人の生活感とそれに伴う
生命力のようなものを端的に見せるという効果を生み出していると
同時に、大陸に入ったばかりの時の土地柄とはまた異なる様々な
人の暮らしがある、ということも示していたように思えます。

そしてそれと同時に、クンパ・ルシータ大佐の地球人に対する
本音を引き出し、彼の正体に付いて大きく視聴者の注意を引く
ことに成功していました。クンパ大佐だけではなく法皇もどこか
胡散臭いですが(笑)、こういった二人をラストに登場させ、
前半の、どちらかといえばほのぼのとした雰囲気から、ラスト
近くに至って一変した重々しさと緊迫感に移行した作劇の緩急は
さすがといったところでしょうかね。

他のキャラクターでは新登場のバララが目を引きますね。可愛い
ですし(笑)。まあ今のところ可愛い以上のことは何も分かり
ませんが(笑)。マスクには既にマニィがいるのですが、バララと
マスクの関係も気になるところですね。


[No.2855] 2014/11/23(Sun) 19:59:50
バナナ!? (No.2855への返信 / 3階層) - 暗之云

>新登場のバララ

マスクが「バナナ!?」と連発するからよほど重要なキーワードか、でなければハリー・オードの「ユニバース!」のような特に意味の無い言葉かと思いきや「バララ!?」と名前を呼んでいたんですね。

ダベーに回収されたところで一応わかるのですが、割とどうでもいい台詞で視聴者を惑わすのはほどほどにしてほしいものです。

まァ割とどうでもいいというと、今回のマスクの戦闘そのものがストーリー上はほぼ意味が無かったわけですが(苦笑)。前線でのドンパチとは無関係にトップ同士の話し合い、腹の探り合いで話が進むというのはある意味リアルです。

ともあれ今回で大状況というか対立の構図が随分整理されました。法皇の腹が見えないとか、今のところ台詞にしか出てないゴンドワンがどうするかといったあたりは不明ですが、アメリア&キャピタルガード連合vs実は宇宙勢力の先兵として組織されたっぽいキャピタルアーミィ&宇宙勢力本隊という図式が基本になるのでしょう。

一方、ベルリについてはもらいっ子という事実が明らかになり、いよいよ貴種流離譚のお膳立てが整ってきたわけですが、あまりそういう風には見えない。

理由の一つはもちろん、

>なぜあの場で、なぜそのタイミングで

という間のおかしさなんですが、それ以上に「特別な生まれであることの証である『G-セルフを操縦できる』という特権が、まるで特権に見えない」という問題が大きいと思います。同じ特別な出自であるアイーダとラライヤがぽんこつだったり天然だったりというのを差し引いても、もうちょっとこう、主役MSであり設定上も特別なMSであるように見せて欲しいところ。


[No.2856] 2014/11/24(Mon) 00:34:00
意味ないバトル (No.2856への返信 / 4階層) - 九条神樹

Zあたり見てると顕著ですが、それこそ物語進行上はほぼ意味の
ないように見える小競り合いであっても、お約束として毎回一回は
バトルする構成というのを頑なに守る作家さんですよね富野さん。
もちろん商業としてのロボットアニメを作っている以上、それは
販促という意味において全く正しい姿勢ですが、その頃に
しみついた習い性が現状でも抜けずに、やっぱりお約束として
ちょこっとでもバトルを入れる構成にしてしまうのだろうか、と
思ったりも(笑)。

いやGレコもスポンサードされた商業作品ですし、プラモ売る
要請はあるのでしょうが、昔はともかく、今はそれほど厳密に
『毎回バトルを入れる』ことが必要とされているのだろうか?と
思うこともあります。実際最近の非富野ガンダムは、2話構成に
して1話目はバトルのないドラマパート、2話目がしっかり
バトルパート、みたいに割り切った構成をすることもありますし、
それでもガンプラは売れているようですからね。まあ4クール
作品と2クール作品とではまた話が違うのかもですが。

もし商業的要請がさほど厳しくないにも関わらず、「物語上あまり
意味のないバトルパートを入れている」というのであれば、それは
富野さんやっぱり純粋にロボット好きだからなのでは、とも
思ってしまいますね(笑)。リフレクターパックやトリッキー
パックの見せ方は楽しんで描いているような部分を実際感じも
します。ただ現状、それはGセルフ自体の魅力ではなくパックの
魅力ではないか、とも思えてしまうのがちょっと残念なところでは
ありますが。


