松原さん、こんばんは。 「魔法使いの弟子・白の物語」を拝見させていただきました!短編はよく読ませていただいていたのですが、長編はフォレスト王国以来で・・・凄く楽しみでした。感想の方を。
印象としては序盤から文章にリズム感があって、あっという間に読み終わってしまった、というのが強いです。長編なのにあっさりとしていて、一回読んだだけで内容がはっきりと印象に残っています。 ルーとレイテの会話も楽しかったです。序盤はとにかく心で思おうが言葉に出そうが八方塞がりのルーが、それでも次から次へと悪口を思う=レイテに伝わるということで、ルーが哀れと思いつつ、笑ってしまいました。 それとは逆にレイテと雪竜の会話は、僅かな竜の言葉が凄く重々しく書かれていて威厳を感じます。後半では状況描写に主眼が置かれていたように感じたのですが、そんな文の中で生あるものの居場所の奪い合い、叶わぬ共存、プライドというものも戦闘シーンや会話が雄弁に語ってくれていたのではないでしょうか。 また、序盤のユーモア溢れる展開から真剣な話である後半に切り替わるところで、読んでいてその変遷に全く違和感がありませんでした。個人的に書いているとどうしてもユーモアな部分を引きずってしまい、真剣な話に上手く入れないので、羨ましいです。 そういえば雪竜の住処に討伐隊の方々の遺体がありましたが、あの中にセラの恋人もいるのかな、とふと思いました。 色々深い話で、心に残ります。印象深い小説をありがとうございました。魔法使いの弟子シリーズはまだ黒の物語や番外編があるので、そちらの方も楽しみにしています。
それと10万ヒットおめでとうございます!とてつもない数字ですが、私も含めてそれだけ松原さんの小説を楽しんでいる方々がいるということだと思います!執筆は大変かと思いますが、無理をなさらずに頑張ってください! では、失礼いたしました。またお邪魔させてください。
[No.58] 2008/03/03(Mon) 01:07:13 |