2020.04.19 疫病退散(えきびょうたいさん)と鎮魂(ちんこん) | No.407 |
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日本にも古来からお祭りがたくさんあります。その多くは、神さまへの祈りであったり亡くなった方々への鎮魂であったり…なのでどんな表現にしろ、とにかく「美しい」です。 私は関西に縁がありますので、やはりお祭りと申しますと「京都祇園まつり」中でも特に美しく 装飾された山鉾巡行(やまぼこじゅんこう)が一番に浮かびます。
現代でもですが、京都は盆地で夏は暑く湿気が高い。昔はそれが原因で夏に病気が蔓延してたくさんの方々がお亡くなりになりました。平安時代初め、京都で疫病蔓延を封じる祈りを込めて 祇園まつりが始まり、今の色彩豊かな山鉾巡行にいたります。
とにかく暑い京都の夏ですが、空に響く高めの鐘の音は、死者への祈りのようにも聞こえて何だか迫るものがあります。とは言えものすごい人出なので私もまともに見たことがありません。
その祇園まつりが、山鉾巡行も含め今年はコロナ感染拡大防止のため中止になりました。 疫病退散を祈った美しいお祭りが、やはり疫病のせいで中止になってしまうのはとても寂しいです。当時への思いと、現代のコロナ犠牲者さまへの鎮魂を願いながら、皆さまとごいっしょにこの試練に向かっていこうと思います。 |
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