[No.2857] 2014/11/27(Thu) 19:44:34
★☆第10話『テリトリィ脱出』★☆ (No.2798への返信 / 1階層) - 九条神樹

帰還即脱出。話のテンポが上がってきたかな?
自分の感想は日曜日の夕方以降です。


[No.2858] 2014/11/27(Thu) 19:48:39
[削除] (No.2858への返信 / 2階層) -

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[No.2865] 2014/11/30(Sun) 20:13:35
一体どこのサイヤ人か (No.2858への返信 / 2階層) - 暗之云

などと「ドラゴンボール」を思い出させるアクションがあったりと、今回はとにかくバトルが見所でした。

モビルスーツの小芝居は過去のガンダムタイトルにも色々あったけど、円陣を組んだのは多分初めてだろう(笑)。接触回線通信でもわざわざ肩を組むとか、バックドロップをかますとか、ウーシァは妙な役回りを背負ったMSだな。対する高トルクパックの、装甲強化タイプに見えて実は(直線的ながら)機敏なアクションとか、ふっ飛ばしたウーシァを追い越してさらに一撃食らわすGセルフとかも十分以上に見応えがあった。アルケインがジャングルの中で振り返るときにビームライフルが木に引っ掛かっていたあたりも芸が細かい。

しかし、ドラマ性が希薄な分を補うためか台詞回しがいつにも増してトミノ節で、ちょっと首をかしげるやり取りがチラホラ。「お礼が言える人だったんだ…」とか「泣いてます、存在意義が無いんで!」とか「恋を知ったんだ、誰が死ぬもんか!」とか、言いたいことはわかるけど無駄にまわりくどく、わかりづらくしている感じ。それと、ベルリが奇声を上げて走り回っていた理由が何度見てもわからない。

ベルリがケルベス(元)教官と言葉を交わす時間はあってもデレンセンがどうなったかを聞かない(聞こうとする描写もない)のはちょっと問題あるかも。以前にも書いたけど、序盤でカーヒルの死を引っ張り過ぎた反動で、やはりというか他のキャラの死が相対的に軽く感じてしまう。


[No.2866] 2014/11/30(Sun) 20:13:46
じゃじゃ馬娘が! (No.2858への返信 / 2階層) - 九条神樹

じゃじゃ馬娘とはもちろんアイーダですが、今回のメインメカ・
高トルクパックもある意味、ベルリが手を焼くじゃじゃ馬で
あったかもしれません。今回はそのじゃじゃ馬高トルクを使って
じゃじゃ馬アイーダを救出に行くベルリ、という符号で成立して
いたエピソードであったと言えるかもしれませんね(笑)。

アイーダのみならず、ウーシァを駆使するベッカーや、教官から
戦友となったケルベスなど、今回は(今回も)キャラが突っ走り
まくった怒涛の勢いの一本になっていました。今回はいつもの
アッパー担当のマスクがいなかったのに、このテンションの
高さはどうよとも思います(笑)。基本的に見終わると疲れ
ますよねGレコ(笑)。

そんな暴走する周囲の中で、一人その立ち位置に戸惑っている感の
あるのがベルリ。存在意義がなくて泣いている、というのは
もちろんGセルフの整備が終わっていなくて、というのが劇中の
文脈に沿った文字通りの意味でしょうが、メタ的に俯瞰してみれば
他の人物たちがそれぞれ「自分の行動」を始めている中、自分は
何を為すべきなのか、為せばいいのか、がまだ見えていないこと
への自虐的・自嘲的セリフにも聞こえるかもしれません。

そんな中で「恋を知ったから死なない」というのは、ベルリが
より自覚的にアイーダの存在そのものをモチベートとして
能動的な行動に出るという宣言の言葉でもあるのかもしれません。
意地悪な言い方をすれば、順番を逆にして、行動するための
何らかの動機付けが欲しいからこそ恋を無意識の言い訳に利用して
自分自身を動かした、とも見えなくもないですが(笑)。

