掲示板では - 氷野一樹 |
お久しぶりです、松原さん。 「堕ちる太陽と燃える月」title,5までを拝読させていただきました。
元はお題なんですね。わずかな題をここまで大きく膨らませられるなんて凄いです! 今作のキャラクターは早くから目的がはっきりしている気がします。主人公のアルデリアにすれば「シエナを殺す」ことだけに重点を置いているみたいな(まだ読んだのが半分なので後半が違っていたらすみません)ので、彼女の一挙一動の意味がすんなり分かって理解しやすかったです。 あと状況描写がリアルですね…ここまで書くのかーってくらい生々しい描写も含まれていて、心理描写を上手く補助していたと感じます。その辺り、個人的な愛読書と雰囲気が少し似ていて好みでした。 シエナパートでの過去のアルデリアの純真ぶりも、そのギャップによって現在の殺戮者としてのアルデリアの印象をより強く認識させられました。 title5でリリィの口からフレムデテーネの名前がでたことで話が少しずつ混ざってくるのでしょうか。 アルデリアの父親がフレムデネーネを滅ぼしたことで復讐者となったシエナと、結果的にそのアルデリアの父と同じ立場になったシエナを狙うアルデリア。 復讐の連鎖、そういう意味では今のアルデリアの立場にはシエナの幼い頃の屈辱の日々を見ることもできる気がします。 二人の思惑が交差するであろう後篇が楽しみです!
「魔法使いとその弟子」の番外編3も拝読させていただきました! 『若様よ、永遠に?』は、それまで見ていた堕ちる太陽と燃える月とのギャップに、また相変わらずなルーの姿に妙な安堵感を覚えたといいますか、笑わせてもらいました。 グレースも含めて、カボチャにレイテなのかと問うとは…と思いつつ、レイテならやりかねない(なりかねない)ような(笑) カボチャが「パカ」と心地よいまでの音とともに割れたあたりのやり取りや表現は声を出して笑ってしまいました。
そして『ジョナサンの逆襲』 Gに「ジョナサンなのか?」と語るレイテに一瞬、カボチャに「先生なのか?」と語るルーとグレースのフラッシュバックが発生したりしなかったり。 ジョナサンの軽い言葉とそれを冷静に切るレイテの物言いがツボで笑い、想像しようと思わなくても気がつけばレイテとGの会話状況が浮かんできてしまい、それでまた笑うという循環にはまりました(笑) しかし、生死については人一倍考えが深いであろうレイテをして「……君を前にしていると、生死に拘っていた僕が、馬鹿馬鹿しくなってきますね」と言わしめるジョナサン。 レイテは不本意かもしれませんが、息があっていて親友というイメージがぴったりでした。面白かったです!
剛速球の跡にスローボールがくるかのような、全く異なるノリの温度差を含めてかなり楽しませていただきました。 それでは長文を失礼いたしました。また、お邪魔させてください!
[No.124] 2010/02/03(Wed) 22:33:50 |