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記事No.5459に関するスレッドです

(No Subject) / やまさん [関東] [ Mail ]
鈴虫坊、多摩のオオタ様 ご心配ありがとうございます。6月に入ってから続々と
孵化のお便りが入ってきますのに我が家は音沙汰なしです。焦ります。20×40×25
ぐらいの容器2つで1つの容器のは赤玉土の細かいもの。もう1個には庭の土です。
水をかけることで土が固まっています。卵は沢山見えますがだんだん凹んで来るように見えてきます。窓辺の机の上ですが、カーテンやタオルで陽を遮っています。
こんな状態です何かいけないことをしていますかね ご指導ください。

No.5458 - 2018/06/04(Mon) 12:21:42

Re: 心配ですね! / 鈴虫坊 [近畿] [ Home ]
やまさん様 こんにちわ。
卵が凹んでいるとの事ですが、どんな感じなのでしょう?
貼付写真(写真の上でクリックすれば大きくなります)の
「赤い⇒」のような状態だと孵化は望めません。
また、「青⇒」のように変色している卵や逆に殻が真っ白な卵もダメです。
孵化する卵は、卵の殻がピンと張っていて淡い象牙色をしています。

飼育ケースに入れている土は鈴虫坊も、もう10数年前から毎年「赤玉土の小粒」を
使用しています・・・庭土だと、アリや小バエなどの卵が混入する可能性があり、
それらの虫たちが一緒に孵化してくるとやっかいなので鈴虫坊は使った事はありません。
特にアリやクモはスズムシの天敵で、幼虫や卵を食べてしまいます。

土の表面が固まっているとの事ですが、見ていないので何とも言えませんが、
上から押し固めたりして居らず、単に水やりの過程で少し土が締まってきた程度で
あれば、特に問題はないと思います。

飼育ケースを窓辺に置いておられるようですが、直射日光は当たっていませんか?
部屋の温度は適温でも、日光の当たっている飼育ケース内は、
丁度、炎天下のもと、閉めきった車の中の様な高温状態になる事があります。
また、これからの夏場はエアコンの風が直接当たるような所に置いておくと、
部屋は快適でもエアコンの風が当たっている飼育ケースの中は
冷えすぎてしまいます。
飼育ケースの保管場所は、日光やエアコンの風が直接当たらないような場所に
置いておくのがベストです。
熱帯魚用の水温計(ホームセンターやペットショップにあります。
数百円程度だったと思います)を入れておくと、飼育ケース内の温度管理が
簡単にできます・・・水温計には熱帯魚の「適温ゾーン」が色つきで表示されています。
熱帯魚とスズムシは活動できる「適温ゾーン」がほぼ同じです。

最後に、水やり開始から孵化するまでの期間についてですが、
冬越し中の保管状況や水やり後の気候の影響によって変動します。
冬越し中、土が湿ったままであったのか、完全に乾燥状態であったのか、
水やり前の保管場所の室温はどうだったのか、水やり開始後の気温変動等々も影響し、
人のお産のように ”十月十日 ”と決まっている訳ではありません。

卵を観察してもらって、卵にプクッとハリがあり淡い象牙色をしていれば
いずれ孵化してきます。
真っ白だったり黒ずんでいたり卵の殻が凹んでいたりする卵は残念ながら
孵化する見込みはありません。
土の表面に転がっている卵ではなく、チョット土を掘ってみて土中にある卵で、
確認してみて下さい。

そうそう一番大事な事を忘れていました!
水やりはどのようにされていますか?
最初の水やりは、土の表面を濡らす程度ではなく、
シッカリと土の中まで染み渡るように入れる必要があります。

本来、スズムシたちの卵は土の表面から10ミリ〜15ミリ下の
土の中に産み付けられています。
土の上に転がっている卵は、産卵時にメスの産卵管が折れてしまったり
曲がってしまったり、土が硬かったりして産卵管を上手く土中に刺せなかった為に、
仕方なくそのまま土の表面に産み落とされたモノです。
土中には表面にある卵より沢山の卵が産み付けられています。
表面にある卵は全体の卵のうちの正に ”氷山の一角 ”です。
最初の水やりは、その土中の卵たちにもタップリと水が届くように
霧吹きで土の表面を濡らす程度ではなく、ジョウロで植木に水をあげる感覚です。
ただし、ケース底に水が溜まらない程度でほどほどに!

スズムシの孵化に失敗する原因の多くは、この水やりの時です。
水やりの方法さえ間違わなければ、ほぼ孵化に失敗する事はないと思います。

No.5459 - 2018/06/04(Mon) 14:40:22