ドラマパート以外に目を移すと、今回はもちろん進撃の巨人の
荒木監督が演出に入り、圧倒的な迫力のある魅力的な戦闘が
展開されました。やっていることは基本的に東映アニメパターンの
ハイパーバトルなのですが、これをメカで行うとまた違った魅力が
感じられます。
Gセルフ自体の特殊能力であるように見える何らかのパワーが
発動されたのは今回が二回目でしょうか。一回目は自分自身の
危機を、二回目はアイーダの危機を救うため、というなかなか
ヒロイックな発動要因で、その謎めいた力が、パイロットの
精神状態・心理状態に左右されているのでは、という観測も
できるかもですね。

戦闘場面以外にも、諸所に細やかな芝居が付けられており、
目を楽しませてくれたエピソードでした。むしろ小さなお芝居を
付け過ぎてやや情報過多でさえあり、もう少し情報を絞った方が
いいのではないかとも思えなくもないかも(笑)。しかし
そういった小芝居の中にも各人物の表に出てこない内面の動きや
今後の展開の布石となるべき要素が含まれているかもしれず、
見逃せないのですけどね。
……そういえばベルリのヘルメットがノレドの頭にぶつかった
場面、どうもイデオン発動篇のコスモとカーシャのキス未遂を
思い出してしまって、なんとなく不吉なのですが(笑)。


[No.2867] 2014/11/30(Sun) 22:32:29
理由 (No.2866への返信 / 3階層) - 九条神樹

6話でウィルミットが自室に入った途端に笑いだした場面も、
視聴者は理由がよく分からず度肝を抜かれましたね(笑)。色々と
考察はされましたが、あの場面に関して思ったことは、「え?」と
思わせるいわば「引っかかり」を作り、それによって視聴者の
神経というか精神をささくれさせてキャラを印象付ける、とでも
いったような手法の有効性でした。あの場面、なければないで
普通に話は進みますし、むしろ分かりやすくなるん
ですよね(笑)。
でもあえてそう言った場面を入れることで、故意に物語進行に
「抵抗」を作ってそこで視聴者の注意を引く、引っかける、という
ような効果があったのかなという気もします。

まあ一歩間違うとただの奇矯な行為になってしまうので、
バランスのとり方が大事なのでしょうが(笑)。また、6話の
場合は、あまりそれまでに前面に出ていなかったウィルミットを
一気に印象付ける、という意味での、いわば飛び道具的な演出でも
あるかもしれず、それを主役であって出ずっぱりの今回のベルリの
奇行(笑)と並列して考えることもまた危ういのかもしれません
けどね。
今回のベルリの色々ネジの飛びかけた行動に関しては、……
まあ、最初から今まで、決して理詰めで動いている子ではない
ですからね(笑)。


[No.2868] 2014/12/04(Thu) 19:50:48
★☆第11話『突入! 宇宙戦争』★☆ (No.2798への返信 / 1階層) - 九条神樹

舞台は本格的に宇宙へ移行でしょうか。
自分の感想は日曜日の夕方以降です。


[No.2869] 2014/12/04(Thu) 19:52:41
「変型が好きになる!」 (No.2869への返信 / 2階層) - 暗之云

×好き ○隙

……マック・ナイフのアクションは中々見ごたえがあったけど、マスクはエルフ・ブルックに乗り続けたほうが良かったんじゃないかという気もする。「シャア専用」を生み出した「ガンダム」タイトルの割には、キャラクターと乗機の関連付けが妙に弱いんだよな。マスクはエルフ・ブルックからマック・ナイフに乗り換えて(変型機構は似ているがカラーリングは引き継がず)、クリムはモンテーロからジャハナムに乗り換え。こちらの色はダークブルーで統一されているけど形は全く別物(身も蓋もなくいえば連邦系からジオン系)。それにスペース・ガランデンもモンテーロと配色が似ていたから「あれ?アメリアの艦にマスク?」と一瞬混乱したよ。ミック・ジャックは今回登場のヘカテーが本来の乗機らしいけど、だったらアーマーザガンに乗ってこなくても良かったのではと思う。

統帥権の侵害を激しく非難しつつ、既に出た号令は取り消せないとあれば即座に「軍令に従う義務が自分にはあります」と返すグシオン総監が良くも悪くも「まともな大人」で、こう言ってはなんだがトミノ作品には珍しい人物造形だね。

