魔法使いとその弟子、読了。 - 氷野一樹 |
松原さん、こんにちは! 「魔法使いとその弟子」の後日談を拝読させていただきました!
『本物はどっち?』は、偽物の質が本編のガランとあまりにもかけ離れていて、さらにそれを前に壮大なナルシシズムに走るレイテのスケールに『圧倒』されました。 ルーの非常識を嘆くレイテですが、彼も十分変わっているというか…普段はちょっとずれているグレースが一番まともに見えてしまいます(笑)
『明るい未来?』は、ルーの個性が際立つ話ですね。 ルーの「リンゴを取り出したい」という強い思いがリンゴから手を離すことを忘れさせているのでしょうか。 この年で「ビンの中のリンゴを取る」ことに一生懸命さを保てることはある意味幸せなことではないかと思うのですが、レイテからすればこの光景は頭を痛める以外の何物でもないような(笑) そのレイテは何でも出来る気がしますが、それなのに自分の思い通りに育ってくれないルー。生のこと以外では悩まなさそうな彼が頭を抱えている姿に少しの同情と微笑ましさを感じました。
『ヒロインはどっちだ?』 事実と異なる噂ながら恐れられているレイテ・アンドリューが『略して美女コン』に出場して優勝をかっさらっているのは良く考え…なくてもすさまじくシュールな事実ですね(笑) 人間に害を与えるどころか彼目当ての観光でフラリスに観光客とお金を落としてくれるというのは、冗談のような本当の話で。 10歳以上がいない美少女コンを開催するあたり、活性化委員会なる方々もちょっとずれているとは思いますが、フラリスは自由な町で楽しそうです。
「魔法使いとその弟子」これで全て読了させていただきましたが、葛藤や感情が交錯するシリアスな本編にのめり込みつつ、番外編の軽やかなノリに楽しませていただきました。 全編通してとても面白かったですし、同時に物書きとしてもいろいろと勉強させてもらう部分が多々あって、本当に感謝です! 本編は完結していますが番外編は不定期更新との事ですので、続編も是非楽しみにさせてもらいますね!
それでは、またお邪魔させてください!
[No.149] 2010/04/20(Tue) 15:11:03 |