松原様、お久しぶりです。 オフのごたごたが一段落し、ようやく掲示板にお邪魔することができました。 随分間が空いてしまいましたが「魔法使いとその弟子29〜34」を拝読させていただきましたので、感想を。
レイテの信念というのか、軸の強さをひしひしと感じる話でした。悪くは自殺に対する考え方から、今回の話でいうならば犠牲的精神からの死は絶対認めないという辺りは自分の物差しがはっきりしていないと言えない言葉ではないかと。普段は冗談などもいう彼ですが、確固たるものがあるからこそ頼もしさを感じさせるのでしょうか。 そう考えると、その自殺願望を思いとどまらせたルーは無自覚なのでしょうが偉大なる魔法使いの心に一石を投じた稀有にして大事な存在なのでしょう。心臓まひという、新しい死の恐怖をレイテに持ってきたりもしますが。 そのルーと新加入(?)のグレース、いいコンビになりそうですね!百年の恋が醒めた歌のところをはじめとして、いちいち突っ込むグレースが的確で、そのたびに笑わせてもらいました。 これは個人的にですが「このままでは自分の取り分が危ういと、レイテは慌てて口の中に料理を放り込み、首を振った」という一文が凄くインパクト大でした。この一言でレイテが凄く近くなったような気がし、また状況が想像できました。なによりも人間味をとても感じます。一文でこんなに印象に残るようなものを僕も書きたい・・・!
推理モノのようでもあり、また日常的でもあり、そんな世界観とテンポのいい文章に楽しませていただきました。 物語の続きが非常に楽しみです。またお邪魔させてください!
それでは、失礼いたします。
[No.98] 2009/05/27(Wed) 00:30:13 |