一方の大統領はなんというか、実になんともクリムの父親だった。息子を戦地に送ることを誇らしく思っているのは自信過剰だからか、それともこれは平時の感覚で戦争を捉えている愚かさという演出なのか、判断に迷う。

微妙にお久しぶりのクリムは「ミノフスキー粒子を撒いたってのはなあ! 接近戦でやられるってことよ!!」「初めての宇宙戦で蝶のように舞い!蜂のように刺す!」と相変わらずの天才……なんだけど、話の本筋に関われないのも相変わらず(笑)。

当然といえば当然だけど、マスクの側はベルリのことが分かっているのね。「飛び級生」に対する屈折した感情はあらかじめもっと描いておくべきだったのでは? と思ったけれど、ひょっとしてこっちが読み取れなかっただけかも。


[No.2875] 2014/12/07(Sun) 20:00:00
今週のアイーダさんコーナー (No.2869への返信 / 2階層) - 九条神樹

待て!お預け!って言ってるのにぐんぐんリードを引っ張って行く
駄犬のようなアイーダですが(笑)、今回はちゃんと「待て」が
できました(笑)。単に「前線に出ちゃダメ」というだけでは
反発するのみのアイーダですが、後方で狙撃を行うという具体的
役割を持たせた上での説得なら素直に聞き分けるわけですね。
それはそれでポンコツ可愛いのですが(笑)、つまりアイーダと
しては、自分がなんらかの役割存在でありたい、という強い欲求が
あることが見える気がします。アイーダの立場的にもですが、
何より本人の性格的に、単なるお飾りであるのが承服できない性格
なのでしょうね。姫さまの役目というのは本来別に前線で戦うこと
ではなく、むしろ後方での政治的あるいは象徴的活動である気が
しますが(笑)、なまじっかGセルフを動かせる能力がある、と
いう事実が、アイーダをフロントマンとしての自分に縛りつけて
しまっているのかもしれません。

さて、アイーダはあまり関わっていない本編(笑)。
アーミィ、アメリア、そしてメガファウナの三つの視点が別々に
動き、めまぐるしくなってきました。まあメガファウナは
アメリアの所属ですから別陣営というわけではないのですが、
空気感としてはかなり明確にアメリア軍とメガファウナとは
切り離して描かれているように思えます。クリムがアメリアに
移ったのは、メガファウナとは別のアメリアサイドの語り手と
しての役割を果たすためでもあるのでしょうね。
で、厳密にいえばそこにさらにテリトリィの思惑も絡んでくるわけ
ですね。さらに未だ具体的には語られていないゴンドワンと、
そして何より宇宙からの勢力が存在するわけで、今後さらに
めんどくさいことになりそうな気がします(笑)。

とは言え、今回は基本的にアーミィがアメリアとメガファウナに
両面攻撃を仕掛けたという構図で、なおかつ原則として視点は
メガファウナサイドにありましたから、さほど複雑な情勢と
いうわけではないですね。そうでありながらなんとなく騒然と
言うか雑然として見えるのは、全体を俯瞰して見るような
語り方を行っていないからでしょうか。

キャラクター描写においては、再登場のクリムが、かつての
どこか人の良さそうなボンボンといった感じから少し印象が
変わった感じですね。もちろん基本的な部分は変わっていない
ように見えるのですが、いい意味での狡猾さのようなものが
だんだん見えて来ている気もします。クリムとメガファウナ組との
関係が今後どうなるのか、がちょっと気になるかも。

そしてマスクは、Gセルフのパイロットがベルリであることを
認識していたことが明らかに。その上で、ベルリに対する
以前からのわだかまりを吐露したのはちょっとしたインパクトが
ありました。とはいえ、ルインとして描かれた期間が短かった
ために、あの優しいルイン先輩が実はベルリのことを!という
本来狙ったであろう衝撃は、あまり十分に視聴者には与え
得なかったのではないかという憾みはどうしても残ってしまい
ますね。

メカ描写は本格登場のマックナイフが印象的な活躍をしてくれ
ました。人相悪いらしいですが(笑)。
変形する際に隙があるというシンプルな攻略をされてしまいました
けれど(笑)、しかしこれはマックナイフ自体の機動性が高い
ことをきちんと描いた上でのことだっただけに、マックナイフの
性能が悪いというわけではなくて、その変形の際の隙を見抜いた
ベルリが優れている、という評価をすることが出来るの
でしょうね。

