2020.09.24 空港ピアノ・駅ピアノ | No.439 |
皆さま、もうTVはあまりごらんになりませんか?
私、以前から岩合光昭さんの「世界ネコ歩き」の常連ではおりましたが、 最近はNHK(同じくBSで放送されています)の「空港ピアノ・駅ピアノ」の常連になりつつあります。
日本ではごくわずかですが、海外では空港や駅、公共の場所に誰でもいつでも弾けるように ピアノがところどころ設置されているそうです。 番組スタッフさんが定点カメラを設置するだけ、あとはなりゆきに任せて編集されたモノがオンエアされています。
たまにはプロが弾いてとても魅力的だったりしますが、ほとんどはアマチュア、ただの音楽好きの方々。テクニックから見たらとてもお上手とは言えなかったり、即興だったり、おしゃべりしながら、酔っぱらっていたり、恋人とラブラブで弾いていたり…… それでも何故かオンエア、それも再放送でも、何度見てもあきない。なぜ?
弾きながら、同時に画面下にその方の日常や気持ち、背景が紹介されます。 これがピアノの音色の反映されて、ハッピーになったり、切なくなったり、美しくなったり……
ピアノをさわったこともなかったのにショパン「幻想即興曲」を聞いた瞬間から「いつか弾けるようになってみせるぞ!」と5年越しの夢を叶えた青年、 毎日人と出会うためにピアノを弾きにくる94才の男性、 ピアノのない兵舎に間もなく入営する青年、 はるか遠い国間の遠距離恋愛の再会、 教会の耳コピでピアノをマスターした少年 これからピアノの道に進もうとするお嬢ちゃん……
こういった背景が、ただの音に彩りをつけて一枚の絵画にする。これが空港ピアノ・駅ピアノの魅力の一つだと思います。音楽は聴いても弾いても楽しいモノ、のはず。 ご自分が感じた、音楽の魅力を原動力にして奏でられた音には風景、物語があります。
ところで日本にも「カンパネラおじさん」と呼ばれる、素晴らしい方がいらっしゃいます。 YouTubeにたくさんアップされているのでよかったらごらんになってみてください。私は泣きました。 |
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