NHKBSプレミアムで放送中の韓流ドラマ「奇皇后」にハマってます(^^) ブログにもこのドラマの感想を書き綴ってますが、今日はこちらにしか書けないことを。
まずはご存じない方の為に、ざっとどんなドラマか説明しますと。 中国元王朝の実在の奇皇后なる人物をモデルにしてはいますが、史実はほとんど無視の、ほぼフィクションでかたらめられた、ファンタジーあり、イリュージョンあり(?)の、絢爛豪華な、なんとも壮大なスケールのメロメロドラマです。
しかも、奇皇后に上り詰める予定のヒロイン・ヤンは高麗人で「男装の麗人」 元の武将に母を殺され、父もまた、元の侵略により、殺されるという運命を背負い、両親の仇をとるという復讐に燃えた正義漢。 もっとも男装姿なのは、51話の中の最初の6話目くらいまでですが、最初の男装で男より強いイメージから入るので、基本「男装の麗人」キャラが刷り込まれます。
で、この男装のヒロイン、ヤンの前に二人の男が現われます。 一人は、高麗の王様、ワン・ユ。 チュ・ジンモさん演じる、この高麗の王様が、実に、実に、じつ〜にかっこいいのです! 男の中の男! 民を愛する王者の中の王者!
ヤンは、(どっからどう見ても私には女の子にしかみえませんが)「男の振りをして生きている」ので、6話めくらいまでは周りに男だと思われています。よって、強くて使えるヤンは王様にも信用され、重用された為に、高麗に配流された元帝国の皇太子、タファンの護衛兼世話役に任じられます。 このタファンが、蒼き狼、チンギス・ハーンの子孫とは思えない、おばかでヘタレな、でも顔だけはイケてる皇子さまです。(のちの元国皇帝)
で、ここからなのですが・・・・。 元の皇太子タファンも、高麗の王様も、女とは知らずにヤンに惹かれていってしまうんですねぇ(*^^*)。 二人とも、相手は男なのに・・・とちょっと悶々モード(笑)。
こうして、二人のイケメン王者から愛されることになるヤン。超のつく豪華な三角関係の始まりです(爆)。
このドラマ、ぱっと見て思いますが、時代考証多分ほとんど無視だよね、きっと・・・。だって、元の人たち、つまりモンゴル民族・・・なのに、あの頭のてっぺんだけに残した髪を三つあみにする特徴ある辮髪の髪型の人が一人もいません。 高麗王が、元の服属下では元に擦り寄る為に、辮髪にしたという話は読んだことがありますが・・・。 ええ、いいんです。だって、この壮大なメロメロドラマにはやっぱり辮髪よりも、時代考証無視なロン毛やさらさら前髪 の方が似合うというものです!うん。長い髪をなびかせ馬に乗る彼らはまるで「ロードオブザリング」のエルフ達のよう(笑)。いえ、ほんとに。もちろんむさいキャラもいますが、いかにも韓流なビジュアル要員はほんと目の保養なんですよね。あまりに浮いてたりするのでちょっと笑っちゃいますが。
いいえ、でもそんな突っ込みどころ満載な点を差し引いても、ホントーにこの話は面白い! 最初は「まぁまぁかな」って感じだったのですが、回を追うごとに面白くなって、もう完全に虜です。
で、面白い要素はホントーにいろいろあるんです。いろいろあるんですが、その中でも、特に気がついたのです。 私がなぜにこの話にこんなにハマルのか。
ヒロイン、ヤンと高麗の王様、タファン皇帝の三角関係が、拙作「えにし」の佐為と光と帝の関係を彷彿とさせるものがあるんですよね。
ヤンと高麗王は、表面的には強い主従の絆で結ばれているのですが、深い見方をするとお互いに全身全霊の相思相愛。 ここに、横恋慕するのは、元の皇帝タファンなんです。 ヤンから王様が引き離されて、辺境へ行かされるのも、光の大宰府行きと重なるし…。 権力の座に君臨はしても孤独なタファン皇帝が皇后や側室を愛せず、ヤンを熱愛するところも…。 そして皇帝は、ヤンの心が王様にあるのを知りながらも、権力をもってヤンを自分の傍に縛り付けるところも…。 そんな皇帝を憎みながらも、その孤独を垣間見てどこかで憐れに思っているヤンの心の揺らぎまで…。
「逢えない時間が〜♪あーいを育てるのさ〜♪」は都と大宰府に引き離された佐為と光のテーマソング?でしたが、ヤンと王様にもぴったり(笑)。
てな訳で、三角関係がドラマの醍醐味とカタルシスを充分に味わわせてくれる、素晴らしいエンターテイメント作品です!セットも衣装も豪華。ぜーんぶ楽しめます♪ |
No.3154 - 2014/10/28(Tue) 20:50:27
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