さて次回。予告はまたなんだか不穏な雰囲気が漂っているようにも
見えるのですが。


[No.2876] 2014/12/07(Sun) 20:06:01
ジェリドやマシュマーも (No.2875への返信 / 3階層) - 九条神樹

あるいはシロッコなども、デザインラインが一貫した機体に
搭乗し続けていたわけではありませんし、まあその辺は仕方ないの
かも。Z以降ですとハマーンのキュベレイオンリーというのが
むしろ珍しいくらいですかね(新約ではガザCにも乗って
いましたが)。
特にマスクは、現状ではスーパーロボットアニメ系での、毎週
新しい怪獣メカに乗ってきてはやられて逃げかえる幹部めいた
ポジションですからね(笑)。

逆に、アイーダとアルケインのパイロットと機体のリンケージは
非常に高いですよね。残念パイロットと残念マシン(笑)。
アルケインはもはや、不遇な扱いをされること自体が個性という
境地に達しているような気もしますし、それもまた「キャラと
してのメカ」のひとつの表現であるのかもしれません(笑)。

一方クリムがモンテーロを失ったという事実は、象徴的には
それ自体がメガファウナ陣営からの離別を意味し、味方とは
言えなくなってしまっているということを示唆するものかも、と
考えると少し寂しい気もしますが。


[No.2877] 2014/12/11(Thu) 21:55:58
★☆第12話『キャピタル・タワー占拠』★☆ (No.2798への返信 / 1階層) - 九条神樹

中盤にかけての山場といったところでしょうか。
自分の感想は日曜日の夕方以降です。


[No.2878] 2014/12/11(Thu) 21:58:35
メインキャラクターの中で (No.2878への返信 / 2階層) - 九条神樹

やや存在感が薄れつつあったノレド。現状はほぼラライヤの
お守りとしての役割しか果たしていない感のあった彼女ですが、
今回は冒頭、無重力下でヒラヒラ翻るスカートがなかなかアピール
してくれていました(笑)。と思ったら終盤、ザンクト・ボルト
にもしっかり付いていっている姿に少し驚きが。視聴者目線では
ノレドと法皇様とがなんらかの関係があるのでは、という観測が
出来ていますが、劇中レベルでの判断でもそのように考えられて
いるのでしょうか。まあ法皇様に目をかけられているというのは
確かに作中でも描かれていたことではありますが。

さて本編は、長距離砲撃戦を主体としたバトルからのキャピタル
タワー占拠、そしていよいよ登場した月からの勢力、という流れ
でした。次回は大きな物語上の転換点になるのでしょうね。

アサルトパックを活躍させるために砲撃戦メインの戦闘シーンを
演出したのでしょうが、単に遠距離からの単調なドンパチという
だけではなく、三つの勢力を配置してそれぞれが撃ち合う、と
いう形を取ったことで多少複雑な面白みが出ていました。また
マックナイフのミサイル発射シーケンスはなかなか意外で、
メカニック演出を作り手側も楽しんでいるのであろうことが
伝わってきますね。美女のミック・ジャックの機体に大股開き
させてミサイルを放つと言う演出自体に意図的なものを感じも
しますが(笑)。アフロダイAの胸ミサイルにも似たセクシャル
アピールとでもいいましょうか(笑)。

またそれだけではなく、マックナイフは近接戦闘でも卓越した
機動力を見せてくれ、その存在感と印象の強さは今回のメカ戦での
主役という感じでした。Gセルフはただおっきいのを背負って
出て撃つだけでしたからね(笑)。ラライヤの言うように自由が
ない状態というのもうなずけるところではあるかも。

そして満を持して登場してきた月からの勢力。
本格的な戦闘になれば、彼我の戦力差はどれほどのものなのか、と
いうのも不安が残る部分ですが、一時的にせよこれまでに登場した
すべての勢力が共闘してくれる、というのも興奮するところ。
クリムとマスクが協調して戦えるのだろうか、という部分にもまた
別の不安が残るかもですが(笑)。

今回は全体的に物語を大きく動かす準備段階としての方向に
リソースが注がれ、ドラマティックな内容としては比較的
おとなしめの印象だったかもしれません。そんな中でも、
ベルリ、クリム、マスクという各陣営の中心となる人物を
きっちり見せているのはさすがという感じですかね。クリムの
政治的・大局的視野、マスクはクンタラの名誉という個別的な
動機、という対比も分かりやすく見えていた気がします。
ベルリはザンクト・ボルトに対する禁忌意識、というか
スコード教の教えに強く縛られていますが、そうした彼の認識に
パラダイムシフトが起きる時は来るのでしょうか。


[No.2883] 2014/12/14(Sun) 19:26:47
「見なければ何もわからない!」 (No.2878への返信 / 2階層) - 暗之云

「見てもよくわからないよ!」

……ってほどではないけれど、いやホント、「ながら視聴」だと容易に話に置いておかれてしまう。アメリア正規軍と海賊部隊で思惑の差が出るかと思いきや割と普通に共同戦線を張ったり、そのくせ正規軍の目をごまかすためかGセルフは拿捕したふうを装ったり、親子喧嘩のように見えて実はこれこそ正規軍と海賊部隊の思惑の違いだったりと、一筋縄で行かないから良くも悪くも気が抜けない。キャピタルガードと海賊部隊のほうにしても、今さら対立はしないだろうけど「罰当たりめ!」だったりするしな。

その一方、今回のサブタイトルでもある「キャピタル・タワー占拠」は視聴者に見えないところで粛々と計画通りに、遭難船(「行動不能のビーグル類」って言ってたけどそれはビークル…)偽装作戦によって大成功というのも凄い。普通はここで、果たして受け入れられるか否かでドラマを作るよなあ。


[No.2884] 2014/12/14(Sun) 23:11:45
同じ陣営でも (No.2884への返信 / 3階層) - 九条神樹

その内部でさらに複数の視点が用意されており、それぞれ目指す
ものや重要視するものが異なっているのでさらにめんどくさい
ですね(笑)。そういった多種多様な立場が曲がりなりにも
「月からの勢力」に対して一応は共闘するらしい、というのが
また面白いところでもあります。もっとも、それはあくまで
外的要因による一時しのぎのものかもしれず、本質的に人々が
心を一つにするわけではおそらくないのでしょうね。

今回や次回はおろか、最終話に至ってさえも、人々の間で
そういった価値感や方向性の統一が図られるか、というと
それも怪しい気がします(笑)。しかし、異なるものを求めて
いるとしても、EDのように皆が手を取って楽しく踊ることは
できるのかもしれず、そして人間なんてその程度でいいのかも
しれませんね(笑)。


[No.2886] 2014/12/18(Thu) 19:56:16
★☆第13話『月から来た者』★☆ (No.2798への返信 / 1階層) - 九条神樹

大きなターニングポイントになるのでしょう。
自分の感想は日曜日の夕方以降です。


[No.2887] 2014/12/18(Thu) 19:58:33
躍動するおバカたち (No.2887への返信 / 2階層) - 九条神樹

マスクとクリムとアイーダがいればそれだけでどんどん話が進んで
いくこの感覚がなんとも素敵です(笑)。もっとも、その進行は
一種の暴走に近いものであるかもしれませんが(笑)。
全陣営の若者たちが一つのエレベーターにぎゅうぎゅう詰めに
なって上へ昇って行く場面は、笑いを誘う楽しいものであったと
同時に、作品自体が導こうとするものを強く象徴するものでも
あったと言えそうです。

若いが故に基本的に彼らの行動はおバカさんと紙一重なの
ですが(笑)、それゆえにこそ動脈硬化を起こしたした古い時代を
切り開いていくしたたかな強さがある、というテーマはとても
わかりやすく伝わってきていますね。テーマ的にいえば、
ザブングルやキングゲイナーに共通するものがあるというところ
でしょうか。
実際今回も、共闘自体は(マスクの、敵同士をぶつけあうという
思惑はあったとしても)驚くほどあっさり決まってしまって
います。それはまあ尺の都合とか言うこともあるのでしょう
けれど(笑)、一方では大人たちのようにしがらみに捕らわれず
目の前に現実に素直に対応していく若者たちの姿を見て取ることも
できるのかもしれません。

一歩間違えるとそういった若者の描写は、無軌道で思慮に欠けた、
腹立たしいものになりかねませんが、全体を包み込むコミカルで
躍動的な雰囲気がこれを上手く楽しいものに見せていると言えるの
でしょう。そう言った部分が富野さんのまさに手腕とも言えるの
でしょうね。
いやまあ実際、今回もクリムが勝手に月の艦隊に仕掛けたことで
とんでもない事態になりかねないところでもあった気がするの
ですが(笑)、それをクリムの美味しいキャラで誤魔化されて
しまうのは、ずるいといえばずるいのかもしれません(笑)。

そのように、クリムやマスクたちのようなサブキャラクターに
強いバイタリティと魅力を感じる一方、主人公であるベルリが
基本的に驚き役であってストーリーを回していない、というのは
少し気になるところではあるかもしれませんね。
しかしその主人公性に関しては、今回「レイハントン家」と
いうキーワードが語られました。月から脱出した民、という
ことのようですが、アイーダたちの有するGセルフへの適合性が
ここに結びついてくるのでしょうね。ラライヤの素姓については
まだ良く見えて来ませんが、後半戦へ向けてのそれが一つの縦軸に
なって行きそうですね。


[No.2892] 2014/12/21(Sun) 20:05:55
なるほどぉ!(ぱん、ぱん)さすが天才! (No.2892への返信 / 3階層) - 暗之云

……ってこれ、リアルでやられるとかなりムカつくよな(笑)。「そういうことだが」と答えるクリムは、調子を合わせてマスク達を動かすつもりなのでしょうが、本気で称賛と受け止めてそうな感じでもある。

> 今回もクリムが勝手に月の艦隊に仕掛けたことで
> とんでもない事態になりかねないところでもあった気がする


宇宙艦隊の連中が「前もって知らせの無い使者などはバカだ」「非公式の動きを見せるものは撃墜しておけ」と、全く問題にしないのも良かったですね。話作りとしては、その後のMS戦を見せるための段取りなのでしょうが。

それにしても、もう1クールも終わりだというのに話が先に進んだ感がないのはどうしたことか……。

宇宙に出てから次第に正気を取り戻しているふうに描かれていたラライヤが、どうやらかつてザンクトポルトに来たことがあるふうに描かれて、いよいよ謎のヒロインらしくなってきたけれど、「1クールも終わりだというのにやっとここなの?」言わざるを得ないのだった。しかもラライヤ、ザンクトポルト出身ではないし、月からのMS(月というのは月面基地のことなのか、月の向こうのスペースコロニー・トワサンガなのかがわかりにくい恨みもある)に恐怖しているから、どうやらそちらから来たわけでも無いらしい。

一方でクンパ・ルシータは月の使者がくるとコソコソ姿を隠していて、その出自が暗示されたわけですが、こっちはマァ以前に「地球人滅びろ」的なモノローグがあったから特に驚きもなく。

1クールの節目らしい台詞と言えば、ついにタイトルの「レコンギスタ(レコンキスタに非ず)」が出たわけですが、それを口にしたのがよりによって大統領のバカ息子だもんだからどう受け止めるべきか悩みます。


[No.2893] 2014/12/23(Tue) 00:59:34
クリムは基本的に (No.2893への返信 / 4階層) - 九条神樹

良くも悪くも裏表のほとんどない素直なキャラに見えますから
おててパチパチも本気で褒められたと思ってるんじないかなと
いう気がしますね(笑)。ラライヤを手なずけようとしたり
兵たちを口車に乗せるくらいの腹芸は使えていますが、今回も
攻撃を仕掛けたり、会談中の使節団にいきなりつっかかったりして
いるあたりは、やはり基本的にはあまり深く物事考えない子
なんじゃないかなと(笑)。

そう言った彼の性格は生まれの良さによるものが大きいの
でしょうし、また文字通り仮面で二つの性格を演じる、
ルサンチマンに満ちたマスクと対になるものでもあるの
でしょうね。

物語進行に関しては地上で海賊やってるあたりや、あるいは宇宙に
上がってからのつなぎの回を、少しまとめることが出来たような
気はしますね。1クール目の終わりで月へ行くと決意する、と
いう構成からの逆算で作っているのでしょうが、そういった
節目にあまりこだわる必要があるのだろうか、という気はします。


[No.2895] 2014/12/25(Thu) 21:48:36
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