2017.08.17 紫外線の年々の増加 | No.304 |
日ごろ、院長池野が、(2000年から言い続けています)口にしている紫外線の増加が、2016年の北極での(人類史上初めて)オゾンホールの発生により、ますます今後も続くようでございます。北半球でのオゾン層の1980年レベルへの回復が、2016年夏の日本気象庁の予想では2040年代との事でしたが、北極オゾンホールの発生により、数十年遅れる事になります。
どうか、皆さま、紫外線の皮膚への障害をご理解ください。紫外線(日光)が肌にあたると、活性酸素が発生いたします。これは、すべての医師・科学者が認める科学的事実です。また、20世紀と比べて、紫外線が、数十倍強くなっている、という認めたくない事も、また科学的事実です。つまり、肌(皮膚)に発生する活性酸素も、日々、10年、20年前とくらべて、数十倍になっております。活性酸素は、ニキビの一番の原因ですが、シミ・老化、ひいては、皮膚癌の一番の原因でもあります。事実、欧米のいくつもの医療機関の研究で、ここ10年、皮膚癌がどんどん増加しております。
紫外線も、発生する活性酸素も数十倍になっていますが、新宿・渋谷・銀座を歩く女性のファンデーションの厚さが数十倍になっているわけではありません。つまり、肌の強敵である紫外線・活性酸素に対して、味方は全然増えていないのです。日焼け止め・ファンデーションは、味方と言えるので、それは徹底して頂きますが、紫外線の急激な毎年の増加を考えると、それだけでは、味方が増えていないのです。プラスするものが必要なので、それを説明いたします。
当院患者さまには、説明する必要がないかもしれませんが、患者さま以外の方々にも知っていただきたいので、説明いたします。 それは、リン酸ビタミンC(ビタミンC誘導体の中でダントツに皮膚に吸収され肌の中で大量の純粋なビタミンCに変換される)をぬる事です。池野クリニックで、1998年から言い続け、使い続けて頂いているからだけでなく、今年2017年の皮膚科専門誌 Journal of Investigative Dermatology(世界の皮膚科学の最高峰の専門誌。皮膚科専門医なら皆承知している専門誌です。)で、
Protective Effects of Topical Vitamin C Compound Mixtures Against Ozone-Induced Damage In Human Skin という論文で、現在地球上のすべての薬剤・化粧品原料の中で、最も紫外線の障害を予防できるのが、ビタミンCである事が証明されたのです。
内容的には、(これも院長池野がいつも口をすっぱくして繰り返し言ってる事ですが)年々強くなる紫外線や、破壊されたオゾン粒子による皮膚障害が悪化しているが、それを最も防ぐのが、外用(ぬる)ビタミンCであった、という事であります。外用ビタミンCの中で リン酸ビタミンCが圧倒的に、皮膚への吸収がいいので、最も皮膚障害を防げるのが、リン酸ビタミンCである、という事なのです。(APPSではありません。リン酸ビタミンC=APSまたはAPMgです。当院でもシミにはAPPSを使ってますが、活性酸素除去・ニキビ・アンチエイジングには、世界の医学データで証明されているリン酸ビタミンCです。APPSには、それらのデータがないのです。)
世界最先端の有力雑誌で証明されているのですから、どうか、どうか、毎日、リン酸ビタミンCをおぬりください。
また、当院患者さま以外の読者の方で、リン酸ビタミンCをお持ちでない方は、全国の県庁所在地レベルの人口の都市なら、必ず院長池野の提唱しているリン酸ビタミンC製剤(外用剤)を置いている病院・クリニックが存在するはずですから、ネットなどで、ご検索ください。どこで処方されているかは、当院でも把握できませんので、当院に問い合わせ頂いても、お答えできません。申し訳ございません。
どうぞ、皆さま、紫外線の皮膚障害をご理解いただければ幸いであります。
池野皮膚科形成外科クリニック |
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