レポの続きに参ります。 その前に、井山君、いや井山名人、タイトル防衛おめでとうございます!四連勝で一挙に相手を封じてしまった鮮やかな碁、森下先生の「こいつは今勢いがある」の言葉を思い出しました。もちろん勢いだけで続かないのはわかっていますが、波や勢いに乗れるのも才能と思います。今後が楽しみですね(^^)!
さて尾道二日目です。 おっきな課題であった暖談訪問を一日目に済ませていたので、気持ち的にもゆったりと二日目のスケジュールを決めまることができました。 まずは尾道の街を俯瞰したいところです。尾道駅からほど近い千光寺山の中腹から山頂までにかけて千光寺公園が広がっています。千光寺ロープウェイにてこの山頂に上り、尾道の街と、その南に広がる瀬戸内海、そして因島を含むしまなみ海道を見渡しました。なんか、あの島々を見ていると胸がいっぱいになります。でも暑かった〜(^^;)かき氷が甘露でしたわ・・・。
ロープウェイの乗り場のすぐ近くに慈観寺があります。ヒカルが縁の下を覗きこんで「佐為?」と言っていたあのお寺です。とても地味なお寺なので普通の観光客は訪れないのでしょう、いつもだ〜れもいません。だからオタク写真を撮るには絶好の場所です。小さなお寺でそこだけ別の空間のような静かさをたたえていました。ここはロープウェイから降りた後に行きました。
慈観寺をあとにして、商店街の中を通り抜け(途中寄り道&若干の散財・笑)、商店街の途切れる付近(尾道駅近く)にあるあの周平さんの碁会所にやって参りました。2年前に雅景さんと初めて訪問した時は勇気を振り絞って入ったのですが、今回は一応二度目なので少し気持ちが軽かったです(^^ゞ)とはいえ、やはり緊張はしますよね。だけど、ままかさんのお嬢様が棋院に通われていて初段!碁会所の老練な方々に打ってもらうのはご本人にもとてもいい「学び場」だと思うし、ただの見学よりも入りやすいです!お嬢様〜感謝です(^^ゞ)
入り口から見える『碁』の看板の横の狭い階段を上っていくと…あれれ〜!?確か以前は三階にあったと思ったんだけど二階にある…??しかもずいぶんすっきりと小ぎれいになっているし。聞いてみたら移転・改装したそうです。河合さんが周平さんと一悶着したあの雑然とした和室ではなくなっていました。以前の訪問の時はまさにコミックスのあの部屋、床に店屋物の天丼を置いてそうな、あの雰囲気だったんですが。 入り口で事情を話して中に入れてもらいました。すごく感じがよかったです。それに日本棋院に通っている中学生の女の子というのもこの尾道の碁会所ではかなり貴重な存在だったんではないでしょうか。 コミックスに出てくるような「いかついおっさん」というよりも、穏やかなご年配の方がほとんどでした。でも囲碁という趣味を通してでしょうか、皆さん一本筋が通ったというか知的な雰囲気を持った方々ばかりでしたよ。
私が2年前に訪れた時の話をし、その時皆さんと一緒に撮った写真をお見せしたところ、その時いらした方は覚えていて下さいました。写真を見ながら「○○さん、この人はもういないなあ」「おお、◎◎さんがいる」などと反応してくれて(^^)あの後すぐ郵便にてお送りするつもりだったのがこうして2年も経ってしまい申し訳なかったです(でも直接お渡し出来てよかった〜!)そしてこの碁会所の載っているヒカ碁コミックス15巻新品をしっかり寄付してきましたぞい(^_^)v もちろん、ヒカ碁のすばらしさをしっかりアピールして。だけどヒカ碁の魅力は一言で言い尽くせないですよね。囲碁を目指す少年(たち)の話に違いないのですが、成長するとは?人のアイデンティティとは?一生身を置く世界を見いだすことのすばらしさ…こうやって言葉を探しているうちにもいろんな場面が浮かび、感無量になってしまいます。 どうやって説明したんでしたっけ。ちゃんと思い出せないです。
そしてままかさんのお嬢様、4局くらい打たれてましたね!私たちが写真を撮ったり碁会所の方といろいろお話している間、ずっと碁を打たれていました。碁の内容は素人の私にはわかりかねますが、とても真剣に盤面を見つめていたお嬢様、素敵でしたよ(*^^*)いいなあ〜うちの子もこんな風になってくれたらよかったのに。
碁会所の方とはいろいろ面白いお話をしました。初めて聞いた言葉に「馬草場(マクサバ)」というものがありました。ヒカ碁にも出てきてない言葉ですね。本来は地域の住民が共同で利用した場所(秣場)から来た言葉で、碁においては黒白とも地になりにくい空間を指とのこと(本来の意味をここでどのように説明されたか正確に思い出せないので辞書を引きました。でも確か似たような説明だったように思います)。ダメ空間ともいうようです。このように囲碁用語には生活や歴史に関連した奥の深いものがありますよね。
それから広島でのアマチュアの囲碁の活動のお話も聞きました。この碁会所のさる方はまさに「広島最強」レベルだそうですよ!うわお〜☆ 「関東から打ちにくる人は、『どうせ広島だからレベルはたいしたことないだろ』と思っていてこの人に痛い目にあうんですよ」 おお、かっこいい!!さらにこうおっしゃいました。 「西高東低というけど、西日本の方が何かとレベルが高いんじゃ」 うおお〜〜。ここでままかさん曰はく、 「河合さんが周平さんとぶつかったのが何となくわかるような」 ぶっはっはっはっは。言い得て妙です〜。 (このあたりのやりとり、もし加筆訂正があったらままかさん、お願いいたしますm(__)m)
碁会所の内装はコミックスとは違っていましたが、雰囲気は同じ。和やかで囲碁を愛する人たちの熱気のようなものがそのままでとても嬉しかったです。だけどこの碁会所も運営がなかなか苦しいとのこと。会員もどんどんお年を召していくし、存続は容易ではないようです。若い会員さんがどんどん増えるといいんですけどね(TT) この碁会所は前で写真を撮っていくファンは多かったようですが実際に訪れたのは私たち(ままかさん、お嬢様、雅景さん、幽べる)だけかもしれません。確か中に入ってきたファンは他にはいなかったって言われてませんでしたか?(どうでしたっけ、ままかさん)
気がつくとかなりの時間が経っていました。私たちは碁会所の方々にお礼を述べて、この碁会所の存続と発展を願いつつ、ここをあとにしました。
長ったらしくてごめんなさい〜。あと一回で終わります。 |
No.2997 - 2010/10/09(Sat) 09:41